★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK27 > 492.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2006.10.11(その1)
森田実の言わねばならぬ[417]
安倍内閣への徹底批判【6】
「日中首脳会談を仲介したのは池田創価学会名誉会長である」との情報が広がっている!――9月末の安倍・池田(創価学会名誉会長)会談の意味は何なのか? 安倍内閣は小泉前政権と同様、米国ブッシュ政権と創価学会から強い影響を受け操られている。巨大宗教団体に頼る安倍政権は自主性が欠けている。
「政治においては、何をしても軽蔑されない」(ベンジャミン・ディズレーリ)
--------------------------------------------------------------------------------
10月8、9両日、安倍首相は中国と韓国を訪問し、日中首脳会談、日韓首脳会談を行った。この会談によって、小泉前首相の暴挙によって破壊されていた中韓両国との政治対話を復活させた。
日中首脳会談が決まるまでの経過を、10月7日付朝日新聞朝刊が伝えている(1面中段左から3面の記事「日中首脳会談、実現の裏で/『靖国』探った妥協点」)。このなかに次の記述がある。
《トゲだった「靖国」でズレを抱えながらも、こぎ着けた首脳会談の再開。日中関係筋は言う。
「ボタンの掛け違いの始まりになる可能性はある。だが、日中はお互いにリスクを取った。相手を信じるしかない」。
道のりは長かった。
9月26日まで東京で4日にわた断続的に開かれた「総合政策対話」。外務省の谷内正太郎次官と中国の戴乗国筆頭外務次官はぎりぎりのやりとりを続けていた。
谷内氏「安倍新首相が靖国神社に行かないとは約束できない。ただ、参拝したかしないかは明言しない。中国への配慮と受け止めて欲しい」。
戴氏「日本の指導者が政治的障害を除くことが必要だ。中国では、首相の参拝で多くの人々が傷ついている」。
同じころ、こんな動きがあった。
関係者によると、公明党支持母体である創価学会の池田大作名誉会長が安倍氏と極秘に会った。日中関係も話題にのぼったとされる。その直後の9月29日、池田氏は中国の王毅大使に会った。
創価学会の機関紙「聖教新聞」によると、池田氏は王氏に対して「日中友好の誓いは断じて果たしていく」と伝えた。
交渉が急展開したのはその前日の28日だった。》
日中首脳会談実現の裏で決定的役割を果たしたのは、池田大作創価学会名誉会長だったという噂は、政界の深部で流れていたが、大新聞で報道したのは10月7日付朝日新聞が最初だった。他紙は、この情報を掴んでいたのかどうか不明だが、朝日新聞の報道の前には報道していない。大新聞はひどすぎると思う。こういう重要情報を報道しない大新聞に存在価値はない、といわなければならない。
朝日新聞は「池田大作名誉会長が安倍氏と極秘に会った」と、「安倍氏」とだけ記し、肩書きを抜かしている。首相になった後であれば当然、安倍首相と書かなければならない。安倍・池田会談は、安倍氏が自民党総裁に就任したが、まだ首相になる前のことだったと推察できる。
朝日新聞は、安倍氏が池田名誉会長に会ったのは9月29日直前だったことを示唆している。「その直後の9月29日、池田氏は中国の王毅大使に会った」との記述すると、安倍・池田会談は、もしかすると安倍氏が首相に就任した後のことではないかとも推測できる。そうだとすると、新たな問題が生ずる。内閣総理大臣が、秘密裡に、一宗教団体の指導者に会ったことになるからだ。
この極秘会談の意味は、単に日中関係改善という一つの問題にとどまらなかったと思われる。安倍首相が池田創価学会名誉会長に安倍政権への協力を要請したことはあり得る話である。安倍・池田会談、というより池田名誉会長の意思は公明党議員を拘束する。公明党の国会議員は池田名誉会長に徹底的に忠実だ。
公明党は小泉時代を通じて自民党の忠実な同盟者だった。この状況は安倍政権においてもつづくことになる。自民党の創価学会化は急速に進展することになる。創価学会側は、安倍首相は池田名誉会長に救われたと考えるだろう。この意味は大きい。
小泉首相は靖国参拝問題を徹底的に政治利用した。小泉首相は2001年の自民党総裁選において、ライバルの橋本龍太郎氏に勝つために、靖国を政治利用するという大きな過ちを犯した。小泉氏は首相になって「宗教の政治利用」という憲法違反をつづけた〔これほど明らかな憲法違反を憲法違反と断じない日本の裁判所はどうしたことか。裁判所の法意識はどうなってしまったのか。三権分立の原則を放棄したに等しい愚行である〕
安倍首相にとって最も大事なことは当面の選挙に勝つことであろう。安倍政権は国政選挙など重要な選挙に勝つために、人気を浮揚する目的で、いくつかの筋が進めていた日中関係修復の動きに乗った。そして日中・日韓首脳会談の動きに安倍首相が乗った。
日中首脳会談の実現において、池田創価学会名誉会長の世話になったということが事実だとすれば、安倍首相の今後に重くのしかかるだろう。ここまで書いたとき、安倍首相の訪中についてワシントンの強いバックアップがあったというニュースが入ってきた(これについては改めて調査して書くつもりである)。
安倍訪中の裏側で、ブッシュ大統領と池田創価学会名誉会長が大きな影響力を発揮したことが事実とすれば、結局は、安倍政権が今後もこの二人に影響を受けつづけることを示している。
〔10月8日付日本経済新聞朝刊2面に「就任直前の安倍氏、退任直後の小泉氏/創価学会・池田氏と9月に相次ぎ会談」との記事が出ている(安倍・池田会談は9月22日、小泉・池田会談は9月28日)。だが新聞界の友人は「日経記事が真実かどうかわからぬ」と言っている〕
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02968.HTML
森田実の時代を斬る―
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK27掲示板
フォローアップ: