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ラス・アルハゲーです。昨日の私の日記をご紹介
致します。
２００６年１２月１５日
ついに教育基本法が葬り去られ、約６０年間続いた、
日本の民主主義平和教育が終焉を迎えたこの日、
私の住む静岡の地は、珍しく明るく晴れ渡った。
しかし、私の心はもう絶望的なほど、どこまでも暗く
深く沈み込んでいた・・・・。
「あれほど改悪阻止の市民運動に、ほとんど身を棄
ててまでも、懸命にがんばったにもかかわらず、
とうとう、改悪されてしまった・・・・。もはや残すところ
は平和憲法のみ・・・・。今更、何をやっても、もう全く
無駄なのか・・・・。そして私たちの護憲平和運動も
また、これで最後なのか・・・・。」と。
私はそのような悲愴感に包まれながら、呆然とした思
いで庭中を歩き、そこにある多くの盆栽を見まわった
後、自宅の玄関のテラスに赴いた・・・・。
そこでは、燦々と降り注ぐ明るい太陽の光をいっぱい
に浴びたデンジ草たちが、一斉にその四つ葉の葉を、
青々と広げていた！なんとも思いっきり良く、元気に！
それはじつに見事な光景であった。
この、葉が全てみな、四つ葉のクローバーである水草も、
かつては日本全国の水田に、ごく普通に生えていた草で
あった。しかし、農薬の普及に伴い急速に数を減らし、
今ではすっかりと見られなくなって、絶滅危惧種となってし
まっている・・・・・。
それでも、私が大切に育てているこのデンジ草たちは、
そんな過酷な逆境や試練に対し、少しも、めげることなく、
こうして自らの四つ葉の葉を懸命に開き続けているのだ。
彼らの辞書には、「最後」とか「諦め」とか「絶望」とか、そ
んな言葉は存在しないのである。
たくさんの四つ葉を青々と広げている彼らの雄姿を見ている
と、彼らのこんな言葉が聞こえて来た。
「ラス・アルハゲーさんよぉ！何をそんなに落ち込んでいらっ
しゃるのかい？
ええっ？！教育基本法とかが、とうとう葬られてしまったってぇ？
平和憲法の死亡証書発行も、もう間近だってぇ？！
たとえそうなったとしても、それがいったいどうしたって言うの
かい？
オレたちは、仲間がほとんどみな死に絶えてしまった今でも、
こうして、懸命になって四つ葉の葉を広げているんだぞ！！
それに比べてあんたたちには、この国の平和と民主主義を
守り抜こう！とする大勢のお仲間たちがいらっしゃるんだろう！
もっと言わしてもらえばさ、今回のその教育基本法とかの改悪
阻止の運動で、あんたのお仲間たちは、とても強い結束力を強
めることができたじゃないかぁ！！歴史的に見ても、とても感
動的で意義深い行動をしたじゃないかぁ！！
どうして！そんなふうに、いつも結果ばかり見て、もっとその経過
を評価しようとしないんかなぁ・・・・、あんたたちは。とってもギモン
に思うぜ。
思えばよ、今までのこの国の平和主義とか民主主義っていう
もんは、上から与えられたもんだったんだよ。だから、あんたは
怒るかも知れねぇが、もともと消えていくのは当たり前だったん
だよ。
ラス・アルハゲーさんよぉ！本物の平和主義とか民主主義って
言うもんは、庶民たちが自分たち自身の力で勝ち取るもんだと
オレたちは思うぜぇ！
そういう意味でさぁ、あんたは『絶望的だぁ・・・・』『もう最後だぁ・・・』
なんて、やたらとほざいていらっしゃるが、本当の護憲平和市民
運動っていうもんは、これからがいよいよ、本格的なスタートとな
るんじゃないのかい？！ここで諦めたら、それこそ本当にみんな
すべて、最後になっちまうぜ！そんなことになったらきっとおそらく、
後世の人間たちの、物笑いのタネになるのと違うんかい？
だいたい、これしきの敗北と逆境がなんだい？
それを天からの試練と思って、護憲平和市民運動をさらに粘り強く
一層強力に押し進めていこう！！とする気概をもっと持たんかい！！
そうすればいつか必ず、真っ暗な闇の空から、一本の光の筋が
差し込んで来ると思うぜ！」
まさに、このデンジ草という草は、地球上のあまたの人々すべてに対し、
幸運と平和をもたらす、強い意志と高潔なる精神を持った草であった！
たとえ、汚い泥の中に生き、いつもアオミドロだらけの姿であったと
しても・・・・（笑）
以上です。またもや長くて、申し訳ありませんでした・・・・。
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