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□琴浦町が「東海」削除 日韓交流碑文 [日本海新聞]
http://www.nnn.co.jp/news/070509/20070509001.html
琴浦町が「東海」削除 日韓交流碑文
鳥取県琴浦町別所の日韓友好交流公園「風の丘」にある韓国江原道交流記念碑の説明用に作られた碑文中に、「日本海(東海)」と記してあった個所から、同町が「東海」の文字を削っていたことが八日までに分かった。
碑文の「日本海」の下にあった「東海」の文字が削除された
記念碑と説明碑は九四年十一月、同所のポート赤碕西側に旧赤碕町が設置。江戸時代、赤碕沖に漂着した韓国船を救助した日韓交流の史実を刻んでいる。その後、二〇〇三年八月に「風の丘」が整備された際に、現地に移設された。
説明碑は縦五十センチ×横一メートルの大きさで、問題の部分には「記念碑は将来にわたり、日本海(東海)が日韓両国にとっての平和と交流の海であることを記念し…」などと文字が彫ってあった。
町には以前から、説明碑を読んだ県民から「碑文の『東海』という部分は不要ではないか」との指摘が寄せられていたという。このため、三月に「東海」を削除した。
碑文から「東海」が消されたことに対し、在日本大韓民国民団鳥取県地方本部の薛幸夫(ソル・ヘンブ)団長は、「互いに使っている名称を併記することが日韓交流の理にかなったこと。相互理解を後退させる行為であり、残念の一言に尽きる。韓国からの旅行客が増える中、訪れた人たちが見たら気持ちのいいものではないだろう。交流に影響が出ないことを祈る」と懸念する。
田中満雄町長は「『東海』は日本人にはなじみの薄い言葉であり、日常的に使っている日本海という表現だけで十分だと判断した。日韓友好の立場には変わりはなく、今まで通り友好関係を築いていく」と話している。