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http://d.hatena.ne.jp/j0hn/20061017 から転載。
2006-10-17
[art] 東京ワンダーサイトの運営「極めてずさん」共産党、都議会で指摘
……次に、石原知事の肝いりでスタートしたワンダーサイトについて伺います。
ワンダーサイトは、新進・若手芸術家の育成を図るとして、二〇〇二年、文京区本郷の教育庁所管の御茶ノ水庁舎を改修してスタートしたもので、現在ではこれに加え、カフェを併設したワンダーサイト渋谷、この秋にもオープンが予定されている内外の芸術家のための宿泊施設、ワンダーサイト青山と三つの施設がオープンすることになります。
……現代美術館では、都の予算がこの五年間で三割も減らされているのに対して、ワンダーサイトは別格で予算はふえ続け、今年度では事業収入は千二百万円なのに、東京都の補助金は事業収入の四十倍の四億七千万円も出されるなど、まさに破格の扱いとなっているのです。そもそも若手芸術家育成というのであれば、現代美術館でやればよいことです。
しかも、その運営も極めてずさんなものです。二〇〇四年に行われた財政援助団体などに対する都の監査では、事業をチェックするために設置されたコミッティ委員会が年一回しか開かれず、事業計画の決定及び決算の認定が審議されないまま、委員長の決定だけで処理されていること、都の承認なしに事業の変更が行われ、事業計画と執行に内容も金額も大きな乖離が生じているなどの指摘が行われるなど、行政サイドからもそのあり方に重大な疑義が提示されるに至っているのです。
人事も不可解です。
……まず、ワンダーサイトの館長は、知事が参与に委嘱した今村有策氏が就任、また今村参与の夫人がワンダーサイトの副館長とワンダーサイト青山の館長を兼務で務めており、まさにファミリー支配といわれても仕方のないものです。しかも、今村夫妻は参与、館長、副館長という三つの役職の報酬を受けていることになります。
そもそも今村氏は、大学では建築を専攻し、卒業後も大手設計事務所に勤めていた方で、株式会社ライフスケープ研究所という会社の経営者でもあります。今村氏の会社がワンダーサイトの設計監修を行っていたことが建築専門誌で紹介されています。そして、今村氏が文化行政にかかわる参与として知事から委嘱されたのは、ワンダーサイトが竣工する五日前でした。この直後、今村氏はワンダーサイトの館長におさまりました。だれが考えても、今村氏にワンダーサイトを仕切らせるための出来レースとしか思えないではありませんか。
ワンダーサイトの監修設計は教育庁が行ったとしていますが、設計の専門誌「新建築」では、今村氏の会社が設計監修を行ったことが紹介されています。どちらが本当なのですか、答弁を求めます。
ワンダーサイトが行った海外調査及び交流の計画と実績、目的、参加者氏名を明らかにしていただきたい。
日本共産党・曽根はじめ氏の質問 平成十八年東京都議会・本会議 (9月26日)より
〔生活文化局長登壇〕
……ご質問にお答えいたします。
……次に、トーキョーワンダーサイトの施設改修時の設計監修についてでございます。
トーキョーワンダーサイトは、若手芸術家育成のために、平成十三年度に、お茶の水にあった教育庁の空き庁舎を活用して事業を開始いたしました。
施設改修に当たりましては、当時、事業所管局でございました教育庁が設計監理を行ったところでございます。
また、その際、監修という名称は使用しておりませんが、施設改修アドバイザーとして、美術館建設に精通している今村氏に専門的な助言を受けたところでございます。
なお、お話しの設計の専門誌「新建築」におきましては、設計者として、教育庁の営繕課につきましても記載をされております。
次に、トーキョーワンダーサイトが行った海外調査についてでございます。
日本の若手芸術家と海外の芸術家との共同制作や、アーチストレジデンスを初めとする国際文化交流事業のネットワークづくりなどを行うため、平成十四年度以降、十四回、海外調査を行っております。
具体的には、ワンダーサイトの館長などが、イギリスで開催されたアーツカウンシル世界大会への参加、フランスやドイツにおけるレジデンス施設の視察、韓国などにおけるアジアの芸術家との意見交換などを行っております。
なお、調査に要した旅費等の費用は、五百万余円でございます。
最後に、トーキョーワンダーサイトの運営についてでございます。
……今年度も、既に二十を超える事業を実施しており、九月までに、海外からの来訪者を含め、延べ八千人余りが参加、入場しております。
……運営体制につきましては、監査の指摘を踏まえ、運営主体は、実行委員会であるワンダーサイトコミッティから都の監理団体である財団法人東京都歴史文化財団に既に移管されており、また、ビッグサイトの先駆的な活動とともに、都民の理解も十分得られているものと認識しております。
平成十八年東京都議会・本会議 (9月26日)
【記者】先日の都議会でトーキョーワンダーサイトの運営について、補助金の問題とか、都の参与の方が夫妻で館長、副館長を務めていることとか、いろいろ質問があったと思うんですけれども、そういったことについて、現状、トーキョーワンダーサイトの運営について知事はどのようにお考えでしょうか。
【知事】非常にうまくいっている新しい事業展開だと思いますね。
……あれはまさにトップダウンです。トップダウンですよ、私が考えついたんだからね。大したお金はかからないし、廃物利用でね、お茶の水のあそこの建物(トーキョーワンダーサイト)だってね、それから渋谷のあそこ(トーキョーワンダーサイト2(渋谷))だって、ほとんど使ったものを活用した訳ですからね。
……皆さん、ご存じかどうか知らぬけどもね、行ってみると分かりますけど、今、ヨーロッパ、アメリカへ行くと、ワンダーサイトというのは、一部の人かもしらないけども、先鋭な芸術をやってる連中たちに非常に評価を受けてますよ。
石原知事定例記者会見 9月29日
以上、発言の記録から、一部を引用しました。削ったところは「……」←このように表記しています。
今年度では事業収入は千二百万円なのに、東京都の補助金は事業収入の四十倍の四億七千万円も出されるなど、まさに破格の扱い
のところを、納税者としてどう判断すべきか。また、
運営主体は、実行委員会であるワンダーサイトコミッティから都の監理団体である財団法人東京都歴史文化財団に既に移管されており
という、運営実態、(実際に誰が何をどのように決めているのか)
あと個人的には渋谷のワンダーサイトに併設されているカフェの選定方法、賃料は妥当かどうかなども気になります。
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