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□【独女通信】どこまでできる!?「女の一人行動」
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【独女通信】どこまでできる!?「女の一人行動」
30代の女同士で近況報告をしていると、最近見た映画や旅行の話の途中に、「一人で行ってきた」という一言がさらりと混じることが多くなった。30代になると、急激に増える「一人行動」。もはや、「群れで行動したがる」「どこでもオトコに連れて行ってもらう」といった女像は過去の遺物となっているのだ。
そこで「女の一人行動が増えている」の裏づけを取るべく、She's netで女性たちにアンケートを決行した。すると、「一人行動は好きですか」の問いに、なんと82.4%もの女性が「好き」と回答するという結果に。予想以上に「女性の一人行動志向」は進行しているようだ。
一人行動を好む理由は、１位が「相手に気を使わず、ラク」(90.9％)、２位が「一人行動が好き」(42.2％)。「一人行動せざるを得ないから」(12.1％)は３位にやっと入っている程度。ほとんどの独女は積極的に一人行動をしているのだ。
一人行動で最も多いのは、「買い物」。２位に文化系おケイコ、３位はお茶、４位は映画、５位は体育会系おケイコという結果となった。３位の「お茶」を除き、１〜５位はすべて個人的な趣味嗜好が強く反映されるアクティビティである。
会社員の恵美子さん(32歳・仮名)はそんな「一人趣味独女」の一人。ヨガのクラスに一人で通い続けているほか、趣味のバレエ鑑賞は一人で行くと決めている。
「好きなダンサーの公演はいい席で見たいから、チケット代も8000〜１万円以上と高くなる。けっこういい金額だから、興味のない人は誘いづらいし、私が２枚分負担するのもツライから一人で行っちゃう。人気があるミュージカルなら、趣味の合う友達と行くこともあるけど」。
年齢的に独身の友達が減ってきたし、独身でバリバリ働いている友達は忙しく、周囲と都合を合わせにくいせいもあるが、一人行動をする理由はほかにもある。
「20代の頃は何をするにも、一緒に行ってくれる人を探してたかも。でも、30代になったら、自分の好きなものやしたいことがハッキリわかってきて、一人でも楽しめるようになってきた」と恵美子さん。30代は仕事での責任も重くなり、プライベートな時間も減る時期。人に合わせて興味のない映画を見たり、洋服の趣味が違う友人の買い物に付き合う時間の余裕がない。30代独女は、何を誰と共有できるのか、できないのかを的確に判別して行動しているのだ。
また、独女たちに意外に多かった一人行動に「旅行」がある。派遣社員の麻里子さん(33歳・仮名)は、一人旅の魅力をこう話す。
「友人との旅行も楽しいけど、日程とか目的地を調整しなきゃいけないでしょ。その点、
一人旅なら行きたい時に、本当に行きたい所だけ行けるのがいい。一人スキー・スノボは経験ないけど、私はできちゃう気がする」。
そんな麻里子さんも、一人旅で困ることが一つだけあるという。それは「夕食」。その地方ならではのおいしいものを食べに行きたいけれど、地元のお店に一人で入る勇気が出ない。そのため、気軽に入れる定食屋に行くか、コンビニでお弁当を買ってホテルで食べるのが定番なのだとか。
麻里子さんは言う。「実は、国内旅行より海外旅行の方が気楽。海外旅行では外国ってだけでテンションが上がってるし、どこに行っても『私はよそ者だから』って割り切れる。そういう意味では、一人で国内を旅する方が疎外感は強いかも」。
そんな麻里子さんをはじめ、一人行動派の独女にとってハードルが高い一人行動ポイントのベスト３は「スノボやアウトドア全般」「居酒屋」「焼肉屋」。二人以上で楽しむことを前提にした場所だから、一人では浮いてしまう、というのがその理由だ。
2006年の夏に放送のドラマ「結婚できない男」では、阿部寛扮する独身男が、一人で堂々と焼肉屋やビアガーデン、花火鑑賞に行く姿が描かれ、反響を呼んだが、女性にとってはこれらはまだまだ敷居が高いようだ。
ところで、一人行動派の独女が増えている一方で、一人行動をしない独女もいる。その理由で一番多かったのが、「一人は寂しいし、怖いから」。確かに一人行動では寂しさを感じることもあるが、限られた時間でやりたいことを深く楽しむことができるというメリットも。一人行動をしたいけどできないという人は、まずは平日の一人ランチにトライしてみては。一人行動が得意な独女の多くは、「疲れているときほど一人でランチする」という。理由は「同僚に気を使わずにぼーっとできるし、頭の整理にもなるから」だとか。一人ランチ初心者には、女性の一人客が多いカフェ、ランチメニューのあるレストランがおすすめだ。
2007年は一人行動をして、自分のために「自分の時間」を充実させてみては。ただし、「なんだ、オトコがいなくても人生楽しいじゃん」と悟ってしまわないよう、時には誰かと過ごす楽しさを味わうことも忘れずに。(栗頭渋子)
2007年01月06日11時25分
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