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(南日本新聞)
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=1251
十島村口之島で12日あった国民保護訓練は、しけのため住民の避難に使う予定の船が接岸できなかった。離島からの避難に有効な海上輸送のもろさを露呈した格好。多くの有人離島を抱える鹿児島県にとって、有事の際に住民を守る難しさが浮き彫りになった。
訓練の柱の島外避難は、陸上自衛隊と海上保安庁のヘリコプターで計30人、海上自衛隊の輸送船(水中処分母船、300排水トン)で50人、村の高速船「ななしま2」(19トン)で30人を運ぶ計画だった。
空港がない島から多くの人を運ぶには船が頼り。しかし、一度に大勢を乗せられる大型艦船は、施設が貧弱な離島の港には接岸できない。他方、小型船は輸送人数が限られ、しけに弱い。天候の見極めとともに、船の選定は重要だ。今回用意した2隻は使えなかったが、村営の「フェリーとしま」(1389トン)は通常通り運航している。
高山大作県危機管理局長(58)は「離島の避難が困難なことを再認識した。資機材の準備などを徹底し、避難の確実性を高めていく必要がある」と話す。輸送計画が狂った場合の代替手段をどうするかも今後の課題だ。
現地で指揮をとった口之島消防分団の日高通分団長(53)は「万一のときには自衛隊や海上保安庁などあらゆる手段を導入してほしい。島外避難は島民だけではどうにもならない」と国、県に望む。一方で「発足したばかりの自主防災組織の機能を高め、災害弱者の一次避難など初動を強化しなければ」と課題も見つけた様子だった。
鹿児島と同様に多くの離島を抱える沖縄県の国民保護担当者も視察。府本禮司基地防災統括監(60)は「初めて全島避難訓練を見て参考になった。ヘリと船の避難者の振り分け方など、沖縄でももう少し細かい点まで気を配る必要があると感じた」と語った。
http://373news.com/_photo/2006/11/20061114N00-m03.jpg
避難指示を受け、口之島コミュニティーセンターに向かう住民ら=12日午前9時半すぎ、十島村口之島
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