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不二家叩きの阿呆さかげん [日々是好日]
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投稿者 white 日時 2007 年 1 月 21 日 18:14:31: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: 不二家事件:報道姿勢は不愉快 [JANJAN] 投稿者 white 日時 2007 年 1 月 19 日 11:40:01)

□不二家叩きの阿呆さかげん [日々是好日]

 http://blog.goo.ne.jp/lazybones9/e/0d50f4ac9f80b154d7852e64df9ad36c

不二家叩きの阿呆さかげん
Weblog/2007-01-21 12:36:18

確かに不二家は弛んでいた。

朝日新聞によると、2006年11月7日に、《消費期限の牛乳4ロット分を11月8日に使用した」との社内告発があった》とのことである。しかし不二家が公表問題を含めて適切かつ迅速な対応をしなかったことがこの告発者を刺激して、外部へのリークとなったのではなかろうか、と私は想像する。2007年1月11日の記者会見まで2ヶ月もかかっていたのだから。

内部告発後の社内対応一つを取り上げても、その無策ぶりは信じられない。このような状況で何をなすべきかも見極められず、ただ手を拱いていたとしかみられないこのような月給泥棒を、よくぞ消費者が長年養ってきたものだ。これもひとえにトップが現場主義から離れていたことに起因すると私は思う。

しかし不二家にかずかずの問題があったにせよ、それに対する社会の『過剰反応』と、それを挑発せんばかりのマスメディアの姿勢は異常である。それを私はここで問題にしたいのである。

報道姿勢について、たとえば1月19日の朝日新聞記事を取り上げてみる。

《シュークリームの細菌数「無限」 不二家札幌工場に記録

 不二家札幌工場の細菌検査記録を調べていた札幌市保健所は19日、同社が発表した6件のほかに、カスタードシュークリーム1件で細菌数が「無限」と記載された記録が見つかったと発表した。

 昨年6月8日の製造分。国の定めた検査方法では、シャーレに検体を載せて細菌数を数え、数が多すぎる場合、数えられるまで薄めて検査する。しかし、このシュークリームは2回薄めたところで検査を打ち切っていたという。 》

消費者が一番知りたいことは、この細菌数「無限」と記載されたカスタードシュークリームが廃棄されたのか、それとも出荷されて食中毒などの被害者が生じたのかどうか、ということである。この記事からは何も分からない。現在に至る経緯から、食中毒はなかったものと推測できるが、廃棄されたのか出荷されたのかはこの報道からは伝わってこない。

結局この報道は細菌数「無限」を強調することで、ただでさえマスメディアに弱い一部の消費者にとにかく恐怖感を植えつけるのである。

細菌数の検査には決められた手順がある。検体の細菌数が計測不可能なほど多ければ、測定可能なレベルまで検体を希釈することになっている。しかし日常行っている調整法で作った最初の検体の細菌数が測定不可能であるのなら、商品にならないのは自明のこと、そのカスタードシュークリームを廃棄すればそれで終わりである。どの段階で細菌の異常増殖が起こったのかは正確な細菌数が不明でも追跡可能である。もし細菌数「無限」を報道するのなら、ここまで踏み込んだ解説を補足すべきである。

ことほど左様に、取材能力不適切なこれも月給泥棒の記者にデスクが、いたずらに社会不安を煽り立てるのである。その結果スーパーやコンビニから不二家の全商品が姿を消してしまったというのである。洋菓子を念のために撤去したというのは分かる。しかしチョコレートやクッキー、キャンディーのような加工菓子まで撤去は明らかに過剰反応である。その撤去した加工菓子がかりにも廃棄されたとするなら、これはひるがえって自然資源の浪費に他ならない。

スーパーやコンビニの経営者に自主的な判断ができるシステムがないのだろうか。洋菓子や生もの以外なら別に問題はなかろう、と考える消費者はかねてからのペコちゃんファンも含めてかなり存在するだろうと私は思う。日本人はそれほど馬鹿ではない。マスメディアの煽動に乗らない人たちの自由選択にまかせよう、と判断して、他所にはない不二家の製品をうちでは置いてますよ、と喧伝する店があってもいいではないか。消費者の自由な判断を封じるような全商品撤去というのは、それこそ民主主義のルールに反している暴挙でもある。私などはナチスによるユダヤ人迫害をつい連想してしまう。

不二家チョコレート菓子の箱に、ガの幼虫が混入していた、とも報じられている。チョコレートそのものに混入していたのか、チョコレートを入れた箱に紛れ込んだのか、いずれかはこの報道では分からない。かりにチョコレートそのものに混入していたとしても、また石が混じっていたとしても、大量の製品の中にはその様なことがあっても仕方がない、と私などは思ってしまう。確かに異物の混入が明らかになればその経緯を調査して、同じ問題が再発しないように努めるのは製造者の義務である。しかしいかなる欠陥も許さないという硬直した姿勢は今の世にはそぐわない。そんなことを云っていたら、まともに使えるパソコンのソフトなんて何一つないじゃないか。

私が小さな店でも経営しているのなら、話題性の高い不二家のチョコレートやクッキー、キャンディーを店頭に山積みにしてやる。もちろん仕入れ値は値切ってタダ同然にする。そして大きな垂れ紙を吊す。「もしガの幼虫のような異物が混ざっている製品をお買い求めのお客様には、当店で10万円にて引き取らせていただきます。万が一石ころなどが入って居ればこれは大当たり、石ころの1万倍の重さの金と交換させていただきます」と大々的に宣伝してやる。千客万来疑うことなかれである。


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