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(回答先: アメリカが日本に核兵器を売る商談はすでに成立している？という説。他 投稿者 きすぐれ真一 日時 2006 年 11 月 02 日 00:40:34)
「結論」で言わんとしてる議論は大事だと言う事は、お説ごもっともである。ただしそ
れには「保証された」議論の前提条件が必要だと言うことを忘れてはならないだろう。
そこを不問にした議論推進論は極めて危険である。
つまり、とくに核議論や軍事的安全保障の議論については、人類の存続に関わる問題で
あるから、その世界平和に向けた理念と目標をきちんと共有した上でのぞまねければな
らない。
このあたりの「共有」しかつ「保証された」理念や目標が、これまであらゆる場で曖昧
ないし欺瞞化されてきた。経済問題などを例にとればその結果、あたかも国民の利益に
なると思わせ進めた民営化、競争原理市場が、富の一極集中を押し進め格差を拡げ、資
本も米国に流出するなど、一部の支配層にとってだけ都合の良いものになっている。
これは米国追随者である権力、支配層がはじめから容認していた構図といても過言でな
い。経済の市場ゲーム化促進によるこのような帰結は、過去の事例その他を知る、専門
家なら当然予想出来ることである。
ことの詳細は省くが、国際的な問題を例にとれば、ＩＭＦ、ＷＴＯ、ＮＡＦＴＡ、せな
どがその表向きの理念とは裏腹に、それを享受する者に対し代償として米国など先進国
に都合のいい経済政策を押しつけ、これまでいくつもの後進国の国内経済を破壊してき
たのは国際的に周知されている事実である。いかに心底「共有」しかつ「保証された」
理念や目標がない議論や政策は、一部の支配層の利益には貢献しても、世界全体には不
」利益や不安定を被るかという事例である。
このような問題点は、郵政民営化問題しかり、教育法改正問題しかり、派兵問題しかり、医療問題しかり、金融問題しかり、外国ではテロ戦争の口実など欺瞞は数え上げればきりがない。
核の議論は食料、エネルギー、外交、軍事など総合的な安全保障のなか捉えることが必要であろう。そしてその中での核議論は、おおいに結構である。ただし安全保障は、
１．「世界平和に向けた」
２．「国家を越えた高い理念と具体的目標を掲げ」
３．それを心底「共有し」
４．かつそれら理念と目標が「保証された」
ものであるという事が大前提なのだ。これを不問にして核議論への扉は無い。
これまで支配層に騙され続けてきた反対者が反対する正当性はそこにあるのだ。
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