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□「江戸しぐさ」に学ぶ、上司・部下・仕事 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2837606/detail
「江戸しぐさ」に学ぶ、上司・部下・仕事
近ごろ「江戸しぐさ」という言葉をよく聞きますね。江戸の旦那衆が身に付けるべき心構え、他人への心配り、野暮にならない所作などを指したものですが、現代のビジネスマンにも勉強になることばかりです。会社や仕事先でちょっと粋に振る舞えば、人間関係も取引先との付き合いもスムーズになること、請け合い!
「江戸しぐさは他人との摩擦を避け、人間関係を良好に保つためのマナーといったところでしょうか。しかし一方では、ただへりくだるのではなく、“気持ちの余裕”、つまり粋を見せることで相手に一目置かせる知恵でもありました」
本紙好評連載「新・大人の粋」の筆者、落語家の立川談四楼さんは「江戸しぐさ」をこう言う。もともとは江戸の商人が客や使用人と良い関係を保ち、商売を繁盛させるためのノウハウだった。そのどこを学ぶか――。
●世辞
世辞といっても、オベンチャラやヨイショのことではない。「こんにちは」「おはようございます」のあとに付け加えるひと言だ。この時季なら「寒くなりましたね」「今日はいい陽気で」といったようなことである。こんにちはの一言だけで終わってしまうのに比べて、相手はずっと親近感を持つ。
●私ども
自分の会社を指して、「弊社は」では硬いし、「ウチは」では幼稚な感じがするとき、「私どもは」「手前どもは」と言ってみる。グッと大人に見えるはず。
●目下にも「です・ます」
部下が「おはようございます」とあいさつしても、上司はふつう「おはよう」だろう。江戸しぐさでは「おはようございます」とあいさつされたら、相手が下っ端でも旦那は「おはようございます」と返した。同格の者から「おはよう」と言われたときだけ、「おはよう」だ。
あくまでも同じ言葉で返すのがルールで、用事を命じるときも「やって下さい」「行ってきて下さい」だった。上司がこんなふうに接したら、部下は張り切るゼ。
●うかつあやまり
電車の中で他人さまの足を踏んだら謝るのは当たり前だが、このとき踏まれたほうも思わず謝ってしまうのが「うかつあやまり」。
とっさに避けられずにすみませんというわけだが、取引先が納期に間に合わず謝罪に来たときなども、「いやいや、こちらも確認せずにすみません」と言ってみよう。相手は恐縮して二度と遅れないだろう。怒ったところで納期に間に合うわけでなし……。
●階段の擦れ違い
階段で上司が下から上ってきて、部下が下りていくとき、どこであいさつしたらいいのだろう。階段の上と下では遠すぎるし、上司を見下ろして会釈するのも不自然である。同じ段になったとき、上司の方に向き直って頭を下げるとスマートだ。
●お尋ねします
話で理解できない点があったとき、「分からないんですが」では、説明が悪かったようで不愉快にさせる。「ちょっとお尋ねします」なら角が立たない。
●お膝送り
アフター5の小料理屋やバーのカウンターで、「詰めてくれますかあ!」はケンカになる。「ちょっとお膝送りねがえますか」と言えば、「アッ、気づきませんで」と返ってきて、知らない同士も和気あいあい……。
【2006年12月7日掲載】
2006年12月10日10時00分