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この正月、初詣でおみくじを引いた人も多いはず。たかがおみくじ、されどおみくじ、やっぱり大吉がでれば嬉しいし、大凶が出ればへこむ。
ところで、おみくじの結果っていつまで有効なのだろうか。おみくじを引く頻度は人それぞれ。一年に一度だけという人もいるだろうし、旅先などで見かける度に引くという人もいるだろう。大凶なんて引いた日にはすぐにでも引きなおしたくなる。
そこで全国各地の神社やお寺に、おみくじに有効期限があるのか聞いてみた。すると表現こそ違えど、どこも「大吉や大凶などの吉凶は、引いたときのその人の状態を表している」のだという。
「人には運気のバイオリズムがあります。おみくじによって自分が今、どの辺りにいるのかを占うという意味があります。ただ、その状態がどれくらい続くかは人それぞれ違います」
運気のバイオリズムを波に見立てると、一番高い所が大吉、一番低い所が大凶ということになる。
「当日に二回引く方もいらっしゃいますが、それも悪いということはありませんよ」
吉凶については、あくまで引いた時点でどういう状態なのかを示すもの、ということだ。
ところで、おみくじには待人や縁談など運勢も書かれていることがほとんど。こちらの有効期限については、
「おみくじを引く方の気持ちで解釈していただければ結構です」
「一年に一度だけ引く方は、有効期限を一年と考えて、内容を心に留めておくのもよいでしょう」
など、特に期限はないとのこと。
「おみくじの項目は時代と共に変化しています。時代に応える内容にはなっていますが、すべての人に当てはまる事柄ばかりではありません。引く人がおみくじに何を求めるかで、どの項目を見るかも決まってくるでしょう」
そういえば「待人遅し」なんて書いてあると、誰のことだろう? なんて考えていたけど、別に待っている人がいないなら、気にする必要もなかったのだ。
ついでに、おみくじは持ち帰るのがよいか、結んで帰るのがよいかも聞いてみたところ、みな「どちらでもよい」という回答。ただ、たいていの神社やお寺には結ぶ場所が用意してあり、実際は結んで帰る人の方が多いよう。なかには大吉などのおみくじをお守りとして持ち帰る人もいるが、結ぶことには「仏様のご加護をお願いする、仏様と縁を結ぶ」といった意味もある。そのため、一度持ち帰ってじっくり読んでから再び結びに来る人もいるのだとか。
自分の気持ち次第で、比較的自由に解釈できそうなおみくじ。ちなみに私の今年のおみくじは吉。といっても、すでに変わっているかもしれないけど。
(古屋江美子)