★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評4 > 576.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 「ハケンの品格」>「華麗なる一族」 ドラマ人気 [J-CASTニュース] 投稿者 white 日時 2007 年 2 月 01 日 19:40:25)
□人気ドラマ「派遣の品格」の虚々実々 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0702/0702019262/1.php
人気ドラマ「派遣の品格」の虚々実々 2007/02/02
派遣社員の哀歓をユーモアたっぷりに描いたドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ)が話題を呼んでいる。視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ・1月第4週)。ドラマ部門で堂々の4位だ。
ストーリー:
女優・篠原涼子が演じる派遣社員・大前春子は、ありとあらゆるスキルを身につけていて、並の正社員では太刀打ちできない。やっかむ正社員は補助的な役割を押し付ける。だが会社の命運がかかる仕事になると頼りになるのは、いつも春子のスキルだ。正社員はふがいない……。
“おごれる正社員は久からず。今や派遣社員なくして会社は回っていかず……”。ドラマは毎回このフレーズで始まる。民間のシンクタンクの調査によれば雇用者のうち派遣やパートなどの非正規社員が占める割合は32.6%。3人に1人が非正規社員だ。派遣はその中核を担う。現実は確かにドラマのオープニング・フレーズが言う通りのようである。
ドラマ「ハケンの品格」はそこを面白おかしく強調する。「働かない正社員がいるおかげで私たち派遣は“お時給”が貰えるんですから」。春子のセリフは聞いていて小気味がいい。
ワタシもあるテレビ局の報道番組で派遣スタッフとして働いていたことがある。春子のセリフ通りだった。正社員たちは時間外手当を稼ぐために仕事が終っているにもかかわらず、テレビゲームに興じていた。ノートブック型のPCに向かっているので、近くに寄って見ない限り仕事をしているように見える。
それでも仕事の能力があれば『さすがは正社員』と感心するのだが、能力は限りなく怪しい正社員が多かった。「『55年体制』とは自民党と社会党の2大政党が《55年間》続けてきた政治体制」などというナレーション原稿を平気で書いてしまうのだ。
「決算」と「決済」の区別もつかない正社員がニュースデスクに座っている。国内外要人の顔もろくに識別できない。民放のニュース番組でキャスターが「字幕スーパーが間違っておりました」などと訂正を入れるのをしょっちゅう見かけるが、このことである。正社員のスキルのなさを示すこの種の話は、言い始めたら一晩中かかるので、この辺でやめておく。
ドラマでは、電話を取った大前春子が「正社員がしっかりしていないものですから、ご迷惑おかけしまして誠に申し訳ございません」などと聞こえよがしに言い放つ。その通りだ。
ところが現実の職場では、あからさまに言うと正社員の機嫌を損ねる。派遣会社に「どうもうちの会社とは相性が合わないようで・・・」などと連絡がゆき、「引き揚げ」なくてはならなくなる。メシの食いあげだ。派遣会社にとっては「問題スタッフ」となり、以後仕事が回って来なくなる可能性が高い。「引き揚げ」は死刑宣告に近い。
「ハケンの品格」では松形弘樹演ずる桐島部長が、春子の能力を存分に認め、バックアップする。ワタシの場合も桐島部長のような管理職がいて、派遣期間を満了することができた。
正社員のプロデューサーがあまりにもお粗末なので、ワタシはクビを覚悟で怒鳴りあげだ。ところが左遷されたのは正社員のほうで、ワタシはお咎めなしだった。
春子の時給が3000円というのはウソっぽい。これほど高額の時給を得るスペシャル派遣労働者であれば、コピーとりやお茶汲みなんぞはしない。そもそも正社員に使われたりはしない。
とはいえ「アッ、同じようなことがあったな〜」などと思いながら、ワタシはドラマ「ハケンの品格」を毎回視ている。今後の展開が楽しみだ。
最後に―
“桐島部長のような管理職”の前任者は、派遣を学生アルバイト同然に扱っていた人物だった。ワタシは何度か「引き揚げ」の憂き目に遭いかけたことを付記しておく。
『派遣社員、生かすも殺すも管理職しだい』
(竹谷昇)
▲このページのTOPへ HOME > マスコミ・電通批評4掲示板
フォローアップ: