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「為替」 強い米雇用統計や日本年内利上げ観測後退で乱高下114.90円⇒116.51円/ニューヨーク外国為替市場概況
「強い米雇用統計や日本年内利上げ観測後退で乱高下114.90円⇒116.51円」ニュー
ヨーク外為市場概況 2006年12月9日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/
片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:44JST 「強い米雇用統計や日本年内利上げ観測後退で乱高下114.90円⇒116.51円」
【ロンドン市場概況】
8日のロンドン外為市場では、米11月雇用統計の発表を前に、取引手控えムードで全
体的に小動きの状態になったが、ポジション調整とみられるドル買いがやや優勢に
なった。ドル・円は、115円50銭付近でストップロスのドル買いが出て、115円29銭
から115円69銭まで上昇、ユーロ・円も153円13銭から153円66銭まで上昇した。ユー
ロ・ドルは1.3294ドルから1.3272ドルまで軟調推移、ポンド・ドルは1.9622ドルか
ら1.9580ドルまで下落し、ドル・スイスは1.1963フランから1.1982フランまで強含
んだ。
【経済指標】
独・10月貿易収支:+172億ユーロ(予想+134億ユーロ、9月+150億ユーロ←+151億ユ
ーロ)
独・10月鉱工業生産:前月比-1.4%(予想+0.5%、9月-0.6%←-0.3%)
【金融政策】
ロシア中銀:短期預金金利を0.25%ポイント引き上げ
(T/N、S/Nコール預金金利2.25%、1週間物2.75%に)
【要人発言】
ラビン米商務次官
「米中貿易摩擦、来年激化する可能性」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「金融政策は依然として緩和的」
「インフレリスクの兆候、依然残る」
「原油相場下落がインフレ圧力を緩和している」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:115円58銭、ユーロ・ドル:1.3279ドル、ユーロ・円:153円47銭、ポン
ド・ドル:1.9597ドル、ドル・スイス:1.1971フラン
【ニューヨーク市場概況】
8日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は堅調な米雇用統計を好感し一旦115円
88銭に強含むが、ロシア中銀筋主導の強いドル売りに114円90銭まで反落した。時事
通信社が日銀幹部の話として日本の12月利上げは困難と報じた事や米財務長官が
「強いドルは米国の国益に叶う」と発言した事を受けてショートカバーが強まり116
円51銭まで大幅上昇し、高値圏で引けた。
ユーロ・ドルは米雇用統計を受けて弱含んだ後、中銀筋の買いに1.3365ドルまで上
昇したが、米財務長官の発言などを受けたドル買い戻しにストップロスを巻き込み
1.3190ドルまで反落し、1.3205ドル前後で引けた。ユーロ・円は日本の年内利上げ
観測の後退を受けた円売りに153円35銭から154円02銭まで上昇後、ユーロの下落に
連れて153円60銭前後に弱含んだ。ポンド・ドルは1.9729ドルに上昇後1.9514ドルま
で反落し、ドル・スイスは1.1883フランに下落後1.2062フランまで反発した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
来年3月までの4.75%への利下げ確率19.75←31%
来年6月までの4.75%への利下げ確率34%←50%
【原油市場】
原油相場は反落。米北東部の気温低下に伴い暖房油の需要拡大が予想されること
や、OPEC議長が「現在の価格水準はまだ低すぎる」として追加減産に強い意欲を示
したことを受けて買い先行スタートとなったが、直近高値手前の戻り売りをこなせ
ず、週末の調整売りに押されて失速した。NY原油先物価格は63.65ドルまで上昇後に
下落に転じ、62.03ドル(前日比-0.7%)で取引を終えた。なお、今週の原油価格の
騰落率は-2.2%となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。注目の雇用統計では非農業部門雇用者数が13万2千人と事前予
想を上回った。但し上ブレ幅は織り込み済みで長期金利の上昇も小幅にとどまった
ため、堅調推移となった。セクター別では、ソフトウェア・サービスやメディアが
上昇する一方で耐久消費財・アパレルや運輸が軟調。アドビ・システムズ(ADBE)は
アナリストが来週の決算に楽観的な見方を示したことで3.1%高。オンライン旅行予
約サイトのエクペディア(EXPE)は発行済み株式の約10%に相当する大規模な自社株
買い(公開買付け)を発表して9.8%高。一方でワコビアが投資判断を引き下げたレ
ストランチェーンのヤム・ブランズ(YUM)が売られた。ダウ構成銘柄では、プルデ
ンシャルが株価評価の割高感から投資判断を引き下げたスリーエム(MMM)が下落。
一方でシティグループ(C)は、企業分割や経営陣の交代の噂が広がり上昇した。結
局ダウは29.08ドル高の12307.49、ナスダックは9.67ポイント高の2437.36で取引を
終了した。来週のFOMC(連邦公開市場委員会)で足元のインフレ動向にどのような見
解が示されるかが注目を集めている。
【通貨オプション】
ドル・円は、日本の年内の利上げ観測の後退や、予想を上回る米雇用統計を好感
し116円台に反発している。オプション市場では、ドル・円の上昇を受けて売りが先
行し1ヶ月物は7.750%から7.350%、3ヶ月物は7.725%から7.475%、6ヶ月物は
7.70%から7.475%へそれぞれ低下している。
リスクリバーサルでは、ドル・円の底打ち感から円コール買いが後退し、25デルタ
円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.30%から+1.05%、3ヶ月物は+1.40%から
+1.25%、6ヶ月物は+1.525%から+1.425%へそれぞれ縮小した。
個別ではユーロ・ドルで1ヶ月物1.3500ドルストライクオプションの買いが話題とな
っていた。
【経済指標】
米・11月非農業部門雇用者数:前月比+13.2万人(予想+11.0万人、10月+7.9万人←
+9.2万人)
米・11月失業率:4.5%(予想4.5%、10月4.4%)
米・11月平均時間給:前月比+0.2%(予想+0.3%、10月+0.4%)、前年比+4.1%
(10月+3.9%)
米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数:90.2(予想92.0、11月92.1)
カナダ・10月住宅着工件数:22万5000戸(予想22万戸、9月22万3200戸)
【金融政策】
メキシコ中銀:政策金利7%に据え置き
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「米雇用統計は良いニュース」
「雇用創出は賃金を押し上げる」
「米経済は持続なペースで拡大」
「米国は保護主義に向かう傾向」
「強いドルが米国の国益に叶う」
「訪中は、最も懇願される問題に関して話し合うため」
「中国は改革のスピードを加速させる必要がある」
「人民元を更に柔軟化させる必要がある」
「中国は資本市場の開放が必要」
「もし中国が改革を進めなければリスク」
「米財務省はヘッジファンドに注視している」
日銀幹部-時事
「利上げは家計部門や物価の動向を見極めた上で実施すべき」
ハバード米大統領補佐官
「人民元改革に関して中国に対し失望させられている」
「中国は速やかな通貨改革可能」
「人民元は議会の懸念要因」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 115.38 116.51 114.90 116.36
ユーロ・ドル 1.3275 1.3365 1.3190 1.3202
ユーロ・円 153.16 154.04 153.13 153.62
ドル・スイス 1.1969 1.2062 1.1883 1.2053
ポンド・ドル 1.9611 1.9729 1.9514 1.9550
株式市場:
NYダウ 12278.41 12332.88 12243.08 12307.49
ナスダック 2423.16 2447.03 2416.77 2437.36
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.602 4.654
米国債10年物 4.481 4.546
先物市場:
NY金先物 634.0 642.8 630.2 631.0
NY原油先物 63.40 63.65 62.00 62.03
シカゴ日経平均先物 16480 16555 16440 16550
(フィスコ) - 12月9日7時46分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061209-00000001-fis-brf