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http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061118&j=0019&k=200611186793
国の介護保険制度見直しで、介護の程度が軽いとして電動ベッドの貸出対象外となり、ベッドを回収された札幌市内のお年寄りから「一律に回収しないで」と不満の声が上がっている。市も「介護の程度が軽いと認定された人でも、電動ベッドが必要な事例はある」として、国に対し弾力的な運用を求めていく方針だ。
介護保険では、利用者が費用の一割を自己負担し福祉器具を借りるサービスが受けられる。しかし、業者が必要のない器具を安易に貸し付ける事例が横行、厚労省は「制度の適正化を図る」として、本年度から介護程度の軽い「軽度者」(要支援一、二、要介護一)については、電動ベッド、床ずれ防止用具など六種類を貸出対象外とした。
改正に伴い十月一日以降は器具を借りるのは全額自己負担となり、電動ベッドの場合は平均千五百円だった負担が一万五千円に跳ね上がった。
制度改正を受け札幌市内では九月末、軽度者約二千人が、借りていた電動ベッドを回収されたが、戸惑う高齢者は多い。
白石区に住む四戸千代さん(74)は「回収された日は、途方に暮れて涙が出た」と話す。狭心症の持病がある四戸さんは、腰と頚椎(けいつい)の痛みからつえと車いすが手放せない。トイレに行くときは夫の博さん(77)に抱えられ布団から起き上がっていたため、昨年十月に電動ベッドを借りた。
回収後は、通常のベッドに手すりを付けて対応しているが、「機械的に回収し、あとは自分で対処しろという対応は冷たすぎる」と憤る。
東区の坂東八太郎さん(76)は、中古の電動ベッド購入を考えたが、値段が七万−十二万円で「まとまった支出は無理」と断念した。
自らは足が悪く、妻の喜代子さん(68)はパーキソン病。ともに布団から起き上がるのが大変で、現在は布団の横に手すりをつくって寝起きしている。
こうした声に、市保健福祉局も「本当に必要な事例はある」と認め、「実態に配慮した対応ができるよう、他の政令市とともに国への要望を続けたい」と話している。
(中村公美)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Photo/20061118.200611186793.jpg
<写真:電動ベッドが回収されたため、布団の横に手すりをつくって寝起きする坂東さん夫妻>
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