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2006.10.6(その1)
森田実の言わねばならぬ[406]
安倍内閣徹底批判【3】
小泉デタラメ外交を抜け出られない安倍外交のオソマツ――イラク問題と国連事務総長人事に関連して
「夜郎自大」(『史記』)
[広い視野をもたないため、自分の力量を知らず、狭い世界で尊大にしていること。またそういう態度の人](『成語大辞苑』より引用)
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10月3日の参議院本会議での民主党・伊藤基隆議員のイラク問題に関する代表質問と、安倍首相の答弁は、次のとおり。
伊藤議員の質問:「米上院情報特別委員会がイラク戦争をめぐる報告書を公表した。大量破壊兵器製造計画などの開戦理由が覆され、イラク戦争の大義が否定された内容だ。米国が誤った情報で日本に説明したことをどう考えるか。報告書をどう評価するか」
安倍首相の答弁:「対イラク武力行使が開始された当時、イラクに大量破壊兵器が存在すると信じるに足る理由があった。武力行使を支持したのは正しい決定だったと現在でも考えている。報告書の評価についてコメントする立場にない」
安倍首相は、ここでもまったく誠実さがみられず、「報告書の評価についてコメントする立場にない」と言って逃げている。
安倍首相は、歴史問題では「謙虚」を口実にして答弁を逃げ、イラク問題は「コメントする立場にない」と言って逃げている。安部首相はどこまで逃げるのか。
もう一つ、安倍内閣の大失敗が明らかとなった。
国連事務総長人事である。まず10月4日付日経新聞朝刊2面の記事を引用する。見出しは〈国連総長に潘氏 支持のカード切れず 日本、対韓関係改善へ誤算〉。
《次期国連事務総長選びは、日本政府が明確な態度を示さないうちに、韓国の潘基文(バン・キムン)外交通商相の当選が確実な情勢となった。安倍晋三首相は9日に韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と会談する際に、潘氏への支持を初めて示し、日韓関係改善のカードとする考えだったが、思惑ははずれた格好。後任選びの動きが予想以上に早く、対応が遅れた感は否めない。
国連安全保障理事会が2日に実施したアナン事務総長の後任を選ぶ予備選挙。15カ国のうち14カ国が支持票を投じたなか、「意見なし」と態度を留保した国が1カ国あった。常任理事国のある高官は「日本だ」と指摘。日本外務省は「この件についてはコメントできない」と言葉を濁しながら、事実上認めた。
政府は一貫して「アジアから選出するのが望ましい」として潘氏を支持する意向をにじませていたが、明確な表明は先送りしてきた。韓国側から外交問題での譲歩を引き出し、小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で悪化した日韓関係を改善するするための「切り札」に使うタイミングを模索していたからだ。》
15カ国のうち14カ国が(潘氏へ)支持票を投じたなか、日本だけが「意見なし」というのは、それこそ、なにごとか! と言わねばならない。恥ずべき外交的失敗である。
このままでは、日本は「夜郎自大国・日本」となり果てるだろう。安倍首相がなすべきことは、小泉デタラメ政治を明確に否定することだ。小泉政治を脱皮して、国民のための政治と外交を行うことだ。小泉政治を脱皮できない安部首相は、滅びるであろう。(つづく)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02957.HTML
森田実の時代を斬る―
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
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