★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK27 > 827.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「狙われるのは岩国」と憤り
岩国・市議選投開票22日
経済利益より生命が大事 2006年10月20日付
岩国市議選の投開票が22日に迫るなか、「安保」破棄山口県共斗会議は18日、本紙号外「戦争開始を図る安倍政府/兵糧攻めは戦争の手段」を市内全域に1万5000枚配布した。戦後60年にわたって市内の中心に米軍基地が居座り、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争とテロ事件時の模様を目の当たりにしてきた市民のなかでは、今にも戦争を始めんばかりの日米政府の騒ぎに、緊張した空気が漂っている。目と鼻の先の北朝鮮と戦争をすれば、基地が狙われるだけでなく日本全土が戦場にされること、殺されるのはアメリカ人ではなく日本人だということなどが、歴史的な経験から憤りを持って語られている。
市民の監視強める米軍や警察
基地のすぐ近くに住む80代の老婦人は、「戦争でも始めたら大ごとです! 岩国は必ず攻撃されるし、もうだいぶ前からミサイルで狙われているはず。基地内の建物は頑丈だし、いざとなれば飛行機で逃げればいいけど、川下の人間は避難する場所もない。北朝鮮もすべて良しとは思わないけど、安倍さんの方が挑戦的に見えるし、戦争を繰り返していい理由にはなりません」と不安そうに語る。
畑仕事をしていた60代の夫婦は、「これ(戦争問題)があるから、市民は艦載機移転にあれだけ反対しているんだ。騒音とか基地被害だけならここまでがんばらない。金や振興策などに子や孫の命はかえられない。北朝鮮の核が悪いなら、核兵器を大量に持っていて広島と長崎に使ったアメリカが1番悪い。米軍が、身を犠牲にしてまで他人を守るとは誰も思ってないし、新聞やテレビはアメリカのことを絶対騒がないのが矛盾している」といった。
市民のなかでは、「戦争になれば狙われるのは岩国」との声が各地で語られる。また、北朝鮮の核実験発表以後、政府やマスコミが大騒ぎを始めるのと当時に、基地周辺を回る警察の警戒態勢も格段に厳しくなった。パトカーや自転車部隊が常にフェンス沿いを周回して、弁当を食べたり孫と海を見に来た市民を、「臨検」する。テロ事件以後から、当たり前のように行われていたものだが、「巡回する量が多くなった」「テロ直後を思い出した」と語られ、緊張感と圧迫感を強めている。
車町に住む70代の男性は、「北朝鮮は、アメリカとケンカしているのにばかみたいに日本が突っ走っている印象だ。制裁といって、締め上げていると衝突になるんだ。安倍はワザとやっているんじゃないかと思える。アメリカは、日本が反撃を食らっても“自業自得”とか、“自己責任”といって高見の見物をしかねない。相手がアメリカだろうが、いうことをいわないと殺される」と強い口調でいった。
そして、「テロ直後は警戒レベルが上がり、建物の屋上から銃口を向けられた。最近もまた、パトカーがしょっちゅう行き来する。テロ以降は港にもフェンスを張り巡らし、釣り客などは入れなくなった。岩国全体が基地になりそうな雰囲気だ。米兵家族には全員防毒マスクが配られ、避難訓練も繰り返しているが、周辺住民には安全措置もとる様子は一切ない。これで米軍に協力しろという方が間違っている」と吐き捨てるように語った。
旭町の80代の男性は、「戦争がしたくてたまらないのは、アメリカと日本の政府の側だ。北の脅威とかいうが、世界とアジアを1番脅かしているのはどう見てもアメリカだ。日本が発頭になって騒いでいるように見えるが、仕向けているのはアメリカだ」と話す。
戦前の日本も不況だったが、今、日本もアメリカも同じ状態に見える。税金は好き放題に値上げするし、介護保険料や医療費などみんな高くなるばかりで、年寄りも若者も暮らせなくなっているが、政府の方も国民から取るところがなくなっている。「だから戦争なんだ」と説明した。
「爆弾とか飛行機とかミサイルとかを消費して、景気をつくろうという腹づもり。イラクの幻の大量破壊兵器と一緒で、北朝鮮の核でも何でもケチをつけるのだろう。小泉も安倍もみんな同じでアメリカの下請ルートだ。アメリカだけだと世界で批判が強いから日本にやらせたいんだ。国民のことなど何も考えていない」といった。
中津に住む軍隊経験者の老人は、「1発でやられるのがわかっていて、北の方から戦争をしかけるわけはない。制裁とか臨検とかいうのは、ABCD包囲網と同じ挑発みたいなものだ。今度のやり方でいけば、自衛隊も今まで通りの後方支援などといっていられない。日本人が先頭で、アメリカが後方にいる。前線にいる者が1番早く死ぬ。都合のいい弾よけに使われるんだ。戦争は、軍隊がやるように見えるが本当は違う。裏で糸を引いている商売人がいるし、今の日本ではアメリカだ」と話していた。
「もう戦時体制」と口口に・戦争体験者
戦争を体験してきた老人のなかでは、住民投票や市長選で示された市民の意志も無視する国のやり方や、厳重な警備体制に、「まるで戦時中のようだ」「もう戦時体制がはじまっている」との声も語られた。
川下の商店主の1人は、「戦争は今からやりますと、開会式でもやってはじまるものじゃない。ハッとしたときにはミサイルが飛んでくるし、召集令状が来る。北朝鮮の独裁が悪いというが、あれだけ市民が移転反対をやっても、国に下下の意見が通じない。逆に青筋をたてて、金はやらないとか国防は国の専管事項などと押さえつけてくる。訳も分からない、市会議員まで調子にのって“市民が文句をいうなとか”騒ぎ出したから、懲らしめないといけない。国に逆らうなとは、まるで、天皇陛下に逆らうべからずだった戦時中のようだ」と振り返った。
80代後半の婦人は、「平和ぼけをしている期間が長すぎた。年寄りは、介護保険とか、医療費が3割になったりと国民年金では生活していけない。最低でも月に10万はいる老人ホームにも入れない。死ねといわれているようなものだし、若者もかわいそうだ。そうやって取った税金は、米軍基地の拡張につかわれたり、インドでタダの燃料を米軍にあげている。みんながメシも満足に食べられなくなって、兵隊にいくようになるんです」と話していた。
別の婦人は、「朝鮮戦争のときには、1連隊5、6機で出撃して、2機とかで帰ってきていた。向こうで攻撃するだけではなく、撃ち落とされることも多多ある。そういうときの米兵は殺気立って、うっ憤晴らしのために日本人を殺していた。朝鮮戦争、ベトナム戦争のときには、迷宮入りの殺人事件は覚えきらないほどあった。白人から見れば、朝鮮人も日本人も同じに見えるんです」と語った。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/nerawarerunohaiwakuni%20toikidoori%20keizairiekiyoriseimeigadaizi.htm
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK27掲示板
フォローアップ: