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□大阪府警が新たなひったくり対策 美容師さん“口コミ”作戦 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061216-00000018-san-soci
大阪府警が新たなひったくり対策 美容師さん“口コミ”作戦
12月16日15時40分配信産経新聞
■防止方法学び、女性客に伝授
ひったくり被害の9割以上を女性が占めることから、大阪府警は女性客が集う美容院の協力を得て新たなひったくり対策に乗り出した。店内に啓発ポスターを掲示し、美容師から利用客にひったくりの話題を“口コミ”してもらう作戦だ。府警は「女性は美容院にかなり長い時間滞在する。ひったくり対策を発信するには、うってつけ」と、美容院での「おしゃべり」に期待を寄せている。
30年連続でひったくりの被害が全国ワースト1位の大阪府。ピークは平成12年の1万973件で、昨年は5542件まで半減したが、今年に発生した5016件(11月末時点)のうち、女性が被害者だったのは90・3%の4531件だった。
このため府警は、発生を封じ込めるには女性への啓発が不可欠とし、多数の女性が利用する美容院に着目。府内に約3万店ある美容院を拠点にした新たな防犯対策を計画。カットやパーマをかけながら接客する美容師に、ひったくり対策を「ホットな話題」として取り上げてもらおうという“口コミ作戦”だ。
口コミに必要な情報を仕入れてもらうため、府警は「勉強会」を開催。大阪市保健所などの協力で、10月半ば以降、美容師が消毒方法などを学ぶ各保健所主催の衛生講習会に地元警察署の防犯担当者が出向き、ひったくり被害の予防方法を伝授している。
今月半ばまでに計24回開かれた講習会には、約5000店の美容師が参加した。
このほか、約3200店が加盟する府美容生活衛生同業組合(大井孝理事長)に協力を依頼。11月から加盟全店舗内に、女性がひったくり被害に遭う様子の写真を組み合わせ、「緊急連絡!ひったくり多発!」とのポスターも掲示した。同組合の角野君代事務局長は「カットなどでじっと座っている間、店内のポスターは必ず目に入る。特に夜道を帰る女性客に見てもらえれば、効果があるはず」と話す。
府警生活安全部は「美容院のようにターゲットを絞った対策の方が、広く一般に呼びかけるよりも効果的ではないかと考えた。今後も主婦や高齢者、会社員など、対象を絞った対策を次々に打ち出したい」としている。
最終更新:12月16日15時40分