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国際興業(中央区)のグループ会社岩手県交通(岩手県盛岡市)は4月25日より、秋葉原初の夜行高速バス「遠野・釜石号」の運行を開始する。
岩手県遠野市は、「民話の里」として年間を通じ多くの観光客を集めているが、1998年に他社の高速バスが撤退。以来、東京と直通で結ばれる交通機関が途絶えていたが今年3月、遠野市と釜石市を結ぶ「仙人峠道路」が開通し、岩手県内陸部と沿岸部のアクセスが飛躍的に向上したことから、同社では高速バスルートを新設するに至った。同社はすでに池袋−岩手県間のバスを2路線を運行しているが、今回の路線新設により既存路線の車両補完を狙う。
同バスは池袋駅を起点に秋葉原駅と上野駅を経由し、岩手県内の新花巻駅、遠野市を経て、釜石地区を結ぶ夜行高速バス。秋葉原での停留所は秋葉原駅東側広場で、運行回数は1日1往復。運行するバスは最新型車両で、シートが従来車両に比べて座席の横幅を8センチ拡大した50センチ級の「国内最高級」(同社)クラスのシートを装備しているという。運賃は片道8,500円ほかで、乗車には事前予約が必要。
同社広報担当者は運行開始について「全国の若者の人気を集める『萌え文化の聖地・秋葉原』に乗り入れることにより、ユーザーの乗車チャンスの拡大を狙いたい」と話している。