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□「朝日新聞グループ」の相次ぐ不祥事−考えられない読者・視聴者軽視の対応 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0611/0611174874/1.php
「朝日新聞グループ」の相次ぐ不祥事−考えられない読者・視聴者軽視の対応 2006/11/18
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朝日新聞大阪本社の社会部記者（４１）が、和歌山県の談合容疑事件で大阪地検特捜部に逮捕されたゴルフ場経営者元代表の井山義一容疑者から餞別として１０万円、出産祝いとして５万円の計１５万円を受け取っていた、と同社大阪本社広報部が１６日に発表し、朝日新聞を含む各種のマスコミが報道した。
また、朝日放送（大阪市）広報部は所属の男性アナウンサー３人に就業規則違反（セクシャル・ハラスメント）があったとして、処分した。大阪本社の「朝日グループ」の相次ぐ不祥事だが、当事者の氏名などの公表はしておらず、襟をただすべきマスコミとしてはきわめて不十分な対応だと思う。
朝日新聞大阪本社の広報部の発表によると、１５日付情報紙「コンフィデンシャルOSAKA」に「大手紙記者に１００万円 井山容疑者が社会部記者に渡す」という記事が掲載された。記者本人が現金が入ったままの封筒を持参して、上司に申告して発覚した。
「事実関係はコンフィデンシャルの記事と異なる」と金額については否定しているが、１６日付で記者を管理本部付に異動させた。今後、厳正に処分するという。しかしもし、情報紙が記事を掲載しなければ記者は隠ぺいしたまま、やり過ごそうとしていたのだろうか。
記者は会社側に以下のように経緯を説明した。
「社会部員として大阪府下の支局に勤務していた２０００年ごろ、ゴルフ場に営巣したオオタカの取材を通じて元代表と知り合い、地元の建設業界のことなどにも詳しい同代表と接するようになった。他本社への異動が決まった０２年８月、転勤のあいさつでゴルフ場に立ち寄った際、『御転勤御祝』と記された祝儀用の封筒を手渡された。
固辞したが押し切られ、開封しないまま受け取ってしまった。その後、異動で大阪に戻った０４年９月にもあいさつに立ち寄り、雑談のなかで子供が生まれたことを話すと、帰り際に『御出産祝』と記された封筒が差し出された。このときも固辞したが、『友だちとして』『気持ちだから』などと言われ、受け取ってしまった。
いずれも封を切らずにカバンに入れたままにし、『機会を見つけて返そう』と思いつつ、そのままになった。封筒は薄いもので、『３万円程度』と思い込んだが、今回、『御転勤御祝』の封筒の擦り切れたヘリ部分から中身を確認したところ、１０万円と分かった。もう一つの封筒も封印されていたが、弁護士立会いのもとに一部を開くと５万円と確認した。
このほか、ゴルフ場を訪ねた際に相手の負担で、レストランで昼食の親子丼を食べたり、手土産として地酒をもらったりしたこともあった。一方、記者が出張した際などに地酒やワイン、菓子折りなどを買い、元代表に返した。元代表との関係を維持したいと考え、返したいと強く言い出せなかった。返す機会を見つけられずに、そのまま時間が経過してしまった。反省している」
経緯を見るとなぜこの記者は最初に餞別を断らなかったのか不可解だ。さらに封筒を封印したままカバンに入れていたとするが、現金が入ったと推認しながらカバンの中に長期間、放置するのか常識的に考えにくく、市民感覚からも大きくずれている。また、互いに食事や品物のやり取りを繰り返すなど、取材者と取材相手の関係を著しく逸脱している。
折しも、朝日新聞は連日、和歌山県知事の不正を一面で糾弾し、他社を大きくリードしていた。しかしその裏で記者が関係者と密接な関係にあったとすれば、読者の期待を裏切ったことになる。毎日新聞の取材に対し同社は「記者は一連の談合事件の取材には直接携わっていないが、年表作成や現場からの原稿の取りまとめなどはしていた」と答えており、これは実質は「デスク業務」をしていたとも受け取れ、記事の信頼性を根本から揺るがす大きな疑惑である。
事件が発覚した１６日夜のテレビ朝日「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターは「本当に人間の弱さ、情けなさと思います。思えば前知事も談合、入札に対する改革をうたっておきながら、気が付いたら取り込まれいたわけですよね。これは本当に人間の弱さ、、抜き差しならぬ関係に陥ってからでは遅い。我々メディアは本当に肝に銘じないといけないと思います」と一般論で逃げようとした。同じグループだけに、こうした甘さは報道ステーションの信頼性さえ損ねている。
一方、朝日放送は男性アナウンサー３人のセクハラ行為を認めており、１４日付で２人に停職３カ月、1人に譴責処分を行った。女性へのセクハラ行為で、時期や被害者はそれぞれ異なるという。
同社広報部は「被害にあわれた方々に心からお詫びするとともに、視聴者・聴取者の皆様の信頼を損なったことをお詫びいたします。今後このようなことが起きないように社員教育を徹底する所存です」とコメントを発表した。
１６日付「夕刊フジ」によると、処分を受けたのは、朝の情報番組担当のＡ（３９）、イケメンとして知られるＢ（３６）、スポーツ番組担当のＣ（４５）という。３０代の２人は今春から夏にかけて社内で同社のアルバイト女性の体に触れ、その後にメディアへの就職あっせんを打ち出し、口封じした。宴席で強引にキスを迫ったこともあるという。事実とすれば卑劣で許せない行為だ。これについて広報部は「そのような事実関係については確認していないし、年齢は一切、発表していない」としているが、本当に被害者や視聴者にお詫びする気なら事実関係を詳しく公表すべきだ。
朝日放送は朝日新聞社が１４．２％の持ち株比率で、テレビ朝日、朝日新聞信用組合、朝日新聞創業一族の村山美知子氏分を合わせると朝日新聞関係で持ち株比率が３０％を超える。相次ぐ「朝日新聞グループ」の不祥事。果たしてグループ関連だけの体質なのか、マスコミ全体に蔓延する病巣なのか――。
いずれにしても「社会の木鐸」を標榜するマスコミなのに、実名は一切、公表しておらず、その対応の杜撰さはひどい。読者や視聴者を軽視しているとしか思えない対応には驚かされるばかりだ。
(山本ケイ)
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投稿者 white 日時 2006 年 11 月 16 日 22:00:32: QYBiAyr6jr5Ac
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投稿者 white 日時 2006 年 11 月 14 日 20:49:29: QYBiAyr6jr5Ac
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