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□「週刊ゴング」「ゆびとま」 イメージダウンの深刻度 [J-CASTニュース]
http://news.livedoor.com/article/detail/3040403/
「週刊ゴング」「ゆびとま」 イメージダウンの深刻度
大手SNSサイト「この指とまれ!(ゆびとま)」、人気プロレス雑誌「週刊ゴング」――2つの人気メディアを巻き込んだコンピューター関連機器メーカー「アドテックス」をめぐる民事再生法違反事件で、運営側は経営陣を刷新するなどの対応策に踏み切った。だが、元暴力団組長が関わったということもあり、イメージダウンは必至だ。
「アドテックス」の民事再生法違反事件で、元同社社長前田大作容疑者と、元同社副社長で元指定暴力団山口組系組長下村好男容疑者が2007年2月20日までに逮捕された。二人は、SNSの同窓会サイトを運営する「ゆびとま」の経営に加わり、株式売却で多額の利益を得ようとしていた疑いがもたれている。
「ゆびとま」から脱会する会員が急増?
しかも、前田容疑者は「ゆびとま」の親会社日本スポーツ出版社の社長も務めていた。同社が発行している「週刊ゴング」の編集に、元アドテックス副社長の下村容疑者が経営していた会社が発売した組版ソフトが2006年初めに採用されている。さらに、「ゆびとま」にも下村容疑者の会社からコンピューターシステムを買わせるなど不透明な取引が次々と浮かび上がった。
つまり、「再建請負人」とされる前田容疑者と「乗っ取り屋」とされる下村容疑者が「グル」になり、「週刊ゴング」や「ゆびとま」といった人気媒体を利用して、多額の利益を得ようとしていた可能性が高い。
深刻なのは「週刊ゴング」や「ゆびとま」のイメージダウン。なかでも、両容疑者によって売却されかかったSNSサイト「ゆびとま」では、逮捕後に「個人情報が悪用されたのではないか」との憶測が広がり、脱会する会員が急増した模様だ。
「ゆびとま」は2007年2月21日、「このたびは弊社に関する一連の報道により、皆様にはご心配をお掛けいたしまして誠に申し訳ございません」というお詫びとともに、経営陣を刷新したと発表。さらに、社内に「監理者」という役職を新設し、元愛知県警本部長を就任させるなど、イメージダウン防止に躍起だ。同社は発表のなかで、
「一部の報道や風評により、個人情報の漏洩や悪用の恐れなどが取り沙汰されましたが、そのような事実は一切ございませんことお知らせいたします。(中略)また、過去に情報漏洩も無く、今後も管理上全く問題はございません。今回の報道を受けて、あらためてサーバへのアクセスログを確認しましたが、個人情報の不正な流出の事実もございませんでした」
と漏えいを全面否定している。
「プロレスに対する姿勢を信じて頂くしかありません」
一方、日本スポーツ出版社は2007年2月19日に、前田容疑者の解任を発表。さらに、
「株式会社日本スポーツ出版社としての関与を警察当局より追及され捜査を受けましたが、弊社が関与した事実はありませんでした。しかし、弊社の代表取締役であったことは事実でありますし、読者の皆様ならびに関係者の皆様の信頼を裏切る結果となったことは、慙愧に堪えません。深くお詫び申し上げます」
とイメージダウンが避けられない苦境を発表のなかで吐露した。さらに、07年2月21日発売の「週刊ゴング」(同社発行)でも
「これが業界のイメージダウンにつながってしまったら胸が痛む限り。正直、本誌スタッフとしても困惑するばかりです。いま言えることは、これまでとこれからの週刊ゴングのプロレスに対する姿勢を信じて頂くしかありません。よろしくお願いいたします」
とのことばが編集後記に綴られた。
2007年02月21日18時31分
▽関連記事
□「ゆびとま」社長、逮捕の元組長だった [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0702/0702180250/1.php
「ゆびとま」社長、逮捕の元組長だった 2007/02/18
中国新聞などによると、東京都港区のコンピューター関連機器製造会社「アドテックス」の資産処分に関連し、民事再生法違反容疑で同社元執行役員・下村好男容疑者(45)が17日逮捕された。
同日昼ごろから、複数のブログが同容疑者の関連情報を発信し始めた。
逮捕された下村容疑者は、300万人以上の会員を誇る同窓会サイト「この指とまれ!」(通称:ゆびとま)を運営する「株式会社ゆびとま」の代表取締役でもある。逮捕状が出された菊地大輔容疑者(31)と前田大作容疑者(51)も同社取締役だ(「株式会社ゆびとま」会社概要)。
「この指とまれ!」は、小久保徳子氏が1990年に開設した「元祖SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)」とも言えるサイト。自分の出身学校に登録すると、登録されている同じ学校の出身者に連絡が行き、同窓生のネットワークを広げることができる。2000年には「日経インターネットアワード」の特別賞を受賞。01年には小久保氏が「日経ウーマンオブザイヤー2001」を受賞している。
小久保氏は06年2月、長崎県知事選挙に出馬したものの落選。出馬前には小久保氏は「株式会社ゆびとま」の取締役名誉顧問になり、現場からは離れていた。現在、同社の経営には全く関与していない(関連記事:ザ・選挙 長崎県知事選選挙結果)。
http://www.senkyo.janjan.jp/election/2006/42/00000547.html
「ゆびとま」サイトによると、現在の会員は358万83人(18日午前0時現在)。逮捕された社長が元暴力団関係者だからといって「個人情報が悪用される」と考えるのは性急かもしれない。だが、特に有料コンテンツ利用者は、請求書の金額をチェックしたり、メールアドレスの変更を検討する必要があるだろう。
今後「この指とまれ!」サイトの存続だけではなく、個人情報の扱いが大きな問題となるのは必至だ。
(安曇信太郎)
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