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http://www.asahi.com/national/update/1213/NGY200612130007.html から転載。
名張毒ブドウ酒事件、再審判断は26日
2006年12月13日16時02分
三重県名張市で61年、ブドウ酒に入れられた農薬で女性5人が死亡、12人が中毒症状になった「名張毒ブドウ酒事件」で、殺人罪などに問われて死刑が確定した奥西勝死刑囚(80)の第7次再審請求異議審で、名古屋高裁刑事2部(門野博裁判長)が、奥西死刑囚の再審開始決定に対する検察側の異議申し立てに対し、今月26日に決定を出すことが分かった。
事件は61年3月に発生。奥西死刑囚は、いったん犯行を認めたものの否認に転じ、津地裁は64年12月、無罪を言い渡した。しかし、名古屋高裁は69年9月に死刑を宣告し、3年後の最高裁で確定。7次にわたる再審請求のすえ、05年4月に名古屋高裁刑事1部が死刑執行を停止し、再審を開始する決定をした。
再審請求審では、自白調書の信用性▽農薬が、奥西死刑囚がいったん使ったと自白したニッカリンTかどうか▽王冠の傷が奥西死刑囚の歯形かどうか――などが争われた。名古屋高裁刑事1部は「無罪を言い渡すべき明らかな証拠で、新規性がある」と指摘し、弁護側の主張を全面的に認定した。
異議審でも再審請求審などと同様、調書の信用性や農薬の成分が主な争点となった。検察側は「名古屋高裁の認定は、農薬の化学的性質を見誤っている」などと主張。弁護側は、農薬の成分についての論文などを提出し、異議申し立てを退けるよう求めていた。