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□増田晶文「中高年もハマるフィットネス現場最新情報」 [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=29621
【増田晶文「中高年もハマるフィットネス現場最新情報」】
2006年12月5日掲載
「筋肉」「健康」「地域コミュニティー」が市場拡大のキーワード
筋肉はカッコイイ、もっと体を鍛えたい! 最近フィットネスに対して追い風が吹いている。
肉体鍛錬至上主義を奉ずること二十有余年、私は万感の思いを禁じえない。かつて筋肉派はムキムキとバカにされ悔し涙にくれたものだ。ところが、今や筋肉への偏見は消えつつある。
お笑い芸人では、なかやまきんに君を筆頭に庄司智春やレイザーラモンHGらがマッチョを売り物にして人気だ。格闘技の魔裟斗や山本“KID”徳郁なんぞも、まごうことなき筋肉美の持ち主ではないか。女性タレントだって巨乳ぽっちゃり系から、腹筋ラインも美しい、均整のとれたアスリート系に人気がシフトしている。
健康情報番組によって肉体を鍛えて基礎代謝を増やせば健康的にダイエットできることが認識されてきたことも大きい。おかげでフィットネスクラブは若者だけのものではなくなった。客層が様変わりし、いずこも中高年と老人の姿が目立つ。
松戸や高松、久留米などの地方中核都市でフィットネスクラブ「レフコ」を展開するフィットネスマネジメントの中嶋良一社長はうなずく。
「メタボリックシンドロームが“国民病”として認知され、予備軍も含め2000万人と推定されています。90年代から脂肪敵視や医療費高騰による自己防衛の風潮が高まっていたものの、これが決定打になりました」
郊外型クラブでは、中高年会員が大半を占める勢いだ。私の通う田園都市線沿線のクラブも、日中はジジババ、オッサン、オバハンの巣窟と化す。中嶋社長は続けた。
「退職後や子育てが一段落した世代にとっては、健康と美容、余暇利用だけでなく、新しい仲間づくりもできる場がフィットネスクラブなんです。銭湯が果たしていた、町内のコミュニケーション基地の役割をクラブが担うようになっています」
レギュラー会員で月1万円、データイム会員なら5000円が会費の相場だし、ジャクジーや岩盤浴などの付帯設備を充実させた施設が増えた。弁当持参で半日を過ごす会員も少なくない。中嶋社長はこう断言する。
「今後はクラブの存在意義と価値がもっと向上していくでしょう。日本ならではのフィットネス環境が整ってくるはずです」
現在、フィットネスクラブは全国に約2000店、近いうちに市場規模4000億円を突破すると予想されている。5年前は3000億円だったから、その成長ぶりに注目が集まるのも当然だ。
●ますだ・まさふみ トレーニング歴20年、体脂肪率8.8%、ボコボコに浮き出た腹筋を誇る肉体鍛錬至上主義作家、46歳。「果てなき渇望」「筋肉おやじとアブラミくん」などフィットネス関連の作品も多い。来春、草思社から吉本興業をテーマにした最新作を上梓する。