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ついに、教育基本法案を与党が単独採決強行した。ここに怒りをもって抗議したい。私たち野党4党が「質疑終局」「討論・採決」の強引な与党側の提案を蹴って理事会を退席する中、与党の自民・公明のみでの採決である。いじめ自殺が相次ぎ、文部科学大臣に対して10数人の子どもたちから「自殺予告」の手紙が届き、単位未履修問題では2人の校長が自殺して、義務教育段階での未履修問題も発覚。さらにタウンミーティングは「教育基本法改正賛成」の発言を仕込んだだけでなく、会場から手を挙げて意見を言う「その他の協力者」に02年以降、25回65人に及んでいることを塩崎官房長官が明らかにする始末。
加えて、国民新党の糸川正晃議員に対して、「自民党入党をチラつかせながら、教育基本法案に賛成するように働きかけを受けた」という信じられない事態も生じた。行政府の認証官である副大臣が、法案の採決に反対し、質疑を続行すべしという議員に対して働きかけるということ事態がルール違反だ。こうして、「ガスが充満し、汚れた泡がわきたっているような事態」に苛立って、与党は野党欠席のままの採決を強行した。
今日まで総力戦で教育基本法特別委員会の審議にあたった。民主党・国民新党は「教育基本法改正」という立場で、社民党・共産党は「反対」という立場で、相当に意見のひらきがある野党4党が一致して「採決日程」を認めず、審議続行を要求した。明日からは、終盤国会に向けて一切の審議に応じないということを決めている。与党は、沖縄知事選挙の結果を待って、週明けの衆議院本会議で採決する予定だというから、野党が結束して安倍内閣と厳しく対決していく持久戦に入る。与党としても、参議院で審議入りするためには、大きなハードルを築く結果となった。
「準憲法」の教育基本法改悪を阻止するために、がっくりすることなく元気を出して、参議院野党と衆議院野党が結束して行動するように激励を続けてほしい。審議拒否批判などで、ボロボロ崩れることのないようここは腹を決めて闘おう。
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