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「為替」 グリーンスパン前FRB議長のドル安継続見通しでドル反落117.26円⇒116.73円／ニューヨーク外国為替市場概況
12月12日7時46分配信 フィスコ
「グリーンスパン前FRB議長のドル安継続見通しでドル反落117.26円⇒116.73円」ニ
ューヨーク外為市場概況 2006年12月12日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京
子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:43JST 「グリーンスパン前FRB議長のドル安継続見通しでドル反落117.26円⇒116.73円」
【ロンドン市場概況】
11日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは、ショートカバーのユーロ買いが
続き1.3198ドルから1.3224ドルまで上昇、買い一巡後売りが優勢になり1.3182ドル
まで下落した。ドル・円は、ユーロ・ドルの上昇に連れて116円68銭から116円55銭
まで下落後、ユーロ・ドルの反転により反発、117円00銭のストップロスを試すドル
買いが強まり、117円09銭まで上昇した。ユーロ・円は、153円93銭から堅調推移、
ユーロ導入後高値154円18銭を上抜けてから買いが強まり154円41銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.9541ドルから1.9568ドルまで上昇後1.9488ドルまで下落、ドル・
スイスは1.2064フランから1.2022フランまで下落後1.2067フランまで上昇した。
【経済指標】
仏・10月鉱工業生産：前月比-0.1％（予想+0.5％、9月-0.8％)
英・10月貿易収支：-63.26億ポンド（予想-66億ポンド、9月-67.26億ポンド←-65.6
億ポンド）
英・11月生産者物価・産出指数：前年比+1.8％（前年比予想+1.9％、10月+1.7％）
英・11月生産者物価・投入指数：前年比+2.8％（前年比予想+1.8％、10月+3.8％）
英・地域・地方政府省10月住宅価格：前年比+8.6％（9月+8.0％)
【要人発言】
周小川中国人民銀行総裁
「米国との協議では、前向きで積極的な対応をする用意がある」
「インフレはいつでも上昇する可能性があり、強く懸念」
中川自民幹事長
「（金融政策)政府・日銀はしっかり意見調整してもらいたい」
「（金融政策)円滑な意思疎通行われ政策に反映されるなら異論はない」
「日銀法改正は視野に入れていない」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏の金利は歴史的にみて低く、経済成長の機会を提供」
「ECBは行動する用意があり、今後発表される経済指標を注視していく」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：117円15銭、ユーロ・ドル：1.3182ドル、ユーロ・円：154円40銭、ポン
ド・ドル：1.9497ドル、ドル・スイス：1.2078フラン
【ニューヨーク市場概況】
11日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は東京、ロンドン市場から続くドル買
い戻しの流れや日本の利上げ観測後退を受けて117円26銭まで上昇したが、米債券利
回りの低下やリアルマネーの売りに加えて、グリーンスパン前FRB議長が「米経常赤
字が削減するまでドル安は継続する」と発言した事を受けて116円73銭まで反落し、
116円90銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは前FRB議長や各国中銀のドル離れ観測を受けて1.3174ドルから1.3263
ドルまで上昇し、1.3240ドル前後で引けた。ユーロ・円は日欧金利差拡大観測を受
けて154円33銭から154円88銭まで上昇しユーロ導入来の最高値を更新した。ポン
ド・ドルは1.9482ドルから1.9595ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2083フランか
ら1.1999フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
来年3月までの4.75％への利下げ確率16.9％←19.75
来年6月までの4.75％への利下げ確率29％←34％
【原油市場】
原油相場は下落。メリルリンチが07年の原油相場見通しを世界での需要減少を理由
に65ドル⇒60ドルに下方修正したことや、OPEC追加減産による市場インパクトへの
懐疑的な見方が売り材料となり、終始軟調に推移した。NY原油先物価格は取引終了
にかけて下げ幅を広げ、61.95ドル（先週末比-1.3％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。相次ぐ買収・合併が好感されているものの、明日にFOMC（連
邦公開市場委員会)を控えて上値の重い展開となった。セクター別では、メディアや
各種金融が上昇する一方で素材や資本財が軟調。アドビ・システムズ（ADBE)はジェ
フリースが投資判断を引き上げたことで2.8％高。電力のマイラント（MIR)はフィリ
ピンの発電所を丸紅と東京電力に34.2億ドルで売却することを発表し上昇。サウス
ウェスト航空（LUV)は雑誌バロンズが割安との記事を掲載したことで買われた。一
方でヘッジファンドのSACキャピタルが株式を取得し、フリーポート・マクモランに
よる買収に反対する可能性が高まったフェルプス・ドッジ（PD)が下落。ダウ構成銘
柄では、英プルデンシャルのオンライン銀行に買収提案を行ったシティバンク（C)
が上昇。結局ダウは20.99ドル高の12328.48、ナスダックは5.50ポイント高の
2442.86で取引を終了した。明日のFOMCでは政策金利は据え置かれるとの見方が支配
的だが、声明文でインフレに対する姿勢と来年早々の利下げ可能性が読み取れるか
どうかが注目点となっている。
【通貨オプション】
ドル・円は、日銀の年内利上げ観測の後退を受けて117円台に上昇した。オプショ
ン市場では、ドル・円の反発を受けた更なる売りに変動率が低下し、1ヶ月物は
7.350％から7.325％、3ヶ月物は7.475％から7.400％、6ヶ月物は7.475％から
7.325％へそれぞれ低下している。
リスクリバーサルでは、円先高観の後退を受けて円コール買いが弱まり、25デルタ
円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.05％から+0.950％、3ヶ月物は+1.25％から
+1.168％、6ヶ月物は+1.425％から+1.287％へそれぞれ縮小した。
【経済指標】
米・10月卸売在庫：前月比+0.8％（予想+0.5％、9月+0.7％←+0.9％）
加・7-9月期労働生産性：前期比-0.1％（予想+0.6％、前期-0.3％←-0.4％）
加・10月新築住宅価格指数：前月比+0.2％（予想+0.5％、9月+0.5％）
【要人発言】
グリーンスパン前FRB議長
「米国の国際収支が変化するまでドル安継続見通し」
「一通貨に集中させる事は軽率」
「OPEC諸国がドルを移行させているいくつかの兆候が見られる」
ポールソン米財務長官−ワシントンポスト
「米中会談は、国際貿易規律に沿った継続可能な中国経済の強化が目的」
「バーナンキ米FRB議長は中国政府高官と新経済構想について話し合う」
「米国は中国の貿易黒字削減や通貨調整の緩和を求める」
タッカー英中銀理事
「賃金上昇の懸念から利上げに投じた」
「インフレ期待を抑制するためには利上げが必要」
ドッジ・カナダ中銀総裁
「カナダ第4四半期、来年第1四半期の成長率は予想を下回る可能性がある」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「金利上昇はインフレ抑制に必要」
「金利は歴史的に最低水準にある」
パパデモス欧州中銀副総裁
「世界不均衡の拡大ペースは減速」
「商品市場投機は拡大」
「原油価格は引き続き高水準」
「利上げによる市場の反応はスムーズ」
「高水準の貯蓄率が狭い長短スプレッドの一つの要因」
クワデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏金利は、米国、英に比べ低水準」
「金利は経済成長を阻止せず。来年度の方針は未決定」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.65 117.26 116.54 116.99
ユーロ・ドル 1.3203 1.3263 1.3174 1.3238
ユーロ・円 154.01 154.88 153.93 154.84
ドル・スイス 1.2043 1.2083 1.1999 1.2029
ポンド・ドル 1.9544 1.9595 1.9477 1.9577
株式市場：
NYダウ 12306.21 12354.59 12297.63 12328.48
ナスダック 2432.87 2453.22 2429.97 2442.86
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.653 4.625
米国債10年物 4.544 4.520
先物市場：
NY金先物 628.5 635.2 628.1 634.8
NY原油先物 61.60 62.15 61.05 61.22
シカゴ日経平均先物 16590 16675 16590 16650
最終更新:12月12日7時46分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061212-00000003-fis-brf
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