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知りたい:安倍首相の「ぶら下がり」取材 1日1回、平均4分 本音は「一方通行」?
<2006・チャンネルYou>
就任1カ月が過ぎた安倍晋三首相。中韓歴訪、衆院2補選の勝利など順調な滑り出しに映るが、取材のあり方をめぐって内閣記者会との攻防が続く。首相にとって当面、メディアとの距離感が最も頭痛のタネかもしれない。【佐藤千矢子】
「総理『昼ぶら』はありません。『国会対応』との理由です。幹事社」。30日午前、首相官邸1階の記者クラブに、こんな紙が張り出された。
昼ぶらは首相への「昼のぶら下がり取材」の略で、「ぶら下がり」とは記者と取材対象が立ち止まって質疑を交わすことを指す業界用語。現在は夕方1回が基本で、昼ぶらは就任後3回だけだ。
直近の24日の昼ぶらはこんな具合だった。首相官邸4階閣議室前で「総理番」と呼ばれる各社の若手記者たちが質問を打ち合わせ、北朝鮮情勢など三つをぶつけることに。広報担当の今井尚哉首相秘書官(経済産業省出身)が、質問内容をさりげなくチェック。10分後に始まった取材は、首相が質問によどみなく答え、約3分で終わった。
この1カ月間の平均は4分程度。秘書官が次の日程を強調し、質問を遮る形で一方的に打ち切ったこともあった。
首相の日常取材は、森喜朗政権までは歩きながらだった。総理番は旧官邸の首相執務室前に張り付き、首相が移動するたびに質問をぶつけた。政治の話題はもちろん、スポーツ、映画……。首相の人柄が伝わってくることも多かった。
ところが、小泉純一郎前首相が就任直後に慣例を拒否。1日に昼と夕方の2回、立ち止まってインタビューに応じる代わりに、歩行中は自粛することで記者会と合意した。記者と首相とのやり取りは形式ばったものに変わり、さらに、セキュリティー重視の新官邸の完成(02年春)で総理番は執務室前を追われた。
小泉氏はこれを最大限活用し、「ワンフレーズ政治」というスタイルを確立したが、政権末期に1日1回に一方的に削減した。安倍首相も就任直後に「原則1日1回」と提案し、2回の復活を求める記者会と対立した。「原則1回だが、日程などによっては2回に近づける」というのが今のスタンスなのだが、1日2回が実現したのは17日、19日、24日だけだ。
記者会との交渉窓口を務める広報担当の世耕弘成首相補佐官は、1回を続ける理由について「中身を濃くしたいから」と説明する。また「他国で1日2回も応じているところはあまりない。米ホワイトハウスだってやっていない」とも言う。
しかし、本音の部分では、メディアと直接対話する場を極力制限し、都合のいい部分だけをアピールする「一方通行」の場にしたい−−。そんな思惑が見え隠れする。
1日にわずか4分の時間で、どれほどの考えと思いが国民に伝えられるのか。国民はメディアを通してもっと首相のことが知りたいのに。
毎日新聞 2006年10月30日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/archive/news/2006/10/30/20061030dde001010022000c.html
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http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/1089.html
投稿者 white 日時 2006 年 11 月 01 日 22:37:06:
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