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□海外メディアが伝えるオリコン訴訟 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0703/0703020930/1.php
海外メディアが伝えるオリコン訴訟
2007/03/03
雑誌に寄せたコメントが名誉毀損にあたるとして、音楽情報提供会社がフリージャーナリストに5000万円の損害賠償を求めている、いわゆる「オリコン訴訟」。日本のメディア界のタブーである「ジャニーズ」が絡むとあってテレビ、新聞、出版などの大マスコミは、ほとんど報道していない。
こうしたなか海外のジャーナリズムは、オリコン訴訟は日本のインディペンデント・ジャーナリズムに危険を及ぼす、などとする論調で伝え始めた。
この裁判は―
月刊誌「サイゾー」(2006年4月号)に掲載された『ジャニーズは超VIP待遇!?事務所とオリコンの蜜月関係』と題する記事のなかで、フリージャーナリストの烏賀陽弘道氏が「オリコンは予約枚数もカウントに入れている」「統計手法をほとんど明らかにしていない」とするコメントを寄せた。
コメントは「サイゾー編集部」の電話インタビューに答えたもので、20行、字数にして300字あまりに過ぎないものだった。オリコンは、このコメント部分が名誉毀損にあたるとして5000万円の損害賠償を求めている。
烏賀陽氏は「言論の自由への威嚇である」などとして反訴している。
フランスの有力紙「リベラシオン」は、裁判の内容を要約したうえで次のように伝えた。
烏賀陽氏のコメントは単に膿を出しただけのことだ。ヒットチャートを操作し数字を膨らますことは日本の音楽産業ではよくあることらしいのである。烏賀陽氏は著作で音楽産業というコングロマリットの中枢で常態化した腐敗を暴いた。
今回の訴訟は、日本における表現の自由が脅かされている兆候なのだ。(20行のコメントで5000万円の損害賠償請求という)訴訟の度外れぶりは、絶大な権力を持つ音楽産業が、批判的なメディアにかけた重大な圧力をよく表している。
これは非常に危険だ。表現の自由とインディペンデント・ジャーナリズムを脅かしているからだ。(以上、烏賀陽氏ホームページ掲載の飯山雅英氏による「リベラシオン」翻訳に基づく)
「リベラシオン」に先立ち「国境なき記者団」は、オリコンに訴訟を取り下げるように求める声明を出している。
烏賀陽氏のコメントを掲載した月刊誌「サイゾー」の揖斐憲・編集長は、海外ジャーナリズムが「オリコン訴訟」を取り上げ始めたことを歓迎し次のように話す。
国内の大手メディアが無関心な中で、オリコンやジャニーズにしがらみのない海外のメディアが扱ってくれたことは有難い。グローバルな視点で見た時に「日本における表現の自由」がどう位置するのか大変勉強になる。
海外のジャーナリズムが自らの訴訟を伝えたことに対してオリコンの広報担当は「裁判中なのでコメントできない」と話した。
日本のジャーナリズムは、牢固とした談合体質に守られてぬくぬくとしてきた。規制に守られた業界ほど外圧にもろい。フリージャーナリストのコメントがきっかけとなった「オリコン訴訟」が、外圧のうねりを巻き起こすのか。裁判の行方と共に注目したい。
(竹谷昇)
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