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□NHK「命令放送」→「指定放送」名称新提案に反対する [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0612/0612277201/1.php
NHK「命令放送」→「指定放送」名称新提案に反対する 2006/12/28
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２６日、北朝鮮向け短波放送を運営する特定失踪者問題調査会が政府に、NHKの編集権を配慮して、「命令放送」を「指定放送」と改称することを提言した。２７日には、NHKにも提出する予定だという。
政府がNHKの海外放送に出資している分の見返りとして、政府広報をNHKの海外放送で行うのは当然だとする前提での提言だ。
この提言で法制度が改められれば、受信料による国民の放送であるNHKが、事実上、時の政権の広報機関になるということだ。
「命令」が編集権侵害なら、「指定」にすれば、災害緊急放送の例もあることだから、国民の理解も得られるだろうという、言論機関の編集権を軽んじた安易な提言には、市民としては賛成しかねる。
NHKはじめ日本の新聞・出版など言論報道機関が全て国家の広報に動員された、過去のにがい経験が、現在の言論情報法制の出発点になっている。NHKの制度もその一環であり、編集権の自律はその根幹の原則だ。「命令」を「指定」と読み替えるなどという、言葉の綾で片づけようとする認識を誤った提言には反対せざるをえない。
NHKは今度こそ毅然として対応してほしい。場合によっては、海外放送への政府出資を返上するくらいの覚悟が必要だろう。
ここでNHKが対応を過れば、受信料制度を「やむをえず支持」している大多数の国民の信頼を失い、NHKの制度は完全に崩壊へ向かうことを警告する。
(桜木七郎)
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