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□高橋がなり AV電撃復帰のワケ [サイゾー]
▽高橋がなり AV電撃復帰のワケ(上)
http://news.livedoor.com/article/detail/3142920/
高橋がなり AV電撃復帰のワケ(上)
2007年05月01日15時22分
かつて大手セルAVメーカー「ソフト・オン・デマンド」の社長として、業界に大変革をもたらしながら、2年前に引退、農業ビジネスに従事していた高橋がなり氏が、自ら監督を務め、新作AVをリリースするという。突然のAV業界への復帰。引退時、「もうAVは見たくもない」とすら語っていた彼の心境に、どんな変化があったのか? 彼が「こんなにひどいとは、思わなかった」と断罪する、今日のAV業界の状況とは?
――2年前にソフト・オン・デマンド(以下、SOD)の社長を退任し、農業ビジネスに転身されていたがなりさんが、今回、またAVを制作したと聞きました。復帰の理由は何だったんですか?
高橋がなり(以下、高) 一言で言えば、最近のAVがあまりにひどいから、です。SODを辞める前から、ここ5年くらいはAVを見てなかったんですよ。そもそもエロに興味がないんで、制作を離れて、経営に専念してからは、見る気が起きなかった。ところが、昨年5月、SODと東京スポーツさんの共催で、複数のメーカーでセルAVの実売本数を競うという「AV OPEN」【文末参照】を開催すると聞いて、すごくうれしかった。俺がいたら、できなかったイベントですよ。だったらと、「AV OPEN」のエントリー作品を見たんです。そしたら、これがひどい! 俺がいない間に、ここまで堕落していたのかと。
――「ひどい」というのは?
高 要は、オリジナリティがない。たとえば、昨年の優勝メーカーであるエスワンを筆頭に、女優モノが氾濫しすぎ。どれだけ可愛い女の子に、どれほど過激なことをさせられるかという競争になっている。お客さんが求めているものの先を行く作品がなくて、「ものづくり」へのこだわりがない。
――ですが、女優モノは実際に売れているわけですよね?
高 ほかに、見たいと思うモノがないからですよ。つくり手もラクしたいから、二番煎じばかり。問屋や小売店も、女優モノのほうが安心感があるから、それを求める。でも、この路線に飽きたお客さんは、AV自体から離れていってますよ。なのに、今年の「AV OPEN」のエントリー作品も、どうやら全然変わってない。新しいものを生み出せなくなったら、業界は縮小の一途です。そのことをSODグループだけでなく、業界全体に気づいてもらうためには、1作限定でもいいから、俺がやるしかないなと思ったんですよ。
――今でも、AV業界には愛着があるということですね。
高 子分が困っているときには、助けにいきますよ。俺は、株主になっているSOD関係企業だけじゃなく、エスワンをはじめ、AV業界全体の親分だと思ってますから。少し前まで、メーカーは問屋に仕切られ、制作者はこき使われてきた。そこに俺が、「お客さんが求める作品をつくって、安く提供する者が勝てる」という市場原理を持ち込んだんだから。流通だって合理化されて、メーカーの取り分も増えた。いわば「制作者一揆」ですよ。そうやって培ってきた今の業界が、このままでは終わってしまうよ、と――そういえば、最近のサイゾーには、エスワンの広告が入ってるけど、なんなの?
――長い間、入れてくれてます。
高 俺への当てつけじゃない? 俺が引退間際までずっと連載していた雑誌に広告を出すって、俺の女を寝取ってやったみたいな感覚でしょ? 彼ら、俺にすごく憧れているからね。俺も、彼らの、A
V誌以外にも広告出して、税金も払って、商売人としてやるべきことをやっているところは、好きなんですよ。クリエイターとしては、認めてないけど(笑)。
――ぜひSODも、商売人として、うちに広告を入れてください(笑)。で、話は戻りますが、そういった状況に対して、「AV OPEN」でがなりさんが優勝することが、いちばんのカンフル剤になると考えたわけですね?
高 そりゃ、そうですよ。5年間も現場を離れてて、ここ2年は百姓をやっていた48歳のオヤジが、農閑期の出稼ぎ気分で優勝をかっさらっていったら、今のメーカーの人間にとって、これほど恥ずかしいことはない。俺が20代でテレビの演出家だった頃は、40歳過ぎた人間はクリエイターとは認めませんでしたよ。「おっさん、いつまでやってんだ、邪魔だからどけ」って思っていた。映像の世界って、感性が最も重要。それが鋭い若手こそ、絶えず新しいものをつくって、業界を引っ張るべきなんです。
(つづく)
▽高橋がなり AV電撃復帰のワケ(中)
http://news.livedoor.com/article/detail/3144791/
高橋がなり AV電撃復帰のワケ(中)
2007年05月03日00時01分
――では、どういった作品をつくって、他のメーカーに「ぎゃふん」と言わせるつもりですか?
高 今、彼らがつくっている作品は、どれも同じ刺激を狙っているんだよね。例えて言うなら、乳首に刺激を与えようとする道具が、
キリかスパナか包丁かという違いだけ。そこで俺は、毛筆を使って背中を攻めるような、ソフトな刺激の気持ちよさを味わってもらおうと。これ難しいんですよ。うまいと感じさせる濃い味は、二流の料理人でもつくれる。薄味で勝負するとなると、素材選びも、テクニックも重要になってくる。俺は、一流の料理人と同じこだわりを持っていますから。
――具体的に言うと、どんな作品ですか? と聞こうと思ったら、
『絶対にAVに出ません! というグラビアアイドルを〈君なら裸にならないAV女優になれる〉と口説いてAVに出てもらいました』という作品タイトルが、内容説明になってますね(苦笑)。
高 この作品のコンセプトは、グラビアアイドルを使って、素人モノを撮ってみるというもの。これまでも、ナンパした素人を、手練手管で脱がせて、エッチしようというものはあったでしょ? でも、素人だと、顔が出せない場合も多いし、タレント並みに可愛い子はあまりいない。しかも、ナンパしてから2時間くらいの攻防で決着をつけてきた。これと同じ考えで、「AVには出ません」と言っている巨乳のグラビアアイドルを連れてきて、8日間かけて、じっくりと口説き落とすというのが、俺の作品なんです。撮影自体が、口説きなんですよ。その中で、最初は触られるのも嫌がっていたのに、だんだん乳モミを許すようになって……と。最近のAVは、10年間連れ添ったカミさんとの、マンネリ打破のためのセックスを描いているような感覚なんですよ。「今日は、外でやってみよう」とか「縄を使ってみよう」とか。そうじゃなくて、俺らが本当に興奮を覚えたのって、結婚前、カミさんを口説いて、初めてホテルに連れ込むまでの間でしょ。今回は、その感覚を描きました。しかも、俺自身が初めて男優になって、乳モミから何からしてます。俺が作品に出ながら口説くのが、彼女をいちばん落としやすいと思いましたから。
――確かに見てみたいと思いますね(生唾)。本人との契約の都合上、誌面では女優の写真を出せないそうですが、かなり可愛いですし。
高 いまだ女優モノへのニーズが高いなら、その市場の半歩から一歩先を行くものをつくってやろうと。先を行きすぎると、お客さんがついてこれませんから。でも、
知的水準の高い人は、そんな表面的なAVにはもう飽きているんですよ。彼らが見たいのは、映像から読み取れる人間心理の部分。今回の作品は、そこを重視しました。
――でも、そういった人は少数派では?
高 かつて、俺の作品を楽しんでくれていた人は、そういう人だった。ただ、この作品を売るための唯一の不安があるとしたら、最近のAVに絶望して市場から離れてしまったお客さんが、想像以上に多かったらどうしようということですね。今回は、そういったマーケティングをする時間がなかったから、自分の主観を信じて、ヌケる作品をつくった。だから、「高橋がなりが、また皆さんを喜ばせる作品をつくったから、戻ってきてください」って、こうやってメディアで呼び掛けてるんですよ。
(つづく)
▽高橋がなり AV電撃復帰のワケ(下)
http://news.livedoor.com/article/detail/3146477/
高橋がなり AV電撃復帰のワケ(下)
2007年05月05日00時01分
――優勝できる確率は、どれくらいだと思いますか?
高 最初は120%と思っていたけど、いま言ったような不安があるから……98%。
――すごい自信。挑発的ですし。
高 だって、俺は大リーガーで、
ほかのメーカーは高校野球レベルですよ。器が違うんですよ、申し訳ないけど。
――しかし、がなりさんがこの1作をつくって農業に戻ったら、またAV業界が閉塞するという危惧もありますよね。
高 そこを打開するためにも、今回の作品をつくったんです。これには、ひとつのジャンルとして、市場を新たに開拓する力がある。「ライトAV」というね。これをまねることは、馬鹿でもできるでしょ? それに、グラビアアイドルにいきなり「AVで裸になって」と言っても、みんな嫌がるけど、その前のステップとして、まず今回の作品のような舞台でAV制作者と交流をもってもらおうと。ライトAVも盛り上がるし、その中の一部でも本格的なAVに来てくれたら、業界も盛り上がる。それぐらいの影響力を持つことを、この一作で成し遂げようと思っているの。俺、すごいですから。
――おっしゃる通りに事が進むのか、結果が出た頃にまた話を聞かせてください。ところで、今は「国立ファーム」というブランドで、生産から販売におけるまでの農業ビジネス改革を行っているそうですが、今回のAVも国立ファームが制作元になっています。「国立ファーム」ブランドにとっては、マイナスでは?
高 そりゃ、国立ファームのスタッフは、みんな大反対です。「やっと名前も知れてきたのに、これでは農業業界の仲間に入れてもらえなくなる」と。でも、それはおかしいんですよ。俺は、国立ファームに10億円出資するつもりですけど、それはAV業界が稼がせてくれた金です。だから「?AVとは関係ない?なんて顔をするのは、筋が通らない」と。それは、これからだって隠せるものじゃない。しかも、請われてはいないけど、今、AV業界が困っているんだから、国立ファームとして恩返しにいかなきゃいけないんです。俺の持論は、筋を通せば、遠回りはするかもしれないけど、ビジネスはうまくいくっていうもの。それは、ものづくりに徹底的にこだわらなきゃいけないという点も含めて、AVも農業も一緒なんですよ。(終)
高橋がなり(たかはし・がなり)
1958年生まれ。専門学校卒業後、佐川急便ドライバー、テレビ制作会社勤務などを経て、2度の起業に失敗するも、3度目に立ち上げたAVメーカー「ソフト・オン・デマンド」を100億円企業にまで成長させる。2005年3月末をもって同社代表を退き、昨年4月、生産から販売までの農業改革を目指して「国立ファーム」を設立。その一環として、今年1月、契約農家から毎日素材を仕入する野菜レストラン「農家の台所 くにたちファーム」を国立にオープンした。
http://www.ganari.jp/