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「娯楽番組の抗弁」は許されない。
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2007/01/post_319b.html
日ごろ「報道機関」を自負するテレビメディアは、都合が悪くなると、「娯楽番組の抗弁」を持ち出す。このような使い分けは許されないことを、この判決も明確に示している。
娯楽番組の抗弁−信じた方が悪いという理屈です。・・・・プロ側の理屈としかいいようがありません。脚色、演出、やらせ等、何でも許される番組と、報道番組を、聴取者は、容易に区別できません。
やしきさんと毎日放送に賠償命令 「番組で名誉棄損」 朝日新聞2006年12月22日
■やしきさんと毎日放送に賠償命令 「番組で名誉棄損」(下線は筆者)
タレントのやしきたかじんさん(57)が出演した深夜番組をめぐり、女性タレントと離婚した近畿地方の50代男性が「うその発言で名誉を傷つけられた」として、やしきさんと毎日放送(MBS、大阪市)に慰謝料など2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、大阪地裁であった。瀧華聡之裁判長は「発言に公益性はなく、男性のプライバシーに配慮せずに興味本位に取り上げており名誉を棄損した」と判断。毎日放送に対しては「編集のうえ意図的に放送した」として共同不法行為責任を認め、同社とやしきさんに連帯して330万円を支払うよう命じた。やしきたかじんさん やしきさんは判決後、「判決は全面的に受け入れます」との談話を出した。
判決によると、男性は89年に女性タレントと結婚し、99年に離婚した。やしきさんはこの離婚について、05年10月18日深夜に毎日放送が放送した公開収録の娯楽番組「たかじんONE MAN」で、「別れるときは大変やった。最高裁までいった」「男が絶対別れへん言うた」などと発言。番組編集で放送されなかったが、54人の観覧者の前で男性のことを「ストーカー」と呼んだ。
判決は、やしきさんが「男運の悪いのはダレグランプリ」と題した番組のコーナーで、私人である男性について女性タレントから直接聞いた事実として発言したと指摘。「番組を見た視聴者に発言が真実であり、男性が円満な交際や家庭生活に不向きな人物という印象を抱かせた」と述べ、男性の社会的評価を低下させたことを認めた。
被告側は、発言のうち「最高裁までいった」との部分については事実でないと認めたうえで、「フィクションや脚色などを加えて面白く見せる娯楽番組での発言は、報道番組と違って名誉棄損の許容範囲は広い」と主張した。これに対し、判決は「視聴者が娯楽番組の内容のすべてを虚偽だとは考えていない」として退け、番組を編集して放送した毎日放送の共同責任も認定した。
そのうえで損害額について、男性の家族が周囲に「(男性は)ストーカーみたい」と言われた▽発言に公益性がない▽やしきさんの所属事務所に出演料100万円が支払われた――などと指摘し、330万円が相当と判断した。
男性の代理人弁護士は「判決は、視聴率のためなら何を言ってもいいという傾向がある娯楽番組に歯止めをかけるのではないか」と話している。
毎日放送の話 名誉棄損の指摘を真摯(しんし)に受け止め、公人や芸能人でない人の名誉やプライバシーにいっそう配慮をした番組制作につとめる。
[参考]
・毎日放送、控訴せず たかじんさん発言名誉棄損訴訟(2007/1/5)
・やしきさんと毎日放送に賠償命令 「番組で名誉棄損」(2006/12/22)
・〈関西ニュース〉「放送しない勇気も」 たかじんさん敗訴で在阪テレビ局(2006/(12/22)
・たかじんさん言い過ぎ? 娯楽番組での発言、法廷論争に(2006/12/19)
・放送法3条の2
放送事業者は、テレビジョン放送による国内放送の放送番組の編集に当たつては、特別な事業計画によるものを除くほか、教養番組又は教育番組並びに報道番組及び娯楽番組を設け、放送番組の相互の間の調和を保つようにしなければならない
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