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「日米同盟破棄のススメ」<その2>(天木さんの発言部分抜粋)
◇日米同盟破棄には政権交代しかないが……
(岡留―政権交代しかないと思う)
私も、政権交代は絶対に必要だと思っています。ただし繰り返しますが、日米同盟を見直すということを公約として掲げる政党が直ちに政権をとれるかというと、それは非現実的です。まず、国民の意識がそこに至っていない。それに、日米同盟反対を訴える政党が勢力を伸ばし政権をとるような状況になると、米国のあからさまな介入が行われるでしょう。この米国の介入を押し戻すことができるのは、国民がそれを支持する時だけです。今はまだ国民の意識がそこまで成長していません。
ですから、自民党政権が続く限り米国従属外交は変わりませんが、たとえ民主党による政権交代がおこっても、日米関係を見直すようなことを言い出せないのです。つまり、小泉的自民党から小沢的民主党への政権交代はあり得ても、そしてその政権交代は今よりもはるかに期待が持てるとは思いますが、それでも日米同盟という最大のテーマに関して言えば、小沢民主党が直ちに「日米同盟には反対である」という政権にはならない。やはり、時間をかけて国民の意識を覚醒させていかなければならない、そうして国民的支持を得たうえで、初めて米国からの支配から自立した外交、安全保障政策が可能になるということです。
米国かアジアかのに二者択一ではありません。中国もその他のアジアの国も、米国と敵対して自分たちの安全が確保できると考えている国はありません。それに世界のどの国も、大国といわれれている国は、米国ほどではないにしても、覇権的です。ですからどの国と組むというのではなく、まずはあくまでも平和国家日本として、あらゆる国と平和な国際社会をつくっていくという自主的外交を打ち出すということです。
そのひとつとして、東アジアを当事国の間で安全な地域にしていく、そういう東アジア集団安全保障体制を構築していく外交努力が重要なのです。今の日本は、米国に気兼ねしてそういう努力をはじめからする気がない。すべては米国追従のために本来の自主外交が放棄されているのです。
民主党が政権をとって外交がどう変わっていくかはきわめて興味深いことです。政権をとった民主党が、小泉自民党と同じように日米同盟を堅持する、そして憲法9条を変えていくという正体を見せた時に初めて、60年代の安保闘争の時のような政治の季節がやってくるのではないか。その時こそ、日本の政治が歴史的な大編成の時代を迎えるのだと思います。
「党が小さくなってもいい。これですっきりした。小さな所帯からスタートしても、自分たちがしっかりしていれば、次の選挙で議席を増やせる」という覚悟がないとダメでしょう。元気がないんですよ。本気になって日米同盟を変えることが、将来、日本が生き残る道になるということを、日本共産党の志位(和夫・委員長)とか、社民党の福島(瑞穂・党首)などじゃなくて、小沢のような権力的、保守的な人の中からも訴え出てくるようでないと、日米同盟をかえることはできません。私は心から、小沢さんに安保体制を変えていくんだと言ってほしいと思っています。
(つづく)
『噂の真相・闘論外伝』サイゾー10月号別冊より
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