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2006年10月13日(金) 朝刊 33面 沖縄タイムス
「国籍取得し沖縄へ」/比残留県系人ら来日
【東京】太平洋戦争時、日本人の父親が強制帰国させられるなどしてフィリピンに残された日系人十五人が十二日、新たに日本国籍をつくる「就籍」手続きのため、来日した。このうち五人は県系二世の可能性が高く、「国籍を取得し、父親のふるさと沖縄に行ってみたい」と国籍取得に期待をにじませた。十六日に東京家裁で調査官と面談する。
日系人の受け入れ・支援をしている「フィリピン日系人リーガルサポートセンター」(東京都新宿区)が八月末、来日した十五人を含む十八人の就籍を申し立てている。調査官との面談で、父親が日本人であることを証明する書類などを提出し、判断をあおぐ。結論が出るまでには半年から一年かかるという。
来日した県系人二世は日本名・金城(カナシロ)トヨジロウさん(64)、神山シゲルさん(81)、姉のツキコさん(83)、タマシロ・ヤイコさん(63)のほか、物証は乏しいが名前から県系とみられるトウマ・エルナネさん(67)も含まれる。神山さん姉弟のきょうだいサツコさん(77)は体調不良で訪日できなかった。
金城さんは戦後、父親といったん沖縄に移り住んだが、父親の死亡でフィリピンに戻り、音信が途絶えていた。「オロク」という場所に住んでいたという。成田空港での会見で、「蛍の光」を上手に歌った。「親類がどうなったか知りたい。国籍を取り、沖縄に行きたい」と目を輝かせた。
神山さん姉弟は「父のふるさとの土が踏め感激している。早く日本人になりたい」と目をうるませた。タマシロさんは「国籍が取れれば、子どもたちを日本で働かせたい」と話した。
フィリピンの日系人は戦後、地元の迫害を受け、困難な生活を強いられた。現在でも八百人前後が生存しているとみられ、就籍が認められたのは数件しかない。国籍で定住ビザが取得でき、二世の孫まで就労が可能になるという。
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