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懇談会受付後ろに置いてある白い袋が記者クラブ員用のおみやげ。PJニュースの取材で急きょ、このおみやげは取りやめになった。1月29日、都内ホテルで。(撮影:安居院 文男)
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□『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会 [PJ]
▽『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(上)
http://news.livedoor.com/article/detail/3011772/
『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(上)
【PJ 2007年02月03日】− 新聞社・通信社やテレビ局の記者たちが集まり、ラジオテレビ業界の取材を受け持つとされる記者クラブ、「ラジオ・テレビ記者会(通称:放送記者会)」。この記者クラブが主催するフジテレビの村上光一社長ら幹部との定例記者会見と、フジテレビが主催する記者クラブ員らとの懇談会が1月29日、東京京王プラザホテル4階の宴会場であった。フジテレビ広報からの情報では、当日午後5時からの記者会見が開会とのこと。PJも一記者として出席しようと、午後4時過ぎ会場に着いた。シャンデリアがついた豪華な会場だ。すでに、受付簿には「時事通信」などの名前があり、PJも「PJニュース」の名で記帳しようとした。すると、記者クラブの幹事という時事通信の文化部記者が、「会場が狭い、また、新聞記者協会に入っていない組織は入れない」と説明した。
会場は200人入れるとホテルの説明があったが、参加者はせいぜい40人程度。外で待っていたのは、PJ以外には、オーマイ・ニュースとライブドア・ニュースの記者の計5人だけ。200人はゆうに入れる会場に、わずか40人程度しかいないのに、どうして入れないのだろうか。別に、記者会見後に行われる懇親会の豪華料理を食べたい、といったわけではないのだが。
PJは新聞社やNHKと民放テレビ局が加盟する日本新聞協会のホームページに記載してある「記者クラブに関する日本新聞協会編集委員会の見解」を印刷して持参していた。そこには「記者会見参加者をクラブの構成員に一律に限定するのは適当ではありません。より開かれた会見を、それぞれの記者クラブの実情に合わせて追求していくべきです。公的機関が主催する会見は、当然のことながら、報道に携わる者すべてに開かれたものであるべきです」と書かれている。なるほど、日本のマスメディアも記者クラブ制度の問題に危機意識があるのだなと思った。フジテレビは上場する「公開企業」だし、しかも、国から許可を受け「公共の電波」を使って莫大(ばくだい)な利益を上げているのだから、当然、公的機関といえる。放送局を専門的に取材している放送記者会の記者クラブ員記者ならば、このあたりを心得ていてしかるべき。
この見解を時事通信記者に見せた。同時に受け付けにいた別の幹事である産経スポーツの記者は、それを読んで分かったような顔をしたが、時事通信記者は「書いてあることは分かるが、入れられない」と言うので、押し問答した。やむなく、会が終わるまで待つことにした。
間もなくPJニュースの小田光康編集長も会場に着き、そこでもまた入れろ、入れないの一悶着(ひともんちゃく)。時事通信記者は「クラブとしての方法通り記者会見を開いている。外部の人を入れるわけにはいかない」などと説明した。
定例会見開始の午後5時を過ぎても「会見場はがらがらですよ。空いている場所に立って黙って聞くくらいいいじゃないですか。『あるある』の問題は社会的な大事件だし、新聞協会も開かれた会見を、との見解を示している。なぜ、いまここで決断できないのですか」とPJ小田が迫った。
すると、時事通信記者は「できるだけ開かれた記者会見をしているつもりですよ。クラブ総会を開いて、決定しなければいけない。一社だけ入れると何社も来てしまい記者会見ができなくなる。スペースが無くなってしまう。国民に代わってわたしたち記者がちゃんと取材しますから。そういう取材は取材とは言わない、嫌がらせですよ。記者会見の妨害ですよ、出て行ってください」とことばを荒げた。
そこで、PJ小田が「後ほど、記者クラブとしての加盟社以外の記者会見出席についての見解を取材させてください」と告げると、時事通信記者は「いちいち対応できない。時間があれば取材に対応します。わたしたち(記者クラブ員)がきちっとフジテレビに取材しますので、あなた方は帰ってください」と吐き捨て、「ホテルの方! 出て行ってもらってください」と手でPJ小田の体を押した。
われらPJはねつ造問題を起こした『あるある』の制作会社「日本テレワーク」がフジテレビの関係会社であることや、フジの村上社長が社外取締役を兼任している事実を確認し、それについての見解を聞きたかった。村上社長は03年6月13日以前から現在まで、テレワークの取締役の職にある。村上氏が同社取締役在任中の05年1月、日本テレワークが制作したテレビ東京の番組『教えて!ウルトラ実験隊』で、虚偽の証言を放送していたことが発覚した。このため、同年2月には番組が打ち切られた。
この問題については2月1日付の朝日新聞社説にも「キー局のフジテレビにも、番組に対する疑問の声が以前から届いていたという。問題を起こした日本テレワークはフジテレビが筆頭株主で、フジの村上光一社長が取締役を兼ねている。テレビ東京以上に責任は重い。系列で、同じ番組を放送していればこそ、品質管理のために大いに批判しあう。そんな姿勢が求められる」とフジテレビに疑問を呈した。
結局、会場の外で待つことにした。記者会見は予定を5分ほど過ぎて始まったようだが、会場から追い出され、扉が閉められたので、われらPJ記者やオーマイ・ニュース記者は中の様子を知るよしもない。だが、参加した記者によれば会見にはフジテレビの村上光一社長や日枝久会長ら幹部が出席し、会見の冒頭、『発掘! あるある大事典U』のねつ造放送について5分ほど謝罪があり、その後この問題に関する質疑応答が20分あった。そしてフジテレビの視聴率三冠王についての説明と質疑になったそうだ。『あるある』問題については30分にも満たない時間しか割かなかったようだ。
午後6時ごろには記者会見が終わり、続いてフジテレビ幹部と記者クラブの懇談会になった。PJたちは懇談会が終わるまで、さらに懇談会の会場前で立っていた。ドアが開いていたので、受け付けの様子は手に取るように分かった。受け付けにフジテレビの女性社員が2−3人おり、会場に向かう記者らとあいさつを交わしていた。その後ろのクローク台には、白い袋がいくつも並べて置いてあった。PJがカメラでその様子を写すと、その袋を撤去しだした。
PJ小田がフジ社員に白い袋のことを尋ねると、懇談会に出席した記者へのおみやげだが、今年はそれを渡すのが不適切だとして、急きょ手渡すのを取りやめたとのこと。一説によると、日本で一番美味と言われている「かりんとう」がその中身で、毎年新年会でフジテレビが記者クラブ員に進呈しているそうだ。豪華な料理や高級な酒を振る舞われ、最後におみやげまでもらって帰る記者クラブ員。いいご身分だ。
懇談会は午後8時ごろまでの約2時間に及んだ。三々五々、赤い顔の記者クラブ員とフジテレビ関係者が会場から出てきた。一目見て酔っぱらっているのが分かった。その懇談会の内容というと、見て驚き、聞いてあきれた。【つづく】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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2007年02月03日07時26分
▽『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(中)
http://news.livedoor.com/article/detail/3013674/
『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(中)
【PJ 2007年02月05日】− (上)からのつづき。小田編集長ら一部のPJは『あるある』問題についてフジテレビの日枝会長や村上社長に直接取材しようと試みていた。編集長はフジテレビ広報に対して、ますます大きくなる『あるある』問題について、放送キー局会長・社長としての見解を、日枝会長と村上社長に聞きたいと取材を申し込んでいたのだが、足蹴にされていたからだ。
せっぱ詰まった編集長が、日枝会長宛に取材に応じて欲しい旨をつづった手紙を出すと、フジテレビ広報部長からPJニュースに連絡があった。のちほど書面で回答するという。ただ、PJがフジテレビ広報に問い合わせたところ、この日の記者会見で質問があれば、社長の見解が聞けると言う話だったので、記者会見場まで足を運んだのだ。
フジテレビの広報部長に記者会見後か懇談会後、少しの時間でいいから会長か社長に取材させて欲しいと頼んだ。だが、日枝会長や村上社長との面会は応じられないという。フジテレビの広報部長の口からは「関係性といいますか、なんというか」と漏れた。記者会見は1時間足らず、一方の豪華な懇談会では2時間近く費やしていた。
記者クラブの存在意義ってなんだ?
そもそも、記者クラブは情報開示やその説明責任を拒む権力に対して、一致団結してそれを迫り、取材に臨むのがその根本的な存在意義だといわれる。その記者クラブ員が接待漬けなどで権力に身を委ねることになり、結果として権力のチェック機能を失う可能性は大いにある。
それだけですめばまだいい。権力の情報操作の道具に変質してしまったり、あるいは権力に対する市民圧力からの防波堤にまで成り下がってしまう危険性まである。満州事変勃発後から終戦まで、記者クラブはそうだった。それが繰り返されることを懸念する。実際、放送記者会のクラブ員はそこまで落ちぶれているのかもしれない。『あるある』事件が1月半ばに明るみに出て半月も経っているのに、放送記者クラブはフジテレビに記者会見を開かせることもできなかったのだから。
しかも、記者会見ではフジテレビの『あるある』問題への追及は大してなされなかった。案の定、翌日の新聞紙面やテレビのニュース番組でもあまり取り上げられていなかった。これがニュース価値の感覚の差だというなら、放送記者会のクラブ員の感覚は麻痺している。
記者クラブ員との超豪華なフジテレビの懇談会
フジテレビは毎年年始に放送記者会との懇談会とされる「新年会」を開く。これを懇談会と称するには少々無理があるのではないか。会場には高級寿司店で有名な銀座の「久兵衛」をはじめ、全国から選りすぐった超有名料理店を出前させる。特にフジテレビの新年会は「すっぽん丼」が名物だ。
以前この会に出席した記者によれば「すっぽん丼食べたさに新年会に駆けつける記者もいるんです。こんな豪華な懇談会はフジテレビならではですよ。日本一といわれる料理店を会場に出店させるのですから」と打ち明けた。会場には国内外から取り寄せ、贅を尽くした飲み物や食べ物が並ぶ。とても庶民の感覚ではない。
フジテレビのキャスター、安藤優子さんがお茶の間に向かって「わたちたち庶民は・・・」と叫ぶ姿にうさんくささを感じるのは当たり前だ。政治家の接待をマスコミは批判するが、自分たちがやっていることはどう考えているのだろう。
また毎年のこの「新年会」では、フジテレビの女子アナウンサーを呼んでどんちゃん騒ぎを繰り返している。フジテレビは豪華な2次会まで用意し、夜の繁華街に記者クラブ員らと繰り出していくのだ。前出の記者は「この様子はお笑いチャンネル、フジテレビならではの雰囲気。私自身、正直『なんで女子アナなの』という感覚はあります。だけど、悲しいかな女子アナ目当てで来る記者もいるんですよ」と語った。豪快な日枝会長に記者クラブ員が集まり、人気の女子アナにお近づきになりながら、美酒に酔い、豪華な食事に舌鼓を打つ。こんなことをしていて、記者クラブ員はフジテレビを批判できるのだろうか。
例年はこんな感じなのだが、さすがに『あるある』問題が社会問題になっているので、今年は日枝会長や村上社長も神妙だったようだ。恒例の「新年会」を「意見交換会」に名前を変え、冒頭の乾杯もなかった。別の出席した記者は「日枝会長は記者の前でいつもは豪快な方なのですが、今年は違いました。いつもは『三冠王やっちゃったー』みたいな乗りだけれど、ちょっとおとなしくしているようでした」と打ち明けてくれた。さらのこの記者は放送記者会と取材相手との関係について「わたしを含めて末期症状」と自虐的に語っていた。
日枝会長の話で始まり、「すし」「すっぽん」「しゃぶしゃぶ」が並んだこの豪華な「意見交換会」は1時間ほどで中開きとなり、日枝会長は退席したようだ。ようだと話すのは日枝会長が表口から出てこなかったからだ。われらPJは日枝会長の話を聞こうと記者会見場と懇談会場の正面入り口前で計4時間待っていたのだが、それを察していたようだ。記者クラブ員以外とは取材に応じたくないのだろう。
懇談会後、会場をのぞいてみると、裏口があり非常階段に続いていた。階段を下りるとホテルの車寄せがあった。おそらくフジテレビの日枝会長や村上社長はPJたちの取材をかわすため、この脱出法を選んだのだろう。世間に名だたるフジテレビの会長・社長がPJたちから逃れるため、裏口からこそこそ消えようとする姿を想像すると「ぷっ」と吹き出してしまった。
宴会場の係の方に「いやー、きょうはやられました」と声をかけると、その方はにやにやしてその場を去った。【つづく】
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パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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2007年02月05日10時06分
▽『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(下)
http://news.livedoor.com/article/detail/3016016/
『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(下)
【PJ 2007年02月06日】− (中)からのつづき。また、真剣に報道しようという姿勢があるなら、記者クラブに所属する記者達も、折角の記者会見の場なのだから、懇親会に会見の倍の時間をかけているくらいなら、さっさと記事を書いてもらいたい。新聞再販制度に守られているのは、問題の情報を広く報道するためではないのか。マスメディアの記者クラブに属する記者は日本新聞協会ホームページに掲げられた記者クラブの基本姿勢をよく読み直して欲しい。フジテレビと放送記者会のべったりした姿を見ていると、記者クラブは仲良しクラブと言われても仕方がないのではないか。ホームページにある「記者たちの共同した力」を発揮するべき組織が泣く。
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「記者クラブが主催して行うものの一つに、記者会見があります。公的機関が主催する会見を一律に否定するものではないが、運営などが公的機関の一方的判断によって左右されてしまう危険性をはらんでいます。その意味で、記者会見を記者クラブが主催するのは重要なことです。記者クラブは国民の知る権利に応えるために、記者会見を取材の場として積極的に活用すべきです」
「記者会見参加者をクラブの構成員に一律に限定するのは適当ではありません。より開かれた会見を、それぞれの記者クラブの実情に合わせて追求していくべきです。公的機関が主催する会見は、当然のことながら、報道に携わる者すべてに開かれたものであるべきです」
「2002年見解をまとめた後、インターネットを利用したメディアはますます普及し、メディア環境は変化を続けている。こうした状況を踏まえ、記者クラブ問題検討小委員会は2002年見解に示された記者クラブの意義、役割をあらためて確認するとともに、2006年に本見解を補足した。それは、新たなメディアからの記者クラブへの加盟申請や記者会見への出席要請に対して、報道という公共的な目的を共有し、報道倫理を堅持する報道機関、記者クラブの意義・役割を理解・尊重し、運営に責任を負う報道機関には、クラブは『開かれた存在』であり続けることを確認するためである」【了】
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『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(中)=排他的で頑迷な放送記者クラブの様子をレポート。
『あるある』渦中フジ社長、記者クラブ員と豪華宴会(中)=女子アナを呼び記者クラブ員を骨抜きにするフジテレビの体質をレポート。
記者クラブに関する新聞協会の見解
http://www.pressnet.or.jp/info/seimei/shuzai/0201kishaclub.htm
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2007年02月06日12時39分
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