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大ヒットした映画「踊る大捜査線THE MOVIE」(一九九八年制作)で主人公の青島刑事が怒って叫ぶシーンがある。「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ」。「夜回り先生」として知られる水谷修さんも今、同じせりふを言いたい気分ではないか、と推察している
▼「怒り心頭です」。子どもはただの一度も叱(しか)ったことがない水谷さんだが、大人社会のありようには声を荒らげることがある。怒りの先は安倍首相直属の教育再生会議。いじめ問題への緊急提言で出席停止を明記しなかったものの、「懲戒の基準を明確にし、毅然(きぜん)とした対応を取る」と厳罰路線を打ち出している
▼水谷さんには全く理解できない。学校という教育現場はいじめがあった時に裁く場ではなく、いじめた側といじめられた側が和解する場であると信じているからだ。深夜の繁華街をパトロールするなど、子どもたちと長年触れ合う中での実感でもある
▼水谷さんが親、先生、地域の人、誰が対象でも講演のたびに呼びかけていることがある。「子どもを褒めよう」。子どもは花の種。褒めて愛を与えて育てれば、みんないつかきれいな花を咲かせると
▼子どもたちに水谷さんが聞くと、現実には学校でも家庭でも叱られる回数の方が圧倒的に多いという。子どもは自己肯定感を持てない。自信を持てない。追い詰められて夜の世界に逃げたり、いじめに走ったり、不登校になったり、自らを傷つける
▼水谷さんの教えを実践してみた。照れていたが、子どもが笑顔になった。
(2006/12/18)
http://www.tokyo-np.co.jp/hissen/index.shtml
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