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(回答先: <外国の話ではありません。日本人同士での臓器売買です>臓器提供で違法な現金授受(神戸新聞) 投稿者 gataro 日時 2006 年 10 月 01 日 14:17:55)
以下は http://www.arsvi.com/0p/ot-os.htm から転載。
最終更新:19970610,20001030
「インド、アフリカ、ラテンアメリカ、東ヨーロッパなどでは臓器売買が許されて
いる。食事や家、借金の返済、さらには大学の授業料を得るため、人びとは臓器を
売るのである。現在、エジプトでは臓器が一万から一万五〇〇〇ドル、もしくは同
額の電気製品と引き換えに売られている。インドでは、生きた提供者からの腎臓は
一五〇〇ドル、角膜は四〇〇〇ドル、皮膚一切れ五〇ドルが相場である。インドや
パキスタンでは、腎臓病の患者で、近親に腎臓提供者がいない場合、新聞に最高四
三〇〇ドルの買い値で「求腎」広告を出すことが許されている。
最近の調査によると、インドで臓器を売る人の大部分が低所得者であり、彼らに
とって臓器を売って得た額は一生涯にかせぐ額よりも大きくなるという。腎臓を売
って中規模の喫茶店を開いたある提供者は、「この額なら片方の眼か片腕だって売
ってもいいです」と語った。夫が職を失ったので腎臓を売ることにした二児の母親
は、「私に売れるものがそれしかなかったんです。いまでも自分の腎臓に感謝して
います。」と語った。インドでは臓器バザーが、よくもうかることで知られている。
ボンベイの臓器バザーは、「金持ちのアラブ人たちで混み合っており、彼らは腎臓
をいくらでもあっても買って、近くの入院費一日二〇〇ドルの医院か病院でそれを
移植してもらう」という。マドラスは、臓器を求めるシンガポール人やタイ人の好
む場所だという。」(Kimbrel[1993=1995:59])
臓器の売買の実情について他に粟屋剛[1993]等。
是非を巡っては、Mavrodes[1980]、G.Dworkin[1994]等の肯定論、Sells[19
89]、Kass[1993]等の否定論がある。井上章一・森岡正博[1990]では臓器の贈
与・売買が性の売春とともに論じられている。第3章・第4章はこれらにも答えう
るように書かれている。
立岩真也『私的所有論』:19-20より
◇粟屋 剛 199306 「臓器移植――フィリピンにおける臓器売買――臓器売買の実相をみる」
『法学セミナー』462:26-30 ※
◇Kass, L. R. 1993 "Organs for Sale ? : Propriety, Property, and the Price of Progress", Shanon ed[1993:468-487]
(「科学技術の発達と現代社会II」企画運営委員会編[1995:142-145]に片桐茂博の紹介) ※
◇Dworkin, Gerald 1994 "Markets and Morals: The Case for Organ Sale", in his Morality, Harm, and the Law, Westview :155-161
(「科学技術の発達と現代社会II」企画運営委員会編[1995:146-148]に片桐茂博の紹介) ※
◇Kimbrell, Andrew 1993 The Human Body Shop : The Engineering and Marketing of Life=1995 福岡伸一訳,『ヒューマンボディショップ――臓器売買と生命操作の裏側』,化学同人,449p. <19-20>
◇Mavrodes, George I. 1980 "The Morality of Selling Human Organs", Basson ed.[1980](飯田編[1987:98-99]に飯田亘之の紹介) ※
◇宇尾 房子 19941125 『私の腎臓を売ります』,双葉社,262p. 1500 ※
◇飯田 亘之 編 1987 『バイオエシックス最新資料集』,千葉大学教養部総合科目運営委員会,216p. <21> ※
◇「科学技術の発達と現代社会II」企画運営委員会編 1995 『生命・環境・科学技術倫理研究資料集』,千葉大学(発行事務局:文学部哲学講座),380p.I:pp.1-150,II:pp.151-380 ※
※は立岩研究室にあり
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◇臓器移植
http://www.arsvi.com/0p/ot.htm
◇生命倫理
http://www.arsvi.com/0p/be.htm