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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu129.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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安倍さんの政策能力を最近の歴代首相の中でぬきんでて
いることを是非知っておいて欲しいと思う。 (藤岡信勝)
2006年10月5日 木曜日
◆06.9.29 安倍新政権への期待と不安 藤岡信勝
http://blog.so-net.ne.jp/fujioka-nobukatsu
安倍内閣が誕生した。待望久しい本格保守政権である。保守系の論者の一部には、小泉政権の政治手法への反発から、その延長上で安倍政権をこき下ろす向きがあるが、安倍政権誕生の意味を捉え損なっている。
丁度今から10年前の1996年6月、中学校の全ての歴史教科書に「従軍慰安婦の強制連行説」が載った。私は、「『従軍慰安婦』を中学生に教えるな」という文章を、『諸君!』の1996年10月号に書いた。この「従軍慰安婦」問題をきっかけにして歴史教科書のあり方が社会的な論争問題として浮上した。「新しい歴史教科書をつくる会」が発足したのは、翌年、1997年1月30日である。
同じ頃、自民党の若手議員の中にも、教科書の現状に心を傷めているグループがあった。北海道の私の郷里出身の代議士・中川昭一さんもその一人だった。当時私は7社の中学校歴史教科書の近現代史の部分をコピーした資料を作って関係方面に配布したのだが、それがまわり回って中川さんの手に入った。確か新幹線の中でそれをお読みになったとお聞きした覚えがあるが、中川さんは、こういう教科書は断じて許せないという怒りをもたれた。
中川さんが会長となって、自民党の中に「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」が結成されたのが、1997年2月27日だから、つくる会とほとんど同じ時期である。その事務局長が安倍晋三さんだった。私は詳しい事情はわからないのだが、こうした若手議員の相談相手になっていたのが、日本政策研究センターの伊藤哲夫さんだったと思う。
「若手議員の会」は、まず、中立的な立場から「従軍慰安婦」問題について事実を知ろうということで、両方の立場の学者や関係者からの系統的なヒアリングを企画した。何回目かに私も呼ばれて吉見義明氏と対決討論をした。帰り際に長身の安倍さんが私に近づいてきて、「何が本当か、分かって来ましたよ」と耳打ちして下さった。一連のヒアリングを通した学習で、「強制連行説」が虚構であることに確信を持たれたのであろう。
当時、上記議連のメンバーの一人である高市早苗さんが、与党議員として初めて政府に質問書を出して下さったことも忘れられない。女性の立場から慰安婦「強制連行説」に異議を唱えて下さったことが本当に有り難かったのである。
その後、ある時、教科書採択の問題点について、安倍さんの議員会館の事務所に呼ばれて、30分間、説明をさせていただいたことがある。多少こみ入った話なのだが、採択の法的権限は教育委員会にあるのに、それが空洞化して長年日教組支配がまかり通ってきたカラクリをお話しした。その後まもなく、産経新聞の記者が事務局長の安倍さんに教科書採択問題についてインタビューした記事が出た。その内容の正確さ、的確さに、私は舌を巻いた。
私もずいぶん沢山の政治家の方々に説明をさせてもらったが、その理解力の早さ、的確さでは、石原慎太郎東京都知事と現・安倍首相が双璧である。このお二人が国と首都のトップにあるということは、こういうささやかな個人的体験からしても実に画期的なことなのである。同時に、安倍さんの政策能力に疑問をもち、頼りないという危惧を持って居る方が多いようだが、そして、もちろん全てに精通することは原理的不可能だとしても、安倍さんの政策能力を最近の歴代首相の中でぬきんでていることを是非知っておいて欲しいと思う。
安倍さんは拉致問題で国民的人気が生まれて、それが首相の座にまで結実したことは間違いないが、もう一つ見落としてならないのは、自民党の党改革で大変な実績をあげたことである。この辺の事情は、今度、広報担当の首相補佐官になった世耕弘成さんの『自民党改造プロジェクト650日』(新潮社)に詳しい。この本は是非読んでみることを薦めたいものの一つで、安倍内閣がいかにして小泉内閣の党改革路線の内部に胚胎したかを知る上で欠かせない情報である。
一つだけ紹介すると、安倍さんは自民党が選挙に負けるのは候補者の質の問題が決定的であることに気付き、党改革の一環として公募制の導入を検討していた。しかし、これは当然ながら自民党議員の既得権に抵触する。そもそも候補者の決定権は県連にあり党本部にはない。安倍さんたちの試みは党内で白眼視された。ところが、絶好のチャンスが訪れた。埼玉県のある選挙区で自民党の議員が選挙違反で逮捕され、傘下の市議会議員までが一網打尽になってしまった。埼玉県連は到底勝ち目はないとして補選の立候補を見送ることを党本部に報告してきた。県連が白旗を掲げているのは絶好のチャンスだった。この機会に公募を敢行し、わずかな準備期間しかないのに、自民党は補選に勝利してしまうのである。
このプロセスを観察すると、決して無理をせず、しかし好機と見れば果断に実行するという硬軟のバランスが非常によく取れていることに気付く。産経に安倍さんは徳川家康タイプだという記事が出たが、これは多分、本質をついている。こういう面でも、安倍さんは総理の器として最近の歴代の前任者を凌駕する資質を具えているのである。
ただ、心配が二つある。一つは、来年の参議院選挙をにらんで幹事長に麻生さんを据える構想をもっていたのに、森さんにつぶされたことである。候補者の差し替えも手を縛られるようだと、自民党は参議院選挙に敗北するだろう。もう一つは、対中韓外交である。これは安倍さんを取り巻く勢力が、東アジア外交の立て直しを名目に流れを作っている可能性もある。村山談話の見直しと近隣諸国条項の撤廃について消極的姿勢を表明してしまったところに不安がある。党内の派閥と取り巻きに過剰に足をひっぱられると、この内閣の真価が発揮できない危険性があるのである。
◆「小さな意見の違いは決定的違い」ということ(八) 9月24日 西尾幹二
http://nishiokanji.com/blog/2006/09/post_381.html
日本人は反省好きで、とかくに先の大戦の原因は日本にのみあるように叙述されてきた。満州事変、国際連盟脱退、支那事変、三国同盟調印、インドシナ半島進駐、そして真珠湾攻撃……という順序で日本は国際秩序の撹乱者の役割を演じた、と日本人自らが思いこんでいる。
最近はそれが日本の不正だった、という見方では必ずしもなく、日本の誤算、失敗、相手国政府の意図の読み間違いだったという、日本人の情勢判断の甘さが指摘される傾向が強くなっている。それでも自分を過度に「反省」する性格は基本的に変わっていない。なぜ日本人はアメリカの強大さとその本心を読み間違えてこうなったか、と。
けれども、日本がこうなることを待ち受けていた側の戦意がなかったら、戦争には決してならなかったであろう。アメリカに西へ西へと拡大する好戦性がなく、寛容と忍耐への強い意思があったら、歴史は違った動きを示していたであろう。なるほど、戦争の原因の一つにはドイツと同盟を組むなどの日本政府の選択の間違いがあったかもしれない。
しかし、アメリカの「戦意」が戦争を成立させたもう一つの重要な要素なのである。そしてその戦意にもそれなりの「歴史」があるはずである。
私の言いたいのは両サイドの戦意の歴史を並立的に比較しつつ、叙述しない限り、公平な歴史叙述には決してならないだろうということである。その意味で日露戦争以後にアメリカに兆した反日感情は見落とすことのできない戦争誘因の発端である。
歴史の教科書にもそういう観点はどんどん書いていかなければいけない。それなのに不当にも干渉の手が入って、いぜんとして「自虐」教科書へと塗り変えられた、という事例紹介を前回ここで申し上げた。中韓両国への「自虐」は少しづつ消えつつあるが、代わりにアメリカへの「自虐」が増加している。
すでに見た通り、岡崎久彦氏はアメリカへの「自虐」の度合いを高め、アメリカ政府の立場から日本の教科書を監視することを、文科省教科書調査官にあらためて要請するというような倒錯心理を表明している。
初版本の削除と修正を行なったのは岡崎氏だが、それを承認し、第二版本を作り上げた責任者は藤岡信勝氏である。リライトに私は参加しなかったので、いつの間にか私の意志とは無関係に第二版本(現行教科書)ができあがった。
藤岡氏が教科書問題を立ち上げたのはそもそも「従軍慰安婦」への非難が全中学の教科書に記載されたことへの怒りからだった。「自虐教科書」ということばを流行らせたのも彼である。
最近奇妙な噂話をきく。扶桑社が「つくる会」理事会の意向と無関係に執筆者を一本釣りで選択して、会社の意志でフリーな新しい教科書をつくる。その際、代表執筆者は最初の噂では田中英道氏、最近の噂では岡崎久彦氏になる、というのである。
噂を信じても仕方がないが、岡崎氏が代表執筆者になれば、教科書の内容はすでに検証した通り「親米反日」というより「媚米非日」という方向に傾いて、アメリカへの「自虐」の度合いを一段と強める内容にならざるを得ないであろう。
前回のアメリカ国際関係委員会の報道に示された通り、アメリカは「従軍慰安婦」への学校教育への取り込みを要求し始めてさえいる。藤岡氏はこの傾向に敢然戦いを挑まねばならぬだろう。さもなければ、氏の運動家としての原点をなす根本動機の自己否定になること、必然の道理である。
藤岡氏はそれでもいい、とは言わぬだろう。「自虐」との戦いを捨てて、アメリカへの「自虐」に地辷り的に見境いのない岡崎久彦氏の軍門に下ってよいとは決して言わぬであろう。アメリカの主張なら「従軍慰安婦」は歴史として認めてもいい、とは言わぬであろう。
藤岡氏は事柄の必然の流れとして、反・岡崎ならざるを得ないのである。岡崎氏がいろいろな席で藤岡氏をもち上げ、喜ばせる言葉を述べているのは会に対する撹乱工作であることを見抜けぬような藤岡氏でもあるまい。
自分の原理原則を捨てて、怪し気な「権力」になびく、理のない行動は、言論人としての人生の放棄そのものである。
ところで、藤岡氏の一件とは別に、扶桑社が「新しい歴史教科書をつくる会」理事会の決定とは切り離して、一本釣りで執筆者を選んで、今までと別個のフリーな教科書を新たに作るという噂に関してだが、噂がもし万が一現実になった場合、会のとるべき態度はたゞ一つしかない、と私は勧告する。すなわち扶桑社と手を切ることである。扶桑社版教科書は世の中に残っても、それはもはや国民運動であった「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書ではないことを、会は内外に宣言しなければならない深刻な事態になる。
しかしまた他方、扶桑社の側にもそんなに簡単に会社の都合だけで10年にも及んだ国民運動から離れて、自由に行動できると思って好き勝手な措置に走ったら、信用問題に関わるということを言っておかなくてはならない。
安倍晋三氏が新首相に選ばれることに決した昨今、安倍氏がどんな思いでこの教科書運動に関与してきたかを振り返っておく必要がある。新首相は「歴史教科書」の重要性をよく知っておられるだけではない。具体的に手をさしのべて協力して下さった。
『新しい歴史教科書』の誕生時に外務省の陰湿な妨害工作が起こったことはよく知られていよう。安倍氏の副官房長官時代である。氏は自ら単独行動で外務省を制止した。さらに中川昭一氏と共に「教科書議員連盟」を起ち上げ、幹事長や官房長官になった後も、「顧問」としてこれを支え、守りつづけてこられた。
安倍新首相は『新しい歴史教科書』には格別の愛着があるはずである。この教科書は森内閣時代に検定を通過し、二度の採択の失敗は二度とも小泉内閣時代に起こった。安倍内閣になってもう一度蘇生する可能性があるのである。 (後略)
(私のコメント)
北朝鮮が近々核実験を行うと言う北朝鮮の報道がありましたが、金正日はよほどオメデタイ人物であり、普通ならば秘密裏に核実験を行なって成功したならば発表するはずである。ところが金正日は実験の成功を確信して事前に発表したのだろうか? もしかしたら核爆弾などありもしないのに有ると言い、核実験など出来もしないのにすると発表しているのだろうか?
この事からもアメリカは北朝鮮にずいぶん舐められているのですが、アメリカは経済制裁程度で後は何もしようとはしていない。イラクに対しては大量破壊兵器など持ってもいないのに持っているとして軍事侵攻しましたが、北朝鮮に対しては及び腰なのはなぜだろう?
六カ国協議でもアメリカは北朝鮮に対して先制攻撃はしないと約束している。だから北朝鮮はテポドン二号を打ち上げたり、核実験を行なうと発表したり、やりたい放題のことをしている。それに対して韓国はともかくとして一番不安に思うのは日本であり二百発以上ものノドンミサイルが日本に向けられており、その国が核実験を行なうと宣言した。
このように北朝鮮も中国も核武装化を実現していますが、日本や韓国や台湾は核兵器なしで対抗していかなければならない。このような状況が安倍内閣を誕生させたともいえますが、これに対して民主党をはじめとする野党は今のところ何の反応も見せてはいない。これでは日本国民の不安は増す一方だ。
北朝鮮の核実験の予告は安倍総理の中国韓国訪問に対する牽制の意味があるのだろうか? それともアメリカの経済制裁の効果で直接交渉を訴える意味があるのか? アメリカも強い非難声明を出すだけで経済制裁以上のことはやりそうもない。北朝鮮を軍事攻撃したところでアメリカにはメリットは無いからだ。
韓国を除けば日本が一番北朝鮮の脅威を受けるわけですが、日本の軍事態勢は北朝鮮のミサイル攻撃を防ぐ体制には無く、また北朝鮮のミサイル基地を攻撃する能力も無い。これからも北朝鮮はミサイル実験と称して日本近海にミサイルを撃ち込んで脅迫してくるだろう。
アメリカは北朝鮮に対して軍事攻撃はしないと言う事を文書で宣言しているから、金正日は安心して核実験やミサイル実験で日本を脅迫できる。これでは日米安保を結んでいても核の傘は無いに等しく、アメリカは高価なMDを売りつけてくる。結局は日本は自分の力で国を守るしかないのですが、それを一番主張しているのが安倍総理なわけです。
自主憲法の制定は自民党結党の目的にもなっているのですが、少し前までは憲法改正を言うだけで右翼扱いであり軍国主義者呼ばわりされてきた。しかしようやく安倍内閣の成立で自民党結党の本来の路線に戻れたわけです。
株式日記では核武装まで主張しているわけですが、時代の流れはだんだん私の主張に近づいてきている。日本にはこれ以外にも靖国神社や歴史教科諸問題など中国や韓国などから内政干渉されて日本の政治家はその度に首が跳んだりして、特使などを派遣しては謝罪外交を繰り返してきた。その問題にも安倍総理は早くから行動してきた人物であり期待は大きい。
安倍内閣はまだ発足したばかりであり評価は出来ませんが、外交においては小泉内閣よりは穏健な路線で行きそうだ。経済政策では尾身財務大臣は景気拡大路線であり小泉財政再建路線からの転換が期待されます。
まだはっきりしていないのはアメリカとの協調路線ですが、小池首相補佐官が渡米して根回しをしている。戦後生まれの始めての総理大臣の登場で日本の政治は大きく変化する期待が生まれてきた。保守派陣営にも安倍総理に対する批判はありますが、「新しい歴史教科書を作る会」に対して一番協力してきた安倍氏に期待して見守りましょう。
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