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□【SUNDAYウォッチ】 郵政造反組の復党と「崖っぷち犬」 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0611/0611265402/1.php
【SUNDAYウォッチ】 郵政造反組の復党と「崖っぷち犬」 2006/11/27
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ワイドショーも含めて先週のテレビニュースで最も注目されたのは、「郵政造反組の復党問題」だった。次が徳島県であった「崖っぷち犬」の救出劇(この順位はTBSオンエア時間トータル)。復党願いの提出期限は27日正午だ。本記事がJanJanに掲載される頃には造反議員12人の運命は決まっているだろう。「崖っぷち犬」は救われたが「崖っぷち自民執行部」の行方はいかに……
■報道2001(フジテレビ)
●日本の防衛
ゲスト:加藤紘一・元自民党幹事長/石破茂・元防衛庁長官/青山繁・独立総研社長
米国に向かうかもしれないミサイルを撃ち落すことが集団的自衛権の行使にあたるかどうか研究しなければならない」(安倍首相:ワシントンポストのインタビューに答えて)―番組はこの問題を考えた。
久間防衛庁長官は、現実的には難しいとの見解を示している。
久間長官の方が技術的に正しい。アメリカに飛んでゆくミサイルを今の技術で撃ち落すのは難しい。コンピュータの解析が進むことが大事。迎撃ミサイルの性能もあげないと〜石破・元防衛庁長官〜
安倍さんの意図ははっきりしている。所信表明演説で「集団的自衛権の研究」を問題提起している。北朝鮮の核実験で国民の関心がミサイルの方に向いている(タイミングとしてはいい)〜青山氏〜
集団的自衛権の問題は日米関係。アメリカもいずれ政策を変えるだろうから、日本もガラッと変えるべきではない〜加藤元幹事長〜
護憲派の加藤氏の発言に石破、青山両氏は以下のように反論した―
撃てるようにする。ミサイルを撃ち落せるイージス艦を持っているのは日米だけ。アメリカに飛んで行くのを見過ごして日米の同盟関係が維持できるだろうか?(ただし)憲法改正は必要なし。集団的自衛権の名のもとに侵略などできないように法律を作っている〜石破氏〜
集団的自衛権の見直し。この流れはこれから変わらない。元に戻らない〜青山氏〜
●後半は官製談合
ゲスト:片山虎之助(参院自民党幹事長)/増田寛也(岩手県知事)/武田晴人(東大大学院教授)/近藤恒雄(第一測量設計コンサルタント社長)
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■関口宏のサンデーモーニング
●郵政造反組の復党問題
レギュラー評論家のコメントは以下の通り―
この問題は小泉さんが残していった地雷。処理を間違ったら自民党が吹っ飛ぶ。処理を間違いつつある。こじれて非常に難しい事態になっている〜田中秀征・政治評論家〜
いじめっぽい。反省文なんて変でしょ。小泉さんはアレ(郵政民営化)しか言ってなかった人〜大宅映子・評論家〜
復党が本当にいいのか、そこから考えないといけない。情だの筋だのといいながらご都合主義。平沼さんは戻れないのではないか〜岸井成格・毎日新聞特別編集委員〜
●イラク政策めぐりブッシュ批判
最悪のシナリオとしてアメリカで議論が始まっているのは、イラクを最悪のままにして米軍が去っていくということ。エジプトのムバラク大統領は「これを内戦といわずして何を内戦と言おう」と言っている〜浅井信雄・国際政治学者〜
増派しかない。ここまでにしたブッシュ政権には責任を取ってもらいたい。イラク戦争を支援した日本の責任は重い〜田中秀征氏〜
●ロシア元スパイ毒殺事件
冷戦時代はこういうことが日常茶飯事だった。CIAもやっていた。「じゃあ過去にお前のところは……」となるので立証は難しい。
●大沢親分と張本のスポーツご意見番
「ブッシュさんと小泉さんに喝ーッ!」
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●長島さん、復帰後初の公式スピーチ
●松坂、ライオンズのユニフォームにお別れ
●巨人桑田も
●タウンミーティングやらせ問題
●「崖っぷち犬」、救出騒動
●マラソン高橋尚子、執念の理由
過去の映像、これからの分析・予想
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番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■日曜討論
●いじめ・自殺
ゲスト:伊吹文明(文部科学大臣)/河上亮一(日本教育大学院大学教授)/内田良子(心理カウンセラー)
いじめがないのが良い学校ということで現場は隠してしまう〜伊吹文科大臣〜
安心して休ませないといけない。登校を奨励するようなことをしていると(自殺の)連鎖は尽きなくなる〜内田氏〜
皆おなじがいい、という風潮が(学校現場に)ある。違いがいじめの対象となる。いじめが始まるとエスカレートする〜川上氏〜
●相次ぐ知事逮捕、官製談合
ゲスト:浅野史郎・前宮城県知事/郷原信郎・元検察官
大臣と学者を揃えれば事足れりとするこの番組にしては、今回は珍しくゲストらしいゲストだった。2人とも現場にいた人物だ。
根っこは選挙。ズブズブの人間関係ができる。人も車も出してもらって、その業界からの要求を断りきれるはずがない。選挙から変えないといけない。一般競争入札にしたら、これまであそこが談合していたというのが見えた。落札価格は75%になった。品質管理のために談合は必要悪という意見もあるが、「高かろう、悪かろう」というのもある〜浅野・前宮城県知事〜
談合罪が積極的に適用されるようになった。改正独禁法の施行で談合のシステムが崩れ始めた。仲間うちのディフェンスがありなかなか立証できなかった。一般競争入札にしないのは地元業者を守ろうとしているからだ。(知事の)多選を防止すれば談合がなくなるというものではない〜郷・元検事〜
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
●どうなる郵政造反議員の復党
ゲスト:舛添要一(自民党参院政審会長)/平沢勝栄(自民党参院議員)/山本一太(自民党参院議員)
筋を通そうとする幹事長。反省文を書けなどというのは「天安門事件」みたいだと政調会長。自民党執行部に亀裂が走る。
番組のゲストは復党積極派の舛添要一、中立派の平沢勝栄、反対派急先鋒の山本太一の3氏(いずれも自民)。各氏の発言は以下。
舛添氏―
幹事長が問題を先鋭化させるのはおかしい。郵政法案否決の引き金を引いたのは、中曽根康文氏だった。だけど今は要職に復帰している。能力のある人が大きな仕事をすることが重要。(12人)全員が(首班指名投票で)安倍さんに入れたことは評価しなくてはならない。
復党問題ごときでずるずるいうことはできない。教育問題など重要課題がある。安倍内閣成立時点で恩赦があってもよい。平沼さんに言いたいことは「韓信の股くぐり(※筆者注)」も考えなさい、ということ。安倍総理も決断して説明すればよい。
山本氏―
幹事長が」やっていることはいじめではない。去年の郵政解散選挙で300近い議席を得た。ここで方針を変えたらしっぺ返しを受ける。党の偉い方々は「情」と言うが、「情」とは国民に対してのもの。
中川(幹事長)さんが今やっていることは「自民党は改革政党になりました」ということ。これを変えたら国民に申し開きがたたない。危機感を感じてやっている。若手議員は中川幹事長を応援している。
戻る理由として政党助成金が入ってこないというのは、国民にとって最低の説明。あいまいにして自民党が改革政党としての信頼を失ったら、安倍さんはリーダーシップを発揮できなくなる。
平沢氏―
安倍さんの本音は明日にでも戻ってきてほしい。しかし国民の目がある。動機が不純。選挙と政党交付金(目当て)。院内会派を作ってその後戻せばいい。この問題では安倍さんがリーダーシップをとって国民の審判を仰ぐのがいい。
レギュラーコメンテーターの財部誠一(経済ジャーナリスト)が、いみじくも指摘した。「(今回の騒動で)個々の政治家が見えてきて非常に面白い。平沼さんは資金調達力もあって、他の議員の面倒も見ている。信念も曲げない。これほどの平沼さんを懐深く自民党は受け入れたらどうか」と。
「山本さん、どう?」と田原。
「こ・こ・これは、郵政解散の経緯もありますから……」と山本氏。
平沼氏に「抹殺するぞ」と脅されたこともある山本氏は、シドロモドロとなった。生放送の面白さだ。
【電視解剖】
司会者田原の挑発が番組の特徴だが、この日ばかりは挑発しなくてもゲストが丁々発止と激しくやりあった。あの田原が「借りてきた猫」のごとく大人しく見えたほどだ。造反組の復党問題は自民党を揺さぶっているのだろう。テーマ設定とゲストの顔ぶれでテレビ討論番組はいくらでも面白くなるという証左だ。
●第2コーナー:トヨタ強さの秘訣
映像リポート
●第3コーナー:終わらないプロ野球危機
映像リポート
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番組評価
ゲスト:★★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★★
◇
(※筆者注)韓信の股くぐり:
韓信は漢の武将。青年時代、屠牛の少年に辱められ股をくぐらされたが、よく忍耐したことは「韓信の股くぐり」として有名〜広辞苑〜
(竹谷昇)
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