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(回答先: 賃金奴隷 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 11 月 26 日 22:07:24)
今頃石原や安部は退陣し、自民・公明は解体し、議会制民主主義よりもっと直接的な方向に政治が動いているだろう。しかし、実際は安部も石原も辞めず(少し乱脈の度が過ぎているので石原の三期はかなりヤバそうだが)、そうはなっていない。
昔、オランダでペイラントの自由という標語を掲げて、武器を敵国に全て売り渡した商人があった。今の企業社会は奇怪な所から始まった。しかし、この奇怪な歴史を日本の大衆のほとんどは知らない。
通常、大衆が考え得る支配の形態は封建支配までであり、近代の企業社会における支配の構造ははっきりと分からないと思う。それは、封建社会の支配と違って、軍事戦だけでなく、心理戦や情報戦も含まれている。今の世界帝国はロイターのような巨大マスコミであり、多国籍企業である。決して琉球王国が世界に拡大してもロイターや産業革命は生まれようがなかっただろう。琉球が世界を支配しても中心は琉球であり、マケドニアが世界を支配しても中心はマケドニア帝国の首都だが、アメリカが世界を支配しても支配層がアメリカにこだわっているとは限らない。ここにこれまでの帝国とは大きく違う面がある。今の世界支配層にとってアメリカは仮住まいなのであって、かつての君主ほど特定の土地に愛着はない。
経済活動の敵対性も中世とは比べ物にならなくなった。日本は好況と言っても、地方はシャッター街なのである。
今の日本と北朝鮮と韓国と在日韓国・朝鮮人の複雑な関係も江戸時代からあった訳ではない。近代以後の歴史の過程の中で非常に複雑化していったのだ。
この近代的企業支配が何者か分かるまでは、石原、安部が辞任に追い込まれても自公政権自体は安泰だろう。日本の有権者が「日本の中心は天皇陛下である」と思っている限りは。