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□糸川議員取材記録:毎日記者が協力者に渡す ネット流出 [毎日新聞]
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070224k0000m040096000c.html
糸川議員取材記録:毎日記者が協力者に渡す ネット流出
毎日新聞東京本社記者が、取材内容を記録したICレコーダーを外部の取材協力者に渡し、その音声データを基にしたとみられるメモがインターネットのブログに掲載されていたことが分かった。毎日新聞社は23日、記者の倫理に反する行為として関係者に謝罪するとともに、伊藤芳明・東京本社編集局長らが記者会見し公表した。今後も事実関係の調査を進め、社内処分を行う。
レコーダーを渡したのは、社会部の大平誠記者(41)=23日付で東京本社代表室付。今月22日、産経新聞社から取材があり、毎日新聞が調査チームを作って聴き取りなどを進めたところ、大平記者と取材協力者が事実関係を認めた。
毎日新聞の調査では、大平記者は、糸川正晃衆院議員(国民新党)が国会質問に絡んで福井市内で昨年3月に脅迫された事件について、翌月5日に議員本人から取材。その際、本人の了解を得ずに録音した。5月初め、94年ごろから交友のあった取材協力者に、別の取材データを消したうえで機器ごと渡した。取材協力者は今年1月、ブログを運営するメディア関係者に機器を渡し、音声データが基とみられる取材メモが同16日、ブログに掲載された。
同19日に糸川議員側から大平記者に指摘があり、初めてネットへの流出を確認。しかし、大平記者はこれを上司らに報告せず、取材協力者を通じて削除を依頼、1〜2日後に削除された。取材メモは複数のブログなどに転載され、毎日新聞の要請により、一部が削除された。
ブログに掲載されたメモは音声データと完全には一致しないものの、構成などは酷似。レコーダーの受け渡しは、取材協力者側が要求し、大平記者は迷った末、他人に聞かせないことなどを念押ししたうえで渡した。再三返却を要請したが、機器は回収できなかった。取材協力者はレコーダーについて、メディア関係者が破棄したとしているが、本社は確認していない。
伊藤編集局長と斉藤善也社会部長が記者会見に先立ち、糸川議員を訪ね、事実関係を説明するとともに謝罪した。
▽糸川正晃衆院議員の話 毎日新聞社から、私に対する取材のデータを基にしたとされる内容がネット上に流れている件について、それが事実としたら、とても残念に思います。私としては、発言内容とされるものについては一切確認していません。今後、適切な取材が行われることを期待しております。
◇伊藤編集局長「記者倫理に反する行為」
毎日新聞東京本社社会部の大平誠記者(41)=23日付で本社代表室付=が糸川正晃衆院議員に取材した際の録音記録とみられる内容が、取材協力者を通じてネット上に流出したことを受け、本社は23日、社内で約1時間半にわたって記者会見した。
伊藤芳明・東京本社編集局長は会見で「取材先の了解なしに(取材内容を録音したICレコーダーを)第三者に渡す行為は記者として恥ずかしく、記者倫理に反する行為」としたうえで、「今後厳しい処分を行う。上司の管理責任も調査の過程で明らかにしたい」と述べた。
大平記者と協力者との関係について、伊藤編集局長は「94年以来の長い付き合いで、信頼関係ができていた。まさか協力者が第三者に取材内容を録音したレコーダーを渡すとは思っていなかったようだ」と説明した。
取材対象の了解を得ず録音することについては「ケース・バイ・ケースで、個々の取材によって相手の了解を得ずに録音することもある」と話し、「(今回は)正確を期すためで妥当と考える」との見解を示した。
レコーダーを渡した見返りは、との質問に対し、伊藤編集局長は「金銭のやり取りは一切ありません」と否定した。さらに、これまでにレコーダーや取材メモを渡したことも「一切ない」と話した。
また、伊藤編集局長は「大平記者がレコーダーを渡す際に『他人に聞かせてもらっては困る』と要請していた」と言い、機器を回収できなかったのは「協力者から『自宅に置いてあるので手元にない』『もう少し待って』などと回答されていた」と説明した。さらに、協力者からレコーダーの提供を受け、ブログに掲載したメディア関係者と大平記者との面識は「一切、なかったと言っています」とした。
大平記者は昨年1月、東京・南青山の土地取引に関する記事を書いた。同取引をめぐっては、糸川議員が同2月に国会で質問。同3月に糸川議員が再質問しないよう脅迫される事件があり、建設会社の元相談役ら2人が今月に入って逮捕されている。
会見では、糸川議員の国会質問には大平記者からの働きかけがあったのかとの質問も出たが、伊藤編集局長は「それはありません」と否定した。
◇記者の倫理を逸脱
▽毎日新聞の第三者委員会である「開かれた新聞」委員会委員を務める田島泰彦・上智大教授(メディア法)の話 たとえ親しい間柄の取材協力者だったとしても、まだ報道していない取材内容をそのまま第三者に漏らした点、さらに取材相手の了承を得ていなかったという点で、信頼を損ねる行為であり、記者の倫理を逸脱している。記者としての基本的なルールを徹底させるべきだ。また詳しい報告を受け「開かれた新聞」で協議したい。
毎日新聞 2007年2月23日 21時08分 (最終更新時間 2月24日 1時31分)
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