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□【SUNDAYウォッチ】マンネリの「政治とカネ」「格差」 [JANJAN]
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【SUNDAYウォッチ】マンネリの「政治とカネ」「格差」 2007/02/26
先週はテレビ画面を揺さぶるような大きなニュースはなかった。自民党の中川秀直幹事長の「首相への忠誠心」発言が、少しだけ波紋を呼んだ程度だった。
無風に近い国会論議をよそにした、作詞家川内康範氏と森進一の“おふくろさん騒動”のほうがよほど世間の関心を集めた。
「日曜ニュース特集」は、「政治とカネ」「格差」「教育再生」といった息の長い問題を考えた。テレビ的にはマンネリ感は否めなかった。
■報道2001(フジテレビ)
●政治とカネ
ゲスト:石原伸晃(自民党幹事長代理)/鳩山由紀夫(民主党幹事長)
小沢代表の土地購入問題と石原幹事長代理の事務所経費問題をめぐって、鳩山氏と石原氏が丁々発止とやりあった。内容はお粗末。政治資金規正法の細かい条文を持ち出してきて「いい」だの「悪い」だのと言いあった。庶民=有権者が聞いても何のことだかわからない。
消しゴムひとつ買っても、税務署で確定申告する際、領収書の添付が必要とされる庶民にとっては“政治家っていいなあ”としか思わない。
難航する民主党の都知事選候補者選びは、鳩山幹事長いわく「今夜(25日夜)が山」なのだそうだ。「今夜は浅野(史郎・前宮城県知事)さんの立候補を促す市民の会がある」と理由を説明した。まだ浅野さんに頼るつもりなのだろうか。
●第2部:慰安婦問題で米議会が日本政府に謝罪要求か?
ゲスト:マイケル・ホンダ米下院議員/山本一太(自民党参院議員)/稲田朋美(自民党衆院議員)/前原誠司(民主党前代表)/櫻井よしこ(ジャーナリスト)
●第3部:ミハイル・ベールイ(駐日ロシア大使)
日露関係インタビュー
――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●黒川紀章、都知事選立候補表明
●民主党の苦悩
レギュラー評論家陣のコメントは以下の通り―
今週末に民主党内の小宮山さん、蓮舫さん(の立候補)はなくなった。浅野さんが勝手連で出れば、そこに民主党が乗っかるのかな。先が見えない〜岸井成格・毎日新聞特別編集委員〜
(民主党は)情熱が感じられない〜浅井慎平・写真家〜
●中川発言、内閣と与党に波紋
これまでの政権と比べると「私語が多い、起立しない」は記者団の間でもよくいわれている。政界は1回でも当選回数が多いと雲泥の差。安倍さんは閣僚(の当選回数)の半分しかない。態度に出るんでしょうね〜岸井氏〜
●チェイニー来日の目的は
●自衛隊の海外活動
自衛隊が米国から押し付けられそうになっているPRT (Provincial Reconstruction Team=地域復興チーム)がテーマになった。
PRTは完全武装した経済協力班。これを紛争国の地方に展開させ信頼醸成にしようというもの。だが、(内容は)軍事オペレーション。日本の国益にはならない〜伊勢崎賢治・立教大学教授〜
●大沢親分と張本のスポーツご意見番
――
番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●リア・ディゾン〜グラビア界の黒船〜
●赤ちゃんポスト(スタジオトークで)
●284グラム、アメリカで超未熟児赤ちゃん
●日本の未熟児の軌跡
●江川・元木の宮崎キャンプ取材
●ノルディックスキー夏目
――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
■日曜討論(NHK)
●成長戦略と格差を問う
ゲスト:大田弘子(経済財政政策担当相)/丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)/神野直彦(東大教授)/浜矩子(同志社大学大学院教授)
政府の就労支援策について、神野教授が大田大臣に「(職業)訓練中の休業保証は?」「訓練後、「就職できるのか?」と質問した。
大田大臣は全く別の筋で答えた。話をすり変えたのだ。大田大臣は、記者会見で、「ワーキングプアとは?」と問われても答えることができなかった人だ。
こんな人物に日本で今一番深刻な問題を任せていいのだろうか。事務所経費問題の伊吹、松岡両大臣より、「産む機械」発言の柳沢大臣よりも、こっちの方が悪質だ。
――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
●再生なるか、ニッポンの教育
ゲスト:山谷えり子(教育担当・首相補佐官)/義家弘介(ヤンキー先生)/藤原和博(民間出身の公立中学校校長)
教育改革は何度も何度も行われてきた。中曽根、宮沢、小渕、森、今度の安倍内閣で。みな中途半端に終わってきた。ばかりか教育がどんどん悪くなってきている―
田原総一朗らしい前振りでコーナーは始まった。
具体的に実践して子供たちを安心させなければならない。教育(問題)の会議はありとあらゆる議論が出てくるので、こうすると決めてから議論を始めなくてはならない〜ヤンキー先生〜
会議ばかりして問題に取り組んだつもりになっている安倍首相に是非聞かせたい言葉だった。
具体的な焦点となっている「いじめ(加害側)で出席停止」については―
誰が出席停止の生徒を預かるのか、決めてから取り掛からないと、もっと悪いお兄さんたち(暴力団のこと)に組織化される〜藤原氏〜
責任があいまい。刀で切るように、これはめんどくさいから出席停止としたら、教育の現場は混乱する〜ヤンキー先生〜
●「底上げ戦略」と格差是正
ゲスト:大田弘子(経済財政政策担当相)/丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)
政府が「売り」にしている「ジョブカード」について、田原が突っ込んだ。
訓練期間中はどうやって食べていくんですか?
大田大臣いわく「企業に助成金を出してもらうことも『考えている』」。
大臣は「考えている」程度までにしか煮詰まっていない政策であることを自ら露呈してしまった。
さらに田原は突っ込む。
経験も能力もない者(フリーターのこと)を企業が受け入れますか?伊藤忠商事はできますか?
経済財政諮問会議委員の丹羽会長も「中小企業の支援を得て……OJTですから……」。いつもは歯切れのいい丹羽会長が、何を言っているのかわからなかった。
これが現実だ。安倍政権の「再チャレンジ」だのと言った就労政策は画餅、絵に描いた餅に過ぎない。センセイたちは国会で延々時間をかけ、税金を費やして餅を描いているのだ。
●公共交通が危ない
〜映像リポート〜
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★★
映像と演出:★★★★
(竹谷昇)
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