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カール・マルクスの言といわれる「宗教は阿片」というフレーズがニポンではサヨ〜クも、ウヨ〜クも振り回します。
サヨ〜クは宗教団体勢力への攻撃に使い、ウヨ〜クはサヨ〜クへの攻撃に、このフレーズを多用するのはご存知のとおりです。
しかし、カール・マルクスの意図は、少し違うんじゃないかと思います。
なぜなら、当時の欧州、とくにイングランドからポーランド〜ロシアにかけて蔓延していた<麻薬>は、彼らが当時の印度中国に持ち込んだ<麻薬>とも、現在ニポンに蔓延する<麻薬>とも用途が多少違うのです。
<麻薬>の効能が違うのではなく、社会的位置づけが違うのですね。
当時のイングランド〜ロシアにおける<麻薬>は、鎮痛剤、精神安定剤なのであり、今の我々がタバコ屋でタバコを買うようなものであり、喫茶店に入ってコーヒーを飲むようなものなのであります。
当然にして<麻薬取締法>の類はありません。
マルクスの時代には、魔女狩りで存在しなくなったと思いますが、中世には、陣痛が始まった妊婦に魔女(助産婦)が阿片を処方することは日常的でした。
マルクスは、「居酒屋で酒に溺れて愚痴言ってても、なにも解決せぇへんでぇ」ということを、当時の社会に合わせて言ったのでしょうね。
その文字列を、現代社会用語に直訳しても意味ないのよね。
ナンミョーホーレンゲキョーを百回唱えるのと、阿片を吸うのとは意味は同じってことでしょう。
<参考>
(マルクスの)宗教観
初期の著作『ヘーゲル法哲学批判序論』に「宗教は、逆境に悩める者のため息であり、(中略)。それは民衆の阿片である。」とあるが、この文章は、ドイツの詩人でマルクスの親友でもあるハインリッヒ・ハイネの1840年の著作『Ludwig Borne iv(ルートヴィヒ・ベルネ)』中の「宗教は救いのない、苦しむ人々のための、精神的な阿片である」から引用したものと思われる。[1]
なお、この阿片については『ヘーゲル法哲学批判序論』に痛み止めである旨の記述もあり、当時は痛み止めとして使用される医薬品の意であり、「麻薬」を強調したものではなかった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9#.E5.AE.97.E6.95.99.E8.A6.B3