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□【独女通信】思わず大人買い『ハチミツとクローバー』独女がはまるツボとは?
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【独女通信】思わず大人買い『ハチミツとクローバー』独女がはまるツボとは?
“全員片思いの青春ドラマ”として根強いファンを獲得してきた人気コミック『ハチミツとクローバー』(通称『ハチクロ』)。映画化、アニメ2の放映、連載完結などで盛り上がった夏が過ぎ、ブームは去ったかに思えたが、ここにきてファン層が拡大。全10巻を大人買いする独女たちも多いとか。複数の男女の恋愛が平行して進んでいくスピード感のある展開は、1980年代にブームとなったトレンディードラマを思い出させる?!
連載当初からのファンで、書店に勤務する由美子さん(34歳)に『ハチクロ』の魅力について伺った。「ラブコメ風の軽さもいいんですけど、それよりいくつもの恋愛っていうか“生きてく意味”みたいなことが丁寧に描かれているところが好きです。想う側と想われる側、傷つく側と傷つけられる側、学生と大人、それぞれの気持ちが、それぞれの視点からちゃんと描かれているんです」
『ハチクロ』に登場する主な人物は、学生たちが5人。30代の大人組が5人で計10人。彼らの恋愛は内向的。だから、片想いなのだが…。中でも、特に注目したいのは“山田あゆ”の恋。人一倍可愛く、多くの男性が憧れる“あゆ”だが、同級生“真山巧”に告白するものの失恋。“真山”が年上の未亡人・里花との距離を縮めていく度に傷ついていく。どうやって恋の勝者になるか、彼のハートを射止めるかを描いたコミックが多い中、どうしたら想いを断ち切れるかを丁寧に描いていくストーリーは珍しい。少女のような「好き」という感情が、切なさを経験し自分と向き合うことで大人へと成長していく、そんな“あゆ”の姿に共感する女性も多いという。
“あゆ”の少女のような「好き」という感情が、切なさを経験し自分と向き合うことで、大人へと成長していく姿に共感する女性も多いという。
『ハチクロ』の魅力をもう一つ語るなら、登場人物の年齢設定の上手さ。香さん(32歳 編集)さん曰わく「美大学生グループと30代の大人たちの恋愛関係が絶妙にからんでいるところがいいですねえ。ちゃんと30代の目線で恋愛や友情、学生たちのことを見ているから共感できるんです」。
香さんが注目するのは、4巻から登場するデザイン会社勤務の男性“野宮匠”。恋愛に熱くなりジタバタ立ち回った可愛い時代を卒業し、クールな大人になった“野宮”に、自分をダブらせる30代女子は多いとか。そんな彼が8巻では、青春スーツ再装着!“あゆ”への愛を自覚して、鳥取から東京へ、東京から鳥取へと車を走らせる。“あゆ”を子ども扱いしながらも、その純真さに惹かれてピュアに変化していく心理はなかなか興味深い。
『ハチミツとクローバー』というタイトルは作者・羽海野チカさんが大好きなアルバム、『ハチミツ』(スピッツ)と『Clober』(スガシカオ)からとったのは有名なお話(9巻 巻末)。“真山巧”のモデルもスガシカオだ。『ハチミツ』と『Clober』を聞きながら読めば、より切なく読めるはず。もし、クリスマスにひとりなら『ハチクロ』一気読みしてみては? 実らなかった恋でも、恋は恋。味わい深い思い出を残してくれるってことを教えてくれるコミックだ。(オフィスエムツー/神田はるひ)
■参考サイト
・ハチミツとクローバー-公式サイト
・羽海野チカ-ハチミツとクローバー作者のサイト
2006年12月01日11時24分