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□オーマイニュース編集部よ、「頭を垂れる稲穂」たれ [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0612/0612106186/1.php
オーマイニュース編集部よ、「頭を垂れる稲穂」たれ 2006/12/11
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11月17日、鳴り物入りで登場しながらも「ひと言」欄をめぐる混乱に悩まされてきたネット新聞の「オーマイニュース」(以下、オーマイ)におけるかねてからの懸案と言っていい、「ひと言」欄の再構築が実現されました。分かりやすく言えば、市民記者登録を行わないオピニオン会員の方々のために、記事を評価する場所としてnewsingというサイトを紹介する、という仕組みです。
これでオーマイにとっての再スタートが始まったわけですが、残念ながら、準備版の頃からの課題と言っていい編集部の運営能力の問題が、またもや混乱をもたらしています。
その兆候は、11月20日に現れました。沖縄県では革新系知事の時に失業率が上がっている、というグラフを記事に持ってきながら、記事を担当した西野浩史デスクは、「『保守系知事だから景気がよくなる』ものではないと明確に見えたのではないかと思います」という的外れな返答を行い、抗議を受けます(参照1)。更には、自身が運営するブログで、偏差値70未満はコメント欄書込み禁止、という趣旨の選民思想と受け止められても仕方がない主張を展開(エントリータイトルからして、人の事が言えるのか、と思わせるものですが)し、更に批判を浴びます(参照2)。
更に、11月25日に発表された、10月度の「月間市民記者賞」の発表が更なる波紋を呼び込みます(参照3)。そこでは、ネット掲示板「2ちゃんねる」を批判する記事を連続して発表しながらも、該当記事を批判した外部ブログに押しかけて、「っていうか、これ以上、お話はでないならもう良いですよ。無駄だから」などの礼節を欠いたコメントを残したO記者が、「『2ちゃんねらー』とバトルを繰り広げた」(鳥越俊太郎編集長)という理由で市民記者賞及び編集長賞をダブルで受賞した事が報告されています。
結果として、「ひと言」欄のみならず外部ブログでも、今回の決定に対する批判の声が発生。O記者による“被害”を受けた『シム宇宙の内側にて』管理人からは、「真面目な記者の皆さん」に対してオーマイからの離脱が勧められる有様です(参照4)。
そして12月3日、「ひと言」欄再構築の際の混乱を内部告発した、非常勤編集委員の佐々木俊尚氏(参照5)に対する批判が、前出のO記者によって投げかけられます。それも、「彼らと一緒に『左右の偏りがない真オーマイニュース』でも作るがいい。そのときは腹の底から笑ってあげよう」などという、あざける様な調子で(参照6)。
この時はいったん掲載された後すぐに取り下げられますが、「魚拓」という形で複数のブログにその内容が出回ってしまいます。その後、編集を経て7日に再掲載されますが(参照7)、編集前、編集後、ともに重大な欠陥を抱えています。
まず佐々木氏の告発の中には、「コメント欄でさんざん寄せられた批判は完全無視(そのくせ個人のブログには出没して大暴れ)」という、オピニオン会員によるO記者への批判が紹介されていますが、それには何も答えていません。更に、平野日出木編集次長による、「とりあえず意見を求めたという形だけを作れば、それでOKなんじゃないの?」というやらせタウンミーティングを彷彿とさせる発言についても答えていませんし、市民記者組織本部の田中康文氏が「(編集部とオピニオン会員の)『双方による検討プロセス』の体をなしていなかった」という事を認めたことに対しても答えていません。
「オーマイニュース編集部は自分の都合のいいことばかり聞いている、と佐々木さんがおっしゃりたいようだが、それは佐々木さんも一緒なのではないだろうか?」とO記者は主張を展開していますが、上で佐々木氏が取り上げた問題点に答えない限り、説得力のある主張とはなりえない、と私は考えます。
この様な紙面作りのため、本家韓国版の市民記者の方からも、平野・西野両氏を指して、「理念をちゃんと持ってない」と評される事態となっています(参照8)。平野編集次長は、市民記者の数と1日あたりの記事本数が多くなる事がコンテンツの質向上につながるという考えを産経新聞のインタビューに対して表明しています(参照9)が、それよりも前にやるべき事があると考えます。
まず現時点の戦力で質の高い紙面作りを行っていく、その様な気概のもとで紙面作りを行わない以上、結果として市民記者の数も記事の数も増える事はない、と考えます。そのためにも編集部みずから、過去において、どの記事のどの点が問題になったか、自分たちの行動のどの点が問題になったかをしっかりと自己分析し、それを紙面編集なり記者教育なりに反映して真の意味での質の向上を行わなければなりません。
現時点でたとえアクセス数という「実り」に乏しくても、常に「頭を垂れる稲穂」であり続ける、今のオーマイ編集部(特に平野・西野両氏)に求められるのはこの姿勢です。そうしなければ、市民記者の数、記事本数、及びアクセス数の増加につながりはしませんし、「ひと言」欄の混乱も絶える事はないでしょう。
参考資料(サイトの記述のないものはオーマイニュース記事):
(1)「沖縄県知事選・勝敗を分けたのは」の5番目のコメント
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003261
(2)「読解力のない人」(『ニシノ説』)
http://blog.livedoor.jp/nishinosetsu/archives/50951843.html#comments
(3)10月の「月間市民記者賞」発表
http://www.ohmynews.co.jp/HotIssue.aspx?news_id=000000003400
(4)「取り急ぎ当blogにおける音羽さんとの『議論もどき』エントリのまとめを」(『シム宇宙の内側にて』)
http://fw0.blog37.fc2.com/blog-entry-326.html
(5)CNET Japan blogより
「平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?(上)」
http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2006/11/post_8.html
「平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?(下)」
http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2006/11/post_9.html
(6)
編集前の「佐々木俊尚さん、本当にそれでいいんですか?」
(現在、該当ページが削除されてしまっています)
(7)
編集後の「佐々木俊尚さん、本当にそれでいいんですか?」
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003597
(8)「永田町に座り込む人たち」の45番目のコメント
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003305
(9)「オーマイニュース苦戦… ニュースの質向上が急務 」(Sankei WEB)
http://www.sankei.co.jp/keizai/it/061206/itt061206002.htm
(森下泰典)
▽関連記事
「オーマイニュース」 日本も韓国も苦戦中 [J-CASTニュース]
http://www.asyura2.com/0610/hihyo4/msg/165.html
投稿者 white 日時 2006 年 11 月 29 日 20:24:12: QYBiAyr6jr5Ac
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