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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070110-00000001-kyt-l25
天台宗(総本山・延暦寺、大津市)の渡辺恵進(えしん)座主(96)が、高齢などを理由に1月中にも座主を退く意向を固めたことが9日、分かった。座主が複数の宗派関係者に辞任の意思を伝えたという。
渡辺座主は近年、座主が大導師を務めることになっている天台宗最高の大法要「御修法(みしほ)」など体力的にも厳しい法要や主要な行事に代理を立てることが多かった。
天台座主は任期が定められておらず、一般に終身とされる。世襲や選挙はなく、あらかじめ決められた継承順位に基づいて選ばれる。宗規では、座主の「譲職」について「次順位の探題があるときはその探題に天台座主を譲ることができる」と定めている。
渡辺座主が辞任すれば、天台宗の教学最高位の「探題」の1人で、座主に次ぐ地位にある半田孝淳氏(89)=曼殊院門主=が新しい座主となる。死亡によらない座主の交代は、故菅原栄海氏から故山田恵諦氏に替わった1974年12月以来32年ぶりとなる。
渡辺座主は1910年、岐阜県生まれ。叡山学院長、滋賀院門跡の住職などを歴任。91年に探題となり、97年1月、梅山円了座主の死去に伴い、第二百五十五世天台座主に就任した。天台宗の戒律研究で知られる。
半田氏は1917年、長野県上田市生まれ。教学部長などを歴任、83年に戸津説法師を務めた。擬講(ぎこう)や已講(いこう)などを経て99年に探題になった。2004年12月から曼殊院門主を務めている。