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http://j.peopledaily.com.cn/2006/12/14/jp20061214_65957.html
中米戦略経済対話、世界にはかり知れぬ影響
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およそ10年前、中国政府は初めて「中米貿易均衡問題に関する白書」を発表した。1996年当時、中米両国間の貿易総額は428億4千万ドルに達し、貿易は両国関係に影響を与える重要問題になり始めていた。中国政府が白書を発表したのは、中米貿易には相互補完面の方が多く、両国経済の発展を必ず促すことを説明するためだった。
10年が経過した。ポールソン財務長官を筆頭に多数の閣僚で構成される「豪華級」代表団が、北京で中米戦略経済対話の初会合に出席する今日、両国間の貿易総額はすでに2116億3千万元(2005年)に達している。米国は、中国の対米輸出の増加によって経済的実力を削がれたわけでは、決してない。中国の発展が米国経済に多くの利益をもたらし、その経済構造の効果的な調整を促したことは事実が証明している。
10年来の両国の経済貿易関係は、2つの重要な変化も意味している。第1に、両国関係がさらに緊密化した。太平洋のこちら岸で何を生産し、何を消費し、さらにはどれほどの衣料や日用品、自動車を買うかのすべてが、対岸に影響を与える。まさしく「あなたの中にわたしがいて、わたしの中にあなたがいる」関係だ。第2に、中米貿易の発展は両国にとって有益なばかりか、世界経済にも多大な貢献を果たした。両国はすでに世界経済の成長をけん引する2つのエンジンとなっており、この2大経済体は過去5年間に、世界のGDP成長の半分以上を創造した。この2つの変化は、両国間の戦略経済対話の発足が十分に必要なものであり、また十分な条件を備えていることを物語っている。
戦略は深度を意味する。両国の多くの学者は、両国間の長年来の多くの問題は、その多くが誤解と疑念に端を発するものであり、対話枠組の発足は相互の意思疎通と理解の強化にプラスになると考えている。また、戦略対話とは、深く遠くまで届く目によって、両国関係をつぶさに見るものだ。ポールソン財務長官は少し前に「米国は『世々代々』の戦略的視点によって米中関係を取り扱う必要がある」と明言した。この見解は、中米関係に対する中国の長年来の立場とも符合するものだ。
戦略は高度も意味する。近年来、両国の経済貿易交流が生んだいくつかの対立と摩擦は、両国間の局部的な問題から、全世界的な影響を持つ問題へと転換を始めている。米国は世界最大の先進国であり、最も経済的活力に富んだ先進国でもある。中国は世界最大の発展途上国であり、経済成長の最も急速な国の1つでもある。経済のグローバル化が深いレベルで進んだ今日、両国経済が全世界に与える影響は増加の一途をたどっている。したがって、全世界的な視野で両国間の経済貿易関係に対処してこそ、摩擦を効果的に減らし合理的な出口を見出すことができる。両国間の摩擦が小さければ、世界経済が受ける利益もそれだけ大きくなる。これこそが、間もなく開催される中米戦略経済対話の意義であり、また今回の対話が全世界から広く注視される原因でもあるのだ。
現在の両国の態度表明から見て、米国側の最大の関心は、人民元の為替レート、知的財産権の保護、市場開放の3つだ。一方、中国側の最大の関心は、米国内における保護貿易主義の台頭、経済貿易摩擦の政治化などの問題だ。実際には、これらの問題は現在の世界の政治や経済構造と密接な関係にあり、両国間の貿易問題は根本的に言えば世界経済の不均衡の問題でもあり、これらの問題の解決には、両国の長期的な努力と共に、多国間の協力と調整が必要だ。
中米関係において経済貿易関係はきわめて重要な位置を占めており、経済貿易問題に関する戦略協議の強化は、経済貿易摩擦の解決にプラスなだけでなく、両国関係の安定した発展にも堅固な基盤を打ち立てることになり、世界経済の成長・安定・安全に対し、積極的で、はかりしれない影響をもたらすことだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2006年12月14日