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http://www.asahi.com/national/update/1116/SEB200611160012.html
宮崎県の安藤忠恕(ただひろ)知事(65)側が03年7月の知事選直後の9月、知事自身が「政治の指南役」と呼ぶ元国会議員秘書(68)に対し、現金5000万円を渡していたことが分かった。元秘書は「受け取れない」と知事本人に返却。知事は約2カ月間、公舎に現金を保管した後、後援会に預けたという。宮崎地検と同県警は、原資と授受の趣旨に重大な関心を示しており、全容解明を目指すとともに、授受に関与した関係者らが絡む県発注工事についても捜査を進める方針で、16日、関係先の強制捜査に着手した。
県警捜査員らは同日午前、県発注工事で談合があった疑いが強まったとして競売入札妨害容疑で、知事と関係が深い東京都江東区のヤマト設計本社や同県新富町の同社宮崎支店、宮崎市の社団法人宮崎県測量設計業協会などに家宅捜索に入った。ヤマト設計は橋梁(きょうりょう)やコンクリート工事が専門の設計会社で、社長(56)ら関係者数人への任意聴取もしている模様だ。
関係者によると、社長は元秘書とも懇意で、5000万円問題では、知事らとともに関与し、現金を元秘書に手渡す役回りをしたとされる。
関係者の話を総合すると、安藤知事が03年7月の知事選で初当選した後の9月、知事の後援会側から知事が「政治の指南役」と呼ぶ元秘書に現金5000万円が届けられた。元秘書は選挙直後に後援会の事務所に短期間出入りし、事務局長を名乗ることもあった。
安藤知事はこの現金の授受が発覚した今年9月、「後援会長が個人的に銀行から借りて渡した」などと釈明。しかし、知事によると、その後、元秘書は「受け取れない」として知事に5000万円を返却。知事は2カ月も知事公舎に現金を保管した後、後援会に預けたという。5000万円の趣旨については「コンサルタント料」などとしている。
当初、知事はこの現金の授受について、後援会の政治資金収支報告書への記載の必要はないと強弁していたが、その後、収支報告書への記載漏れを認め、03年分の収支報告書の収入欄に「5000万円」を後援会長からの借入金として計上。支出欄に5000万円と利息を後援会長に支払った旨を記載し、訂正した。
知事は元秘書との関係について「政治に詳しい方。後援会組織の作り方を指導してもらったり、支持者の広げ方、演説の指導を受けたりした」としている。また、5000万円の趣旨については「(元秘書の)後援会事務所入りには猛反発があった。正式決定がないまま、事務局長の名刺を勝手に持ち回り、困っていた。後援会に『こちらで処理する』と言われ、その後、『無事に処理が済んだ』と報告を受けた」とも述べ、「手切れ金」だったことを暗に認めている。
しかし、安藤知事は一連の経緯について記者会見などで「後ろめたいことはしていない。私が責任を問われない自信はある」と言っている。
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