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１２月３１日夜半に行われたナポリターノ伊大統領の演説より、
興味深かった点を抜粋します。
大統領職
共和国大統領としての初めての（年末）スピーチを行うに
際し、イタリアの民主主義再生時代に政治と出会った時の
情熱を思い起こしている。〜 国政、欧州政治を託される
経験をした私だが、このたびは憲法により付与された国家の長の
責務の再検証を行った。即ち、国民の思い、共通の価値観、
要望、必要を国益に反映させるための、情熱的かつ公正無私の
仲介者であり表現者であること。そして何より後押し強化
されるべき国家の調和の番人であること。
2007年
新たな困難の年。しかし勇気をもって立ち向かうに値する。
政治
怒声の飛ばしあいが続くなら、政治と市民との関係が悪化する。
政治から距離を置かず、より若い情熱と理想を備え、すべての
人々がより文明的、道徳的改革に参加して欲しい。 大昔に
読んで忘れられない言葉ある。処刑されたひとりのレジスタンス
の青年が母に宛てた手紙にこう書いている。”政治はゴミタメで、
政治は専門家の仕事と信じ込まされていたけれど、パブリックな
人間とは他ならぬ我々のことだったんだよ”。この言葉は今なお
生きている。 私的視野に閉じこもってはいけない。共同体が
必要とする包括的選択は、政治を通じてのみ得られるものであり、
それが社会に反映されうる選択であるためには市民の全員参加が
不可欠だ。
仕事
イタリアは踏みとどまっていない。断固とした決意で改革と
グローバル市場のリスクに臨んだ経営者、技術者、労働者たちの
貢献によりすでに成長の段階に入っている。 そのひとりひとり、
お互いを奨励すると同時に、過酷な状況で、あるいは不適切な
賃金で働く状況下にある人々に特別な注意を払う必要があり、
これはまずは工場労働者から開始する。 労働災害、命を脅かす
過労、とりわけイタリア人・移民の非正規雇用現場における
それをこれ以上看過することはできない。
雇用は増えているが、若者・女性・特に南部への職をさらに
創造する必要がある。 正規雇用は公認された権利であり、
このような状態が社会と市民の結束を実現し、破綻・犯罪への
対抗手段として最たるものである。
格差
より強い結束は、より公正な社会/所得と生活状況の格差の
縮小/耐えがたき困難の中にいる人々、家族への歩み寄りと
支援を意味する。
全文テキスト
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Politica/2006/12_Dicembre/31/integrale.shtml
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