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□ヒロイン畠山鈴香＠三文ドラマ [どん底あるいは青い鳥。]
http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-137.html
2006/10/01
ヒロイン畠山鈴香＠三文ドラマ
久しぶりに畠山容疑者（すでに被告）の名前をウェブで見た。
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畠山被告 介護疲れも要因か、父入院し生活も困窮 秋田
http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200609300318.html
畠山鈴香被告が長女彩香さんを殺害したとされる4月9日の直前、の4月7日、入院中だった畠山被告の父親が病院内でほかの患者との間でトラブルとなり、相手に向けてハサミを振り回そうとしたという。
畠山被告の父親は脳梗塞のために05年に倒れて県北部の病院でリハビリを続けていた。父親は翌8日、畠山被告が病院を訪れた際、病院側から「（畠山被告の父親の）面倒を見切れない」という趣旨のことを言われたという。
彩香さん殺害の直接の動機について、畠山被告は…彩香さんが「だだをこねた」ことから衝動的に殺害したと供述。しかし、殺害理由としては弱く、捜査当局は何らかの背景事情があったとみて調べていた。捜査当局は、子育てや経済的な困窮などでストレスを抱えていた畠山被告が、父親のトラブルでフラストレーションを一気に高めたとみている。
畠山被告は03年に自己破産し、生活保護の受給に加え、実家からも金銭的な支援を受けていた。しかし、父親が倒れたため、援助を受けられなくなり、経済的に追いつめられていた。また、地元住民の話では、畠山被告は、父親の介護の手伝いもしていて、介護疲れも見られたという。
捜査当局は、畠山被告が彩香さんをネグレクト（育児放棄）するなど、もともと子どもに対して激しい嫌悪感を抱いていた点も重視している。畠山被告は母親らの手助けを受けて子育てをしていたが、父親の入院のために、彩香さんの子育ての負担が被告1人にかかるようになったという。
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新聞がなぜこうした「捜査当局に都合のいい記事」を垂れ流し的に掲載するのか理解に苦しむ。そもそも生活保護を受けていたのに「経済的に追い詰められていた」のであれば、それは「生活の保護」であるとはいえないだろう。せめて月額幾らの支給で被告の生活がどのようなもので、果たして困窮と言える状況にあったのかどうかといった検証くらいはしてほしいものだ。
たとえばこの記事の内容がそのままドラマになったとしたら――。私が視聴者なら「こっちでは育児放棄をしている女が、あっちでは『疲れるまで』父親の介護をしているのか？」という疑問を抱く。そこには何かもう一つ、登場人物がそのように矛盾した態度を取るに至るまでの理由付けが必要になる。子どもは嫌いだが、親には親身になる理由が。
「ネグレクトされている子どもA」「橋から持ち上げられて落とされる子どもA」に、その年齢の標準体重を超過した子役を当てるのもよろしくない。娘に介護疲れを生ぜしめる被介護者すなわち父親に「ハサミを振り回せるだけの身体的能力」があるというのもどうであろうか。狼藉に及ぶ理由も「他の患者とトラブルになったから」であって、理由もなく突発的に他人を襲うような困った精神障害もないようだ。
病院側から「父親の面倒を見切れない」と言われたというが、では実際に父親は病院から放り出されたのか。この病院側の台詞の裏づけは取れているのだろうか？ 警察や検察の言うことだからと、鵜呑みにして書いたのではないのか。
「父親の入院のために、彩香さんの子育ての負担が被告1人にかかるようになった」のであれば、被告一人では（仕事もしていないのに）子どもの面倒を見ることが不可能だった、つまり身体的・精神的に異常な状態にあったものと思われる。テレビで見る限り身体的な問題はなさそうだったから、あるとすれば鬱や神経症といった類のものだろう。
そういう精神状態にある者が思い悩んで子殺しに走るのは、必ずしも珍しいことではない。だがその場合、事件はたいてい無理心中（の失敗で子どもだけ死亡）の形を取る。だだをこねた子どもを橋から落として、そのあと「うちの子見ませんでしたか」といった偽装工作までできるような状況ではないはずだ。
…といったような疑問を、この記事を書いた人自身は抱かないのだろうか。この記事からだけでは、被告が子殺しに走るほど過酷な状況に置かれていたとは考えにくい。被告の家族もいることだし、父親なら入院仲間もいよう。果たして被告が子殺しに赴かねばならない状況があったのかどうか、そこまで調べて書いてこそ「正確な報道」「真実を報道」と威張れるのではないだろうか。
▽この記事に対するコメント
こんにちは。
自分も今日、電車の中吊りで、雑誌の見出しを見ました。
「母親が激白」みたいな感じでしたが、直接記事は読んでいません。
今回の紹介記事で、自分の記憶だとヘンだなと感じる点が、
＞生活保護の受給に加え、実家からも金銭的な支援を受けていた。
です。
当時の報道（たぶん週刊誌ネタ）では、父親が事業に失敗。その関係で家族みんなが『自己破産』して、生活保護で生活しているというイメージを持っていました。
確か、３世帯がそうだということで「鈴香さん」「弟」「実家（母親）」それぞれが「自己破産で、生活保護」だというイメージを持っていました。
果たして「生活保護の娘に補助するほど、実家の経済状態は余裕があるのか？」という疑問が出てきます。
今回、自分自身の感想として
（１）週刊誌などの、思わせぶりな見出しのイメージに、自分が（勝手に）そうイメージしていた。（イメージを、より悪い方に想像させる）
（２）当時は「実家で食事を食べたり、（ガス代を節約するために）お風呂を実家で利用していた」と報道されていました。
今回は『実家から、経済的支援』と表現を変えて「それらしく」読む人に、印象づける目的のようにも感じます。
今後は、こういう点も注意しなければと考えます。
今回の記事も、マスコミ独自の取材ではなく、捜査当局が「〜〜の理由で」と、何やら動機らしきものの説明として、いろいろな「事実」を記者に伝えたのかなと思います。
自分の「思い込み」で、事実と違う部分がありましたら、申し訳ありません。逆に、どこで「そういうイメージを持ったのか？」というところが、最近報道やネットで目にあまる「印象操作」との関連になってくるのでしょう。
posted by ★hoshi | 2006/10/02 | [edit]
▽関連記事
□畠山被告 介護疲れも要因か、父入院し生活も困窮 秋田 [朝日新聞]
http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200609300318.html
畠山被告 介護疲れも要因か、父入院し生活も困窮 秋田
2006年10月01日09時56分 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、畠山鈴香被告（３３）＝殺人罪などで起訴＝が長女彩香さん（当時９）を殺害したとされる４月９日の直前、入院中だった畠山被告の父親が、他の患者との間でトラブルとなり、ハサミを持ち出す騒ぎを起こしていたことがわかった。捜査当局は、子育てや経済的な困窮などでストレスを抱えていた畠山被告が、父親のトラブルでフラストレーションを一気に高めたとみている。
彩香さん殺害の直接の動機について、畠山被告は捜査段階で、彩香さんに求められて近くの川に魚を見に行ったが、見えないことに彩香さんが「だだをこねた」ことから衝動的に殺害したと供述。しかし、殺害理由としては弱く、捜査当局は何らかの背景事情があったとみて調べていた。
畠山被告の父親は、脳梗塞（こうそく）のために０５年に倒れて県北部の病院でリハビリを続けていた。
関係者によると、父親は４月７日、病院内で、ほかの患者との間でトラブルとなり、相手に向けてハサミを振り回そうとしたという。
翌８日、畠山被告が病院を訪れた際、病院側から「（畠山被告の父親の）面倒を見切れない」という趣旨のことを言われたという。
畠山被告は０３年に自己破産し、生活保護の受給に加え、実家からも金銭的な支援を受けていた。しかし、父親が倒れたため、援助を受けられなくなり、経済的に追いつめられていた。また、地元住民の話では、畠山被告は、父親の介護の手伝いもしていて、介護疲れも見られたという。
捜査当局は、畠山被告が彩香さんをネグレクト（育児放棄）するなど、もともと子どもに対して激しい嫌悪感を抱いていた点も重視している。畠山被告は母親らの手助けを受けて子育てをしていたが、父親の入院のために、彩香さんの子育ての負担が被告１人にかかるようになったという。
起訴状によると、畠山被告は４月９日午後６時４５分ごろ、軽乗用車で彩香さんを連れて行き、大沢橋の欄干に乗せ、体を押して約８メートル下の藤琴川に落とし、水死させたとされる。
また、畠山被告は、彩香さん殺害から約１カ月後の５月１７日午後３時半ごろ、自宅玄関で、米山豪憲君（当時７）の首に着物の腰ひもを巻き付けて絞め、窒息死させた後、遺体を能代市二ツ井町の米代川岸に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪でも起訴されている。
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