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□汚職、官製談合底なし 福島、和歌山の次は永田町 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2683296/detail
汚職、官製談合底なし 福島、和歌山の次は永田町
佐藤栄佐久・前福島県知事の逮捕から木村良樹・和歌山県知事の引責辞任に飛び火した汚職・官製談合事件が底なしの広がりを見せている。福島は東京地検、和歌山は大阪地検が動いているが、「両特捜が協力し合っている。異例の展開」と司法記者も驚いている。すでに何人もの大物議員や有名企業の名前がささやかれており、関係者は戦々恐々だ。
和歌山県の平瀬トンネル工事談合では大林組顧問が仕切り役として登場し、受注した準大手ゼネコン、ハザマや東急建設から約１億２０００万円の謝礼が元ゴルフ場経営者の会社社長、井山義一に渡った。井山は木村知事とズブズブだったが、自民党の中川秀直幹事長や世耕弘成首相補佐官ともゴルフをしている。世耕は和歌山が選挙区で森派。中川は親分だ。地元で井山は「談合のフィクサー」として有名だったから、よっぽど脇が甘いか、怪しい関係か、どちらかだ。
大阪地検は井山が受け取った大金の流れを追っている。逮捕した井山や水谷聡明・元出納長を徹底的に締め上げている。もちろん、狙いは政治家だ。これに今回は福島の事件が重なってくるのである。
「知事の実弟の会社との土地取引を装って賄賂を渡していた水谷建設は、名古屋国税局の調べで０３年、０４年だけでも総額２１億円もの裏金をつくり、政治家や暴力団にばらまいてきた。知事が逮捕された容疑は木戸ダム発注を巡る汚職ですが、本命は水谷建設がサブで請け負った中部国際空港や東京電力福島第２原発を巡る金の流れです。空港造成工事では複数の閣僚経験者の名前が挙がっているし、原発を巡っては閣僚経験者と親しい建設会社に２億４０００万円ものカネが流れています。ここの役員は警察関係に強い政界フィクサーとして有名です」（司法関係者）
２億４０００万円のカネの一部は都内の出版社にコンサルタント料として流れたとされ、この業者は和歌山県の関空がらみでも名前が挙がった。この先に、辞任直前まで木村知事が相談していた自民党の大物運輸族が見え隠れするのだ。
また、この政界フィクサーの会社社長には銀座ママの愛人がいて、大手電力会社の原発担当の愛人も同じクラブのホステスをしていたと週刊誌に報じられたこともある。水谷建設のカネは北朝鮮を支援しているＮＧＯにも流れた。
まさに魑魅魍魎（ちみもうりょう）で、東京地検は暴力団関係者などを片っ端から呼んで事情を聴いている。佐藤栄佐久前知事は直接カネを受け取っていないのに捕まった。スネ傷の連中が逃げ切れるとは思えない。
【2006年11月4日掲載】
2006年11月07日10時00分
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