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安倍は任期中に改憲すると英米メディアに対し(!)公言している
(→http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/1063.html投稿者 スタン反戦 日時 2006 年 11 月 01 日 08:34:02参)。
そして、改憲案としては、自民党が2005年11月にまとめた「新憲法草案をもとにすることが望ましいとの考えを示し」ている。
この新憲法草案の問題点はいろいろあるのだが、よく言われる9条以上に私が問題だと思うのは、国民の権利・義務に関する規定の意味が180度変わってしまい
(ちょうど新「狂」育基本法が「不当な支配」の意味を180度転換させるのと同じように→「不当な支配」とは(東京新聞)【「不当な支配」を禁止される主体が国家から特定グループに転換;安倍ジョンイル政治完成へ!】)、
権力拘束規範から国民拘束規範へと変わってしまうことだ。
しかも、政府のこの新憲法草案の何とも汚いところは、国民が有する自由・権利を定めた条文はほとんど変えず、むしろ、「国の環境保全の責務」(25条の2)、「犯罪被害者の権利」(25条の3)などを新設しているところだ。
これにより、国民が、今ある自由・権利はそのままだし、今以上にいい憲法なんだ、と思ってしまうことを狙っているのだ。
しかし、実際は、これらの自由・権利を骨抜きにするための仕掛けがしっかり仕組んであるわけだ。
その仕掛けというのは新憲法草案の12条及び13条にある。
改悪案12条では、「憲法が国民に保障する自由及び権利」に関して
「国民は、これを濫用してはならないのであって、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚しつつ、常に公益及び公の秩序に反しないように自由を享受し、権利を行使する責務を負う。」
と規定している。
「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚しつつ」といった文言は現行憲法にはない。
また、改悪案13条は、
「・・・生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」
と規定している。
現行憲法の「公共の福祉」が、「公益及び公の秩序」という文言に変わっている。
問題は、この付け加わった「自由及び権利には責任及び義務が伴う」の部分と、「公共の福祉」の代わりに用いられる「公益及び公の秩序」、この二つから発生する。
まず一つ目の「自由及び権利には責任及び義務が伴う」だが、この文言は、福祉切り捨ての新自由主義政策の結果貧困者になった人たち(このままいくとこれからはこの層が今以上に多数派になるだろう)を、「自己責任」の一言で片付けるための根拠規定になる恐れがある。
例えば25条に規定された生存権(特に現行憲法との間に違いなし)も、「自己責任」で片付けられてしまって保障されない恐れがあるだろう。
二つ目の「公益及び公の秩序」の方は、
「公益」は基地反対運動の弾圧に利用されるだろうし、
「公の秩序」は、言論の自由、表現の自由を弾圧するための根拠規定として悪用されるだろう。政府を批判する言論や、ビラ配り、デモなどが違憲とみなされてしまう恐れがあるということだ。
つまり、この二つの文言の追加・変更により、憲法第三章に規定された数多くの基本的人権が骨抜きにされ、実質上持っていないのと同様にされてしまう恐れがあるのだ。
新憲法草案12条及び13条は、例えば、福祉切り捨て新自由主義政策をやめろ、生存権を保障しろ、とデモをして逮捕されて裁判になった場合に、次のような判決で国民を泣かせることになるだろう:
「福祉切り捨てで苦しむに至ったのは自己責任である。したがって、生存権は保障されない。
また、仮に今回の事案で生存権が保障されたとしても、被告人の行ったデモは公の秩序に反するものであった。
したがって、デモを行った被告人は、有罪である。」
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≪関連≫
教育基本法改悪でニート、フリーターは真っ先に餌食になる、連動する改憲で国民全員も地獄行き
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10021108100.html
現行憲法と新憲法草案の対照表
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/jiminkaikenann.htm
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