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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061214-00000009-gen-ent
身内優先の館長人事に不可解な予算増額、アドバイザリー委員の四男・延啓氏(40)の公費を使った海外出張、と石原都政のファミリー支配の象徴となった文化事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)。石原知事(74)は“自慢の息子”が深く関わった事業にケチがついたことに不満なようで、わざわざ都のホームページでTWSの“言い訳動画”まで配信し始めた。
問題の動画は、先週7日に突如アップされた。「都民のみなさんへ(若手芸術家の育成等)」という題名で、都のHPのトップにある「知事の部屋」にリンクが張ってある。早速、動画を見ると――。
「若い芸術家に絵画だけではなく、いろいろなパフォーマンスをやってもらう場所」「大いに世界中の感性のカクテル、交流させる場所」「アーティストのためのヴィレッジ、芸術家村にして、かなり長い期間、そこに滞在してもらって、大いに日本を知り東京を知り、その刺激で新しい芸術を作ってもらいたい」……と独特な言い回しで、TWS開館の理由をツラツラ説明する石原知事。
最後は「ひとつ、そういう点で、皆さんね、『ここは、かなわんぞ。ここは、もっと直せ』という声を是非、寄せて頂きたい」と妙にシンミョーだった。
石原知事も、内心焦りまくっているように見える。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/tomin.htm
発言内容
【芸術文化創造を担う若い才能の育成】
皆さん、こんにちは。
東京がかねてからやっておりました、若手の、まだ、要するに世間に知られていない新しい現代芸術家を養成する「ワンダーサイト」。
もともとは、都庁の中の議会に通う大きな回廊があるのですが、壁に何にも飾っていないので、もったいないなと思って、ちょっと試みに公募して、若いコンテンポラリーアートの芸術家たちに絵を見せてもらって、中で選んで掛けることにしました。それが、だんだん発展していって、この首都圏には、そういう若い芸術家が非常に多いということがわかりましたので、その人たちにいろいろな絵画だけではなく、インスタレーション(空間芸術)もそうですし、音楽もあるいは舞踏も含めていろいろなパフォーマンスをやってもらう場所を最初は一つ、順天堂病院の近くにつくりました。(トーキョーワンダーサイト本郷)
渋谷(トーキョーワンダーサイト渋谷)でも同じことをやっていますが、今度は、もっとそれを拡大して、外国からも大いに若い人たちに来てもらって日本の文化というものを知ってもらいたいと考え、トーキョーワンダーサイト青山を開館しました。
もともと、文化と言うのは、いろいろなものが混じって発展し、高揚されていく。日本も、日本画が思いがけずヨーロッパの印象派に強い影響を与えました。ゴッホだって、ゴッホは印象派じゃないかも知れませんが、あるいはモネでも。マネの絵にも日本の浮世絵の影響が見られる絵もあります。
そういうことで、大いに世界中の感性のカクテル、交流させる場所として、国連大学で使われてなかった、大学のためのドミトリー(寮)を活用して、アーティストのためのヴィレッジ、芸術家村にして、かなり長い期間、そこに滞在してもらって、大いに日本を知り東京を知り、その刺激で新しい芸術を作ってもらいたいということで開館しました。時々、面白いことをやっていますから、是非、見に来て下さい。
また、こういう動きをもっと多角的に促進するために、高度な専門家に集まってもらった芸術の評議会、「アートカウンシル」をつくり、こういう所から出た意見も、このワンダーサイトに限らず東京中の美術館なり博物館で新しい芸術運動として展開していきたいと思っています。
【美しく風格のある景観の形成】
国も随分、遅ればせながら、日本の主に都市の景観を良くしようとし始めた。都市だけではなく、たとえば、田舎に行くと素晴らしい田園風景の中に、突然、にょっきりと広告のボードが立っていたり、汽車で走り過ぎて数秒しか見られないのに、あんなものは本当に意味があるのかわからないけれども、ああいうものの規制を、ちょっと、本気でやろうじゃないかということになりました。
これを受けて東京も、もっと進んだ景観条例をつくって、オリンピックに対する期待もありますが、東京の街並の印象を良くしていこうと考えています。
そのためにも、東京都1人がバタバタしてもしょうがないので、ゼネコンと言うんですか、デベロッパーと言うんでしょうか、建設会社や不動産会社、それに関連するいろいろなデザイン事務所とかにたくさん集まってもらいまして、こういう視点でとにかく街並をもうちょっと良くする協力をしてほしいと色々話をしました。しかし、大体、胸にこたえるものがあるのか、みんな言い訳だった。
だから、そうではなくて、今度は東京都が申し込んで、「あなた方、こういうことをしろ、ああいうことをしろ」ということを本気に受け止めて、協力してほしいということを念を押しました。(11月21日開催「都市の景観と緑に関する懇談会」にて)
かつて、ドゴール大統領の頃、有名な作家のアンドレ・マルローが文化相になって、パリのネオンサインの色を決め、制限した。
それから、パリの煤けた街を洗い直して、ナポレオン3世がつくった頃には戻らないが、逆に煤も残っている所は残っているのですが、ほとんど真っ黒い印象だった街が非常に明るく立体的になった。
そういった思い切った規制もなかなか日本では難しいのかも知れないが、やはり東京でも実験的にやっていきたいと思っています。
ひとつ、そういう点で、皆さんね、「ここは、かなわんぞ。ここは、もっと直せ。」という声を是非、寄せて頂きたい。
それに勇気を得て、東京都は、新しい街の景観をつくり直して行きたいと思っています。
東京都知事 石原 慎太郎
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