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http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/f56d14bb885c244610f12d9a50df1e1cより転載。
教育基本法の「天気予報と台風対策」
教育基本法 / 2006年10月11日
一昨日の「地下核実験」で大揺れとなった国会だが、今日は法務委員会の理事懇談会が開かれるなど、問題法案を多く抱えている委員会は早くも「激論」が交わされている。今週は衆議院・参議院で予算委員会があり、与党は「テロ特別措置法」の延長を特別委員会を開いて開催するのを入口に「重要法案」を押し出していこうと考えているようだ。「教育基本法」も22日投票の補欠選挙の結果をにらんで、野党が全敗するようなことがあれば強気の委員会運営が行われるおそれがある。連日のように「教育基本法改悪反対」の集会が開かれているが、国会の動きとのかみ合わせが大事だと思う。
どういうことかと言えば、教育基本法改悪に危機感を持つ人々は多い。教職員組合をはじめとして、学者・文化人・市民団体など数十万の人々が気をもんでいることはよくわかる。東京で言えば、日比谷野外音楽堂を埋めつくす人は2カ月かければ簡単に集まるだろう。安倍内閣の登場と、北朝鮮核実験という事態は、多くの人々の不安とナショナリズムをかきたて、マスコミの報道姿勢もあって「安倍政権」に追い風になっていることは事実だ。私たちは、つねに相手の立場に立って物事を考えるクセをつけた方がいい。「追い風」はいつまで続くかわからない。絶好のチャンスがこの秋だと考えても何ら不思議はない。
教育基本法は憲法に次ぐ準憲法的基本法である。与党内で3年70回の協議を行ったという事実もある。だから、国会で論議するなら臨時国会であとわずかの審議時間だけで採決するなど問題外だ----と私たちは主張している。しかし、前の国会当時に会期を延長して、採決したいという与党の強い意向を砕いたのは「変人ぶり健在の小泉総理」だった。反対運動と市民の声が阻止したと言いたい気持ちはあるが、リアルに現実は見た方がいい。与党の方針は、臨時国会で早期採決である。
教育基本法特別委員会の中で、現行教育基本法を遵守すべしと主張しているのは、共産党の石井郁子議員と私だけだ。民主党の中には、個人的に改悪反対の人もいるが党としては日本国教育基本法案を出しているということもあって、変えろという立場である。なかなか厳しい現実が国会にはある。これから先は、運動体で議論すべきことで、議員の側が言うべきことではないかもしれない。しかし、市民有働きの窓口となっている社民党平和市民委員長として皆さんにお願いしたいことがある。
「天気予報と台風対策」が必要だ。テレビの天気予報で気象予報士が天気図の端に台風を指さして、数日後に上陸の危険が高まり、やがて上陸して熱帯低気圧になる。私たちは日常生活で、天気予報を見て外出予定を変えたり、大型台風の場合は雨風の対策を取る。このリズムとタイミングで国会対応を考えないと、国会審議と運動のかみ合わせはうまくいかない。教育基本法の天候観測所が必要なのだろうと思う。そして、正確な情報伝達と幅広く、また早いリアクション問われる。
私は天気図の概況を伝え続ける。この教育基本法が通れば、どんな社会になるのか。安倍政権の「サッチャー後追い教育改革」への警鐘とともに、立体的な議論を巻き起こしていきたい。
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